浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園
photo by @ayano763
園内に東京湾の海水を引き入れているため、一日のうちに干満の変化を楽しむことができる公園です。都内では珍しい潮入りの回遊式築山泉水庭は、江戸時代に庭園として造成されたものです。そのため敷地内には江戸時代を彷彿させる建物も存在します。

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浜離宮恩賜庭園の基本情報


【スポット】浜離宮恩賜庭園
【 住所 】〒104-0046 東京都中央区浜離宮庭園11
【アクセス】都営地下鉄大江戸線「築地市場」駅から徒歩7分
【営業時間】午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
【 料金 】一般300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)※小学生以下のお子様は保護者のお付添が必要です。

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東京都内にある歴史と伝統ある庭園、浜離宮恩賜庭園について徹底解説します

浜離宮恩賜庭園の概要

浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)は東京都中央区浜離宮庭園1-1にある東京都立公園です。汐留にある浜離宮恩賜庭園は三方を海に囲まれたひし形の形をしており、約25ヘクタールの広大な敷地には潮入の池と二つの鴨場があります。

潮入りの池は東京湾から海水を導き入れており、満潮時と干潮時の景色の変化を楽しむことをコンセプトにしています。海水とつながっているため、池にはボラやハゼなどの海水魚の他、時にはクラゲやエイが泳ぐ姿も見られることがあります。

浜離宮恩賜庭園
photo by @natural_mari_photo

浜離宮恩賜庭園はもともと甲府藩下屋敷の庭園でしたが、その後徳川将軍の別邸、宮内省管理の離宮を経て東京都立公園として開園しています。現在は庭園周辺には高層ビルがたくさん立っており、庭園内からはレインボーブリッジやお台場のフジテレビ本社まで見ることができるのです。

また庭園内大手門を入ってすぐのところには都内最大の樹齢三百年の黒松がそびえたっており、この庭園の歴史の長さを感じさせます。

開園時間:午前9時から午後5時まで、受付は午後4時30分までです。
休園日:12月29日から1月1日
入園料:一般300円 65歳以上150円(小学生以下、都内在住の中学生は無料)
年間パスポート:一般1200円 65歳以上600円

浜離宮恩賜庭園の歴史

浜離宮恩賜庭園は元々は将軍家の鷹狩り場でしたが、三代将軍徳川家光の子で四代将軍徳川家綱の弟、甲府宰相徳川綱重が海を埋め立てて別邸を建設し、その下屋敷とし甲府浜屋敷と呼ばれるようになりました。

その後、六代将軍徳川家宣の時代には将軍家の西丸御屋敷、浜御殿と呼ばれるようになり、十一代将軍徳川家斉の時代に現在の姿になりました。明治2年に完成した外国人接待所「延遼館」は鹿鳴館が完成するまでは迎賓館としてたくさんの外国人の接待に利用されました。

その後明治3年には宮内省管轄になり、浜御殿から浜離宮に改められ、第二次世界大戦終戦直後の1945年、GHQの要求により東京都に下賜(かし)され、翌1946年には都立庭園として開園しました。

浜離宮恩賜庭園の「恩賜」とは「天皇からの賜りもの」という意味で、天皇の持ち物であった浜離宮を東京に下賜しました。という意味なのです。他にも旧芝離宮恩賜庭園、上野恩賜公園、井の頭恩賜公園などがありますね。

浜離宮恩賜庭園の花

浜離宮恩賜庭園ではたくさんの種類の植物、花が植えられていて、四季折々季節によってさまざまな花を愛でることができます。以下に季節ごとに楽しめる植物の代表的なものを紹介します。

春の花
サクラ、ヤブツバキ、フジ、ハナモモ、ツツジ、オドリコソウ。100本以上の八重桜や一面に広がる菜の花は実に壮観です。

夏の花
アジサイ、ハナザクロ、ノウゼンカツラ、アメリカデイゴ、シモツケ、ハナショウブ、サルスベリ、ヤブカンゾウ、ハギ、ヤブミョウガ、ギボウシ。お伝え橋近くにフジは見ごたえ抜群です。

秋の花
コスモス、ヒガンバナ、ヒイラギモクセイ、サザンカ。紅葉の季節にはイロハモミジやカエデの紅葉も楽しむことができます。

冬の花
ボタン、スイセン、ウメ。雪が積もると日本庭園ならではの美しい景色が楽しめます。

浜離宮恩賜庭園の紫陽花

浜離宮恩賜庭園では5月中旬から6月中旬にかけて7種類、175本の紫陽花が見ごろを迎えます。色とりどりの紫陽花は園内に点在しているため、園内をゆっくりと散策するだけでもあちらこちらで楽しむことができます。

浜離宮恩賜庭園に生息している紫陽花は、ホンアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、ノウリツギ、タマアジサイ、カシワバアジサイ、スミダノハナビ等です。庭園からは紫陽花のバックに汐留のビル群が見えますが、そこがまた「都心の中のオアシス」といった趣きでとても素敵なのです。

また同じ季節に咲くショウブの花との競演も大変美しく、束の間ですが心がきれいになります。東京都内で紫陽花を楽しみたい時には浜離宮恩賜庭園がおすすめです。

浜離宮恩賜庭園の抹茶

浜離宮恩賜庭園内では抹茶を楽しむことができます。庭園内にある潮入りの池の真ん中には橋を渡って「中島の御茶屋」という茶屋があるのですが、ここで抹茶をいただくことができるのです。茶屋には座敷席とテーブル席があり、外のテラスにもテーブル席があります。

天気が良い日には外のテラスに出て外の風を受けながら立てたばかりの抹茶をいただきましょう。浜離宮恩賜庭園ならではの高層ビル群をバックにした美しい庭園を眺めながらゆっくりと抹茶を楽しむことができます。

メニュー
上生菓子抹茶セット720円
蒸し菓子抹茶セット510円

中島の御茶屋は無料の休憩所でもありますので、抹茶を注文しなくても景色を楽しむことができます。

浜離宮恩賜庭園の水上バス

隅田川に隣接する浜離宮恩賜庭園からは「日の出桟橋」「浅草」「お台場海浜公園行き」の水上バスが毎日運行しています。浜離宮恩賜庭園から日の出桟橋までは約5分(200円)、浅草までは35分(720円)、お台場海浜公園までは25分(620円)です。

水上バスから見る東京の景色は見慣れた景色とは異なっており、新しい東京の一面を見ることができるかもしれません。特に浅草行きの水上バスからは隅田川に掛かる勝鬨橋や中央大橋など東京名所である橋をたくさん下から見ることができますし、浅草周辺では東京スカイツリーもバッチリ見ることできます。

浜離宮恩賜庭園の入口

浜離宮恩賜庭園はとても広い庭園なので、入り口は一つだけではありません。

大手門
大手門は浜離宮恩賜庭園の北側の入り口で新橋につながっています。他の公園にはない重厚で趣きある立派な門が設えられており、江戸時代から続く歴史ある庭園だという事を改めて思い知らされます。

中の御門
中の御門は汐留川に面する浜離宮のもう一つの入り口で、大手門よりはマイナーな入り口です。浜離宮恩賜庭園の西側にあり、江戸時代の初期から明治にかけては表門になったり通用門になったりを繰り返し、時に応じて役割が変わりました。明治2年に延遼館が完成した際には潮入りの池を中心とする庭園への出入り専門の門となり、「浜離宮表門」と呼ばれたこともあるようです。現在ある中の御門は平成17年に復元されたものであり、大手門と比べると質素な佇まいの木造門となっています。

水上バス発着場
浜離宮恩賜庭園のもう一つの入り口が水上バス発着場です。浅草、日の出桟橋、お台場海浜公園から隅田川経由でアクセスすることができます。

浜離宮恩賜庭園へのアクセス

浜離宮恩賜庭園は大変広いため、入口毎にアクセス方法が変わります。

大手門口
都営地下鉄大江戸線「築地市場」「汐留」、ゆりかもめ「汐留」で下車し、徒歩約7分

中の御門口
都営地下鉄大江戸線「汐留」で下車し、徒歩5分。JR「浜松駅」で下車し徒歩15分

浜離宮(水上バス発着場)
東京水辺ライン(墨田区役所前・浅草寺二天門前・お台場海浜公園)「浜離宮」水上バス発着場下船。東京都観光汽船(浅草)「浜離宮」水上バス発着場下船。近くにコインパーキングもあるため車で行くこともできますが、公共交通機関の利用がおすすめです。

浜離宮恩賜庭園でのランチ

浜離宮恩賜庭園内には食事ができるレストランなどはありません。庭園にに行くのであれば周辺のランチスポットもしっかり押さえておきましょう。

カレッタ汐留
浜離宮恩賜庭園から徒歩で3分ほどのところにある複合商業施設です。施設内にはレストランやカフェなど約60店舗もの飲食店が入っていますからきっと食べたいものが見つかるでしょう。

とくに46階、47階にあるスカイレストランでは眼下に浜離宮恩賜庭園、遠くには東京スカイツリーや東京タワーを臨むことができます。

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