八角トンネル

八角トンネル
photo by @yaya_pon_pon
八角形の形をした不思議なトンネル。元々は昭和39年まで熊本~砥用間を走っていた熊延鉄道の遺構で、実際はトンネルではなく、両側の岩が崩れるのを防ぐために作られた洞門として利用されてきました。廃墟のような退廃的な雰囲気と独特な形のトンネルということもあり、ネットを中心に注目を集めています。

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八角トンネルの基本情報


【スポット】八角トンネル
【ふりがな】はっかくとんねる
【 住所 】〒861-4411 熊本県下益城郡美里町小筵852
【アクセス】JR熊本駅から車で約1時間
【最寄り駅】JR熊本駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし

八角トンネル
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廃墟マニアにおすすめの八角トンネル見どころやアクセス方法

八角トンネルとは?

八角トンネルは不思議な形のトンネル
八角トンネルは熊本県下益城郡美里町小筵852にあるトンネルです。ナニコレ珍百景という番組で紹介されてから、じわじわと人気が広がっている八角トンネルは、とても不思議な場所なのです。

なぜ八角トンネルと呼ばれているのか、それはトンネルの形にヒントがあります。多くのトンネルは半円の形をしていますが、八角トンネルはその名前の通りに八角形をしているのです。八角形のトンネルと聞くと想像しにくいでしょう、実際に見てみるとまるでゲームの世界に迷い込んだかのような景色を見れます。

正体は洞門
八角トンネルはトンネルではなく、洞門(どうもん)です。洞門とは洞穴(ほらあな)の入り口のこと、または洞穴に作られた門という意味です。八角トンネルの両側にある岩が崩れ落ちてくるのを防ぐために八角トンネルが作られました。

なぜ山の中に不思議な形の洞門があるのか、それはかつてここに熊延鉄道(ゆうえんてつどう)が通っていたからです。熊延鉄道とは熊本県は熊本市にある南熊本駅から、熊本県は下益城郡砥用町(現在は美里町)の砥用駅までをつないでいた鉄道路線のことです。熊延鉄道は1964年、昭和39年頃に廃止されましたが、洞門はまだ残っているのです。

八角トンネルの見どころ

八角の不思議な形
普通のトンネルを思い出してみてください、大体が半円の形をしているでしょう。しかし八角トンネルは、名前の通りに角が8個ある、八角形の形をしているのです。

八角形のトンネルは、1964年まで熊延鉄道が通っていました。鉄道はもう廃止されたのですが、両側の岩が落ちてこないようにという役目をもつ八角トンネルはまだ残っているのです。

八角トンネルの前に立ってみると、なんとも不思議な気持ちになります。トンネルの灰色を覆うように緑が茂り、まるで異世界へのゲートのようです。

八角トンネルの見どころは、トンネルといっても全てつながっているわけではなく、1つ1つの八角の間が空いているという点です。一般的なトンネルは天井も横も全て埋まっていて外が見えません。しかし八角トンネルは通称でトンネルといわれているだけで、本当は洞門です。だからこそ天井や横から差し込む光で、より幻想的な景色になるのでしょう。

鉄橋の橋脚
八角トンネルの近くには鉄橋の橋脚が残されています。鉄橋の橋脚といっても見た目はただの大きい鉄の棒です。でも廃墟マニアの人や、鉄オタな人ならば見ているだけでも歴史が感じられて楽しいのではないでしょうか。

八角形トンネルを通り抜けて、約300mほど廃線跡の砂利道を歩いて行きましょう、そうすると行き止まりに出ます。行き止まりの下は急な谷底になっていて、そこに川が流れています。おそらくこの川を渡るための鉄橋の橋脚だったのでしょう。

八角トンネルおすすめ写真ポイント

6月の雨の時期
八角トンネルは普通のトンネルとは違って、天井や横が空いているのでトンネルの外を眺めることができます。八角形の門が縦にいくつも並んでいると想像してください。

天井が空いているということは、間から雨が降ってくるということです。6月の梅雨の時期は雨がよく降る月、そして緑が美しい時期でもあります。八角トンネルで幻想的な写真を撮りたいのなら、是非6月の雨の時期に行ってみましょう。

雨が滴る八角トンネルを眺めるのも良し、緑に覆われる八角トンネルもフォトジェニックです。なかなか見れない光景を見ることができるでしょう。

真夏の晴れた朝
八角トンネルを美しく撮りたいのなら8月の晴れた朝がおすすめです。八角トンネルの合間から零れる光は、まるで木々の間に差し込む光芒のようです。晴れている日の多い、そして日差しが強い夏に八角トンネルへ行くと幻想的な景色を目にすることができるでしょう。

八角トンネルへのアクセス方法

国道443号線を南へ下り、津留川を渡る前のところで左折します。そして二股橋方向へと進んで行ってください。約300mほど進んでいけば左の方へ砂利道が分岐しており、これがいわゆる廃線跡となります。そこから約300mほど進んでいけば八角トンネルが見えてきます。

車の場合は九州自動車道松橋ICから車で約25分、御船ICからは約30分です。住所は熊本県下益城郡美里町小筵852ですが、かなり山の中にあります。トンネル近くまで行くのは危ないので、その近くまで車で行って遠くから眺める程度がおすすめです。

八角トンネルでの注意点

無断での立ち入りが禁じられている
八角トンネルは無断での侵入、破壊や破損行為を禁じられています。八角トンネルに近寄るのは危ないので、公道からそっと見てみるだけにしておきましょう。

落石の危険性あり
八角トンネルは山の中にあります。そして、八角トンネルの両側は山です。八角トンネルは落石予防のために作られた洞門でもあるので、近寄ると場合によっては落石に巻き込まれる危険性もあるので注意してください。

八角トンネル周辺観光スポット

二俣橋と二俣二橋
熊本県下益城郡美里町は二俣橋(ふたまたばし)と二俣二橋(ふたまたにきょう)で有名です。この2つの橋は全国でも珍しい、いわゆる兄弟橋なのです。

釈迦院川と津留川の合流点である二俣、釈迦院川には二俣渡、年祢橋、新年祢橋の3基、津留川には二俣福良渡、新二俣橋の2基の橋が架かっています。これらの合計5つの橋のことを、二俣五橋(ふたまたごきょう)と呼び、橋が架けられたのも江戸時代から今の時代までとかなり幅広いことでも歴史的価値があります。

江戸時代の橋は二俣橋と二俣福良渡、晴れていて光が美しい午前に橋の下を見てみましょう。美しいせせらぎと、光にきらめく川の様子を眺めることができます。

福城寺の銀杏の木
甲佐岳の福城寺は天台宗総本山比叡山延暦寺の末寺です。海抜753mという急な山中にある寺院で、天然記念物の銀杏の木はこの境内になるのです。銀杏の木の幹はなんと11mもある太さ、樹齢も800年、もしくは1000年ではないかといわれています。嵯峨天皇の御代(弘仁2年、810年頃)に五穀豊穣とこの世の安泰を祈願して再興されたのです。

みどりかわ湖どんど祭り
八角トンネルのある美里町といえばみどりかわ湖どんど祭りというお祭りです。日本最大級のどんどやを目指し開催され始めたイベントで、流木や孟宗竹を組んだやぐらを点火します。かなり大迫力のお祭りで、毎年1月中旬頃に開催されています。

御坂遊歩道
日本一の石段といわれているのが、御坂遊歩道です。釈迦院(八代市泉町)の表参道である御坂に、町おこしを目的として3333段の石段が作られました。様々な種類の御影石が使われており、見応えがあります。

全てを登りきるのはかなり大変ですが、休み休みゆっくりペースで登りきってほしいです。登りきった一番上から眺める景色は本当に素晴らしいの一言です。

西山つつじ公園
美しいつつじを見たいのなら西山つつじ公園がおすすめです。こちらには樹齢300年といわれている山つつじがあります。つつじの他にもしだれ桜や菖蒲、ハナミズキ、そして山藤もあり、見ごろは本当に美しいです。

花の他にも遊具や展望台、ベンチもあるので、お花見にももってこいの場所です。毎年みどりの日を中心としてつつじ祭りも開催され、辺りが賑わいます。つつじ祭り期間中には近くには正法寺の釈迦涅槃、地獄絵のご開帳もあるので、こちらもおすすめです。

農産物の直売所もあり
八角トンネルのある美里町には農産物の直売所もあります。例えば国道218号沿いのJAスタンド横にある「砥用農産物直売所」、二和田の国道218号沿いにある「砥用物産館ほたる」へ行ってみましょう。砥用農産物直売所はどれも安くてそして新鮮な農産物があり、砥用物産館ほたるではなんとダチョウの肉が販売されています。佐俣の湯には「湧く湧く館」という直売所がありますから、八角トンネルから温泉、その帰りにお土産を買うというのもおすすめです。

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