智積院
智積院の基本情報
【スポット】智積院
【ふりがな】ちしゃくいん
【 住所 】京都府京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地
【アクセス】京阪本線 七条駅 徒歩約10分
【最寄り駅】七条駅
【営業時間】8:00~17:00(受付は16:30まで)
【 料金 】大人500円、中高生300円、小学生200円
【クーポン】公式ウェブサイトにて割引クーポンを提供する場合があります
智積院
が含まれる観光マップ
弘法大師の総本山「智積院」で、四季の花々を愛でる!
東山随一を誇る壮麗な堂宇
真言宗智山派三千ヵ寺の総菩提寺、総祈願所として、弘法大師の正当な真言教学を伝える寺院です。
正式名称は「五百仏山(いおぶさん)根来寺智積院」、1598年京都東山に創建されました。
大本山には、有名な成田山新勝寺、川崎大師平間寺、高尾山薬王院などがあります。
四季折々の花が咲く利休好みの庭園や、長谷川等伯の障壁画など、智積院の見どころをご紹介します。
智積院の歴史は?
鎌倉時代中期、高野山から根来山に移された大伝法院の塔頭でした。
学徒教育の最高指導者、学頭寺院として発展しましたが、1585年対立する秀吉軍により、堂宇のほとんどを焼き払われてしまいました。
1601年徳川家康より、豊国神社の土地・建物、1615年に祥雲禅寺(秀吉が鶴松の菩提を弔うために建立)を拝領し再興、現在に至ります。
おすすめ拝観コースと見どころ
緑豊かな境内に立ち並ぶ、20あまりの堂塔伽藍、国宝障壁画や多くの宝物、名勝庭園など見どころは尽きません。
金堂
入口から総合受付(朱印所)を左手に見て、参道を進むと正面奥に構える伽藍が、ご本尊大日如来尊像を安置する金堂です。1705年建立、1882年火災により焼失するも、1975年に再建されました。多くの法要が行われ、総本山の中心となる、入母屋造・瓦葺の堂宇です。荘厳なたたずまいに、圧倒されてしまいます。
明王殿
1947年、大雲院の本堂を移築した不動堂です。春は紅梅、秋は紅葉を観賞できますよ。美しい庭園に面した、江戸時代建立の風格ある建物です。
大師堂
1789年に建立された、府指定文化財です。真言宗開祖、弘法大師空海尊像を拝むことができます。
密厳堂
1667年に建立された、府指定文化財です。真言宗中興の祖、興教大師覚鑁尊像が安置されています。
名勝庭園、大書院
「利休好みの庭」と名高い、中国の廬山を形どった庭園です。池と築山に石組みを配した、築山・泉水庭の先駆と言われています。桃山時代の自然石を用いた勇壮さと、江戸時代の洗練された築庭が混在した、東山随一の名園です。国宝障壁画が飾られていた大書院から望む庭園には、四季の花々が咲き誇りますが、ツツジの季節はまた格別です。ぜひ、訪れてみてください。
収蔵庫
長谷川等伯一派の「桜図」「楓図」など、桃山時代の代表的な障壁画が収蔵されています。雲禅寺の客殿を飾っていた金碧障壁画「楓図」「桜図」や、「松に黄蜀葵図」「松に秋草図」などは国宝の指定されています。金箔による豪華な背景に、力強い大木や花弁などの大胆な描写は、息をのむ迫力です。ダイナミックな名画に触れ、桃山時代の雰囲気を十分に堪能してください。
講堂
1615年、徳川家康公から賜った祥雲寺の法堂が始まりです。1682年に焼失後、東福門院の旧殿などを基に2年後に再建されましたが、昭和22年に再度焼失しました。現在の建物は、1995年10月に再建された木造のお堂で、灌頂道場や各種研修の道場として利用されます。田渕俊夫画伯が制作した、講堂襖絵「四季墨絵」が公開されています。5年をかけて、四季を描いた水墨画は、5つの部屋の襖、全60面に及びます。春の枝垂れ桜と柳、夏の欅とめだけ、秋のすすきと柿、冬の雪山などの描写は、モノトーンとは思えない華やかさを感じさせてくれます。
※境内マップはこちら
実は、桜と紅葉の名所なのです
境内の桜と紅葉は、他の名所に引けを取りません。ガイドブックなどにあまり取り上げられないので、ピーク時にあまり混雑しないことも魅力ですね。
サクラ
山門から本堂に向かう途中に大きなヤマザクラ、参道左側にシダレザクラ、本堂正面にベニシダレザクラ、金堂前のソメイヨシノなど、まさに桜の名所です。特に入口のヤエベニシダレザクラは見事、一見の価値がありますよ。
紅葉
11月中旬~12月上旬、名勝庭園はもちろん、金堂に続く参道の横や鐘楼近く、明王殿などで鮮やかな紅葉を鑑賞できます。イチョウの黄色との対比も素敵です。
花の寺と呼んでも、過言ではありません
四季折々、境内では様々な花が、目を楽しませてくれますよ。
サツキ
5月下旬~6月上旬 濃い桃色の花が咲く名勝庭園は、サツキの名所と呼ばれ、初夏の風物詩となっています。
キキョウ
6月中旬~9月上旬 参道の両脇などに咲く可憐な花は、加藤清正の家紋に因む寺紋になっています。境内に約3,000株植栽され、別名桔梗寺と呼ばれています。
アジサイ
6月上旬~7月上旬 金堂の裏に咲く色とりどりの花々に見とれてしまいます。同時に青モミジも鑑賞できますよ。
ウメ
明王殿や金堂の前の紅梅が見事です。境内にひろがる紅白のコントラストも素敵ですね。
ツバキ(金堂の裏)、ハスの花(金堂の池)、ツツジ(5月下旬)、ハギ(秋)、ボダイジュなど、季節ごとに違った楽しみがありますよ。
お寺の宿に泊まってみませんか?
宿坊智積院会館を利用して、普段の旅と異なる世界に、触れてみてはいかがでしょう。
1泊朝食付き:大人6,670円(灯明料1,000込み)、子供5,150円(3歳以下無料)
チェックイン:15:00(最終21:00)
お部屋(個室):10畳和室など(備品:テレビ、湯沸かしポット、浴衣、フェイスタオル他)
夕食:精進料理・京懐石 1,620円、3,240円(17:00~19:00)
入浴:16:30~22:30
朝勤行(おつとめ):6:00(4~11月)、6:30(12~3月)
護摩供法要:所願成就の祈祷と護摩札の授与
拝観案内:僧侶による、お茶付きのご案内(庭園・障壁画・襖絵)。拝観後、朝食(会館食堂)
チェックアウト:10:00 ※門限22:00、消灯22:30、飲酒可です。
※智積院会館のお勤めと拝観案内の動画はこちら
拝観時間と料金は?
拝観場所以外の境内地は、いつでも無料で参拝できます。
収蔵庫と名勝庭園
参拝受付時間は午前9:00~午後4:00。拝観料は一般500円、中高生300円、小学生200円です。12月29、30、31日は、お休みです。ハイシーズンは道路が渋滞するので、バスやタクシーは、時間に余裕をもたせたスケジュールでご利用ください。
【バス】
京都駅烏丸口前(D1乗り場)から「市バス100系統」に乗車、バス停「東山七条」で下車、徒歩すぐです。
京都駅烏丸口前(D2乗り場)から「市バス206系統・反時計回り循環」に乗車、バス停「東山七条」で下車、徒歩すぐです。
京都駅烏丸口前(D2乗り場)から「市バス208系統・時計回り循環」に乗車、バス停「東山七条」で下車、徒歩すぐです。
【電車】
JR京都駅からJR東福寺駅で、京阪東福寺駅に乗り換え、京阪七条駅で下車、徒歩約10分です。
【タクシー】
京都駅から約10分、料金は700~1,000円です。
【自動車】
京都南ICから久世橋通、九条通経由で、約15分。
【駐車場】
普通車30台
【営業時間】
9:00~16:30料金 参拝者無料(宿泊者、お食事処利用者も無料です)
参拝のご注意
境内はいつでも参拝できますが、各お堂は16:30頃に閉まりますので、ご注意ください。
定期的な特別拝観はありませんが、まれに障壁画などが特別公開されます。
おすすめの名刹智積院
創建以来、学徒の教育機関として発展してきた智積院の真言宗智山派は、今も全国約30万人の檀信徒を誇る大宗団です。
観光寺院として、ガイドブックなどに紹介されることは少ないですが、堂宇や宝物、庭園などの見どころが豊富な穴場スポットです。
京都の桜や紅葉シーズンは大混雑必至ですが、智積院はピーク時も比較的ゆったりと境内を見物できますので、おすすめです。
他の季節の花々も十分楽しめますよ。ぜひ、花の寺「智積院」で、四季折々の風流を堪能してください。
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