ひめゆりの塔

ひめゆりの塔
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沖縄の数ある戦争慰霊碑の一つである「ひめゆりの塔」。第三外科壕に学徒隊として従軍していた「ひめゆり学徒隊」にちなんだで作られました。資料館には女学生達の行動が時系列に展示してあり、どのようにして戦火に巻き込まれていったのか、またどのような最期を遂げたのか、一人一人の資料と共に展示してあり、深い鎮魂の気持を持たずにはいられません。旧海軍司令壕と合わせて沖縄戦の理解を深める日にしてはいかがでしょうか。

おしゃれで少し気の強いアヤコ
ひめゆりの塔、行ってみたい!戦争の悲劇を感じる場所だけど、歴史を学ぶのも大事よね。
マイペースで好奇心旺盛なタカオ
沖縄の糸満市にあるひめゆりの塔、戦争の歴史を知るには絶好の場所だね。興味深いな。
冷静沈着な猫のニャンタ
ひめゆりの塔は、沖縄戦で犠牲となったひめゆり学徒隊を追悼するための記念碑です。
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ひめゆりの塔の基本情報


【スポット】ひめゆりの塔
【ふりがな】ひめゆりのとう
【 住所 】沖縄県糸満市伊原671−1
【アクセス】那覇空港から車で約30分、または那覇バスターミナルからバスで約1時間
【最寄り駅】那覇空港
【営業時間】9:00〜17:00(最終入場16:30)
【 料金 】大人310円、高校生210円、小中学生110円
【クーポン】公式ウェブサイトで割引クーポンを提供している場合があります


公式ページ

こんな時代だから訪れたい 沖縄・ひめゆりの塔

ひめゆりの塔の概要

ひめゆりの塔とは、沖縄県南部の糸満市にあり、沖縄戦で亡くなったひめゆりの学徒・教師の鎮魂のために建てられた慰霊碑です。

沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に立っており、慰霊碑は戦後の1946年4月7日に除幕されました。

「ひめゆり学徒隊」は沖縄戦の時に看護要員として戦場に動員され、「沖縄師範学校女子部」と「沖縄県立第一高等女学校」の生徒222名、教師18名から構成されていました。

「ひめゆり」は学徒隊員の母校、沖縄県立第一高等女学校の校誌名「乙姫」と、沖縄師範学校女子部の校誌名「白百合」とを組み合わせた言葉とのこと。

元々、「姫百合」と漢字で表記されていましたが、戦後はひらがなで記載されるようになっています。

沖縄県には戦争で犠牲になった人たちの慰霊碑は数多くあります。

その中でもひめゆりの塔が有名なのは、1949年に石野径一郎氏によって「ひめゆり学徒隊」に関する逸話が小説化されたことにあります。

その直後に戯曲化され、さらに同名の映画が作られたことで、ここを参拝する人が増え、沖縄の観光名所となったのです。

ひめゆりの塔の歴史

1945年3月24日、「ひめゆり学徒隊」は、南風原にある沖縄陸軍病院に看護要員として従軍しました。

沖縄では激しい戦闘が続いていました。日本の防衛隊は、陸軍病院に回復の見込みのない負傷兵・学徒を置き去りにして南部の伊原・山城周辺に撤退し、分散して地下壕に潜みました。

その後、日本にとって厳しい戦局になると「ひめゆり学徒隊」は解散を命じられます。

しかし、壕の外は激戦地となっているため、外に出ることは大変困難な状態でした。

第三外科壕の人々は脱出する前にアメリカ軍の襲撃に遭い、ひめゆり学徒隊はこの時、より多くの犠牲者を出しました。

第三外科壕にいたひめゆり学徒隊のうち沖縄戦終結まで生き残ったのはたった5名のみでした。

解散命令以後の死亡者は、ひめゆり学徒隊における死亡者の全体の8割以上にものぼります。

戦後、戦死した生徒の親である金城和信さんらによって壕が発見され、アメリカ軍によってこの地に住むことを命じられて住んでいた真和志村の人々によって遺骨が集められ、4月に慰霊碑が建てられたのです。

ひめゆりの塔資料館について

ひめゆりの塔資料館は戦後43年が経った1989年6月23日に糸満市で開館した博物館です。

戦争の悲惨さや平和の大切さを後世に語り継ぐために建立されました。

ひめゆり学徒の遺品や写真、生存者の証言映像、南風原の陸軍病院壕の一部や伊原第三外科壕内部を再現したジオラマなどを見ることができます。

近年、戦争体験者が年々少なくなっています。国内唯一の住民を巻き込んだ地上戦となった沖縄戦の悲惨さを、元ひめゆり学徒たちの体験を通して、若い世代に戦争の実態を伝えてる貴重な施設であると言えます。資料館には年間約60万人が平和学習や慰霊、観光でこの地を訪れています。

ひめゆりの塔の漫画、映画、小説等について

石野径一郎による小説が戦後まもなく連載を開始、その後、戯曲、映画化されています。

文献としては、伊波園子「ひめゆりの沖縄戦 一少女は嵐のなかを生きた」、香川京子「ひめゆりたちの祈り―沖縄のメッセージ」などがあり、ひめゆり学徒隊の引率教官だった仲宗根政善が「沖縄の悲劇」「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」など、ひめゆり学徒隊に関する作品を多く発表しています。

漫画では安武わたるの「ひめゆりの歌が聞こえる~女の戦争哀史~」のほか、石野径一郎や仲宗根政善の著書を原作としたものも発刊されています。

1953年に東映が制作した映画「ひめゆりの塔」(今井正監督)は石野径一郎の小説を原作としており、作品は大ヒットを記録しました。出演者は津島恵子、香川京子、岡田英次、藤田進など。

当時、沖縄は米軍に占領されていたため沖縄でロケをすることはできなかったため、撮影所の野外セットと千葉県銚子市の海岸でのロケで撮影されたそうです。

1968年には「あゝひめゆりの塔」(舛田利雄監督)が公開、当時としては、吉永小百合と浜田光夫の黄金コンビの作品で注目されたとのことです。

1995年には、仲宗根政善の「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」を原作に東宝が映画化(監督・神山征二郎)、実在の人々をモデルにしており、原作にあるエピソードにも慎重に検証を重ねたうえで再現されています。

主演は女学校の教員・宮城千代子役で沢口靖子、同じく女学校の教員・仲宗根政文役を永島敏行が演じています。

同作品は、第19回日本アカデミー賞で、主演の沢口靖子さんが 優秀主演女優賞を受賞、作品は優秀音楽賞・優秀撮影賞・優秀美術賞・優秀録音賞・優秀照明賞を受賞しています。

また、2007年3月に公開された「ひめゆり」は、「ひめゆり学徒隊」の生存者達の証言を基にしたノンフィクションのドキュメンタリー作品です。

映画の公開日は3月23日は沖縄戦が始まった日、ひめゆり学徒隊が戦場動員された日です。

脚色はいっさいなく、過去の作品とは一線を化しています。

終戦日前後には戦争関連のドラマが数多く放送されています。

ひめゆりの塔を題材にしたものは以外に少なく、2006年に「ひめゆり隊と同じ戦火を生きた少女の記録 最後のナイチンゲール」を 日本テレビが終戦特別ドラマとして放送、ひめゆり学徒隊と行動を共にした上原婦長をモデルにしたとされており、長谷川京子が演じています。

ひめゆりの塔の歌・歌詞について

ひめゆりの塔に関連する歌はいくつかあります。

伊藤久男が「ひめゆり」をテーマとした歌を2曲歌っています。

その一つが1953年に公開された今井正監督の名作映画「ひめゆりの塔」の主題歌で、西条八十作詞、古関裕而作曲です。

山本和夫作詞、岩河三郎作曲の「ひめゆりの塔」は合唱曲として有名で、民謡の「ひめゆりの唄」など、挙げるときりがありません。

しかし、やはりひめゆりの塔の歌で有名なのは、太田博陸軍少尉が作詞、音楽教師だった東風平恵位(コチンダケイイ)助教授が作曲した「想思樹の歌」でしょう。

この歌の歌詞は

「♪目に親し 想思樹並木よ 行き帰り 去り難けれど 夢のごと 疾き年月の行きにけん 後ぞくやしき」

「学舎の 赤きいらかも 別れなば なつかしからむ わが寮に 睦みし友よ 忘るるな 離り住むとも」

ひめゆり学徒隊の乙女たちは、この歌を口ずさみながら死んでいったそうです。

太田博陸軍少尉は青年詩人だったそうで、学生時代から才能を見せ、卒業後は詩人・西条八十の詩誌に何度も入選するほどだったそうです。

陸軍少尉として沖縄へ赴任した太田少尉は防衛や陣地構築の指揮にあたります。

ひめゆり学徒隊のために書かれた「想思樹の歌」に東風平恵位助教授が作曲し、「別れの曲」として卒業式に歌われる予定だったそうです。

今も、ひめゆりの塔資料館ではこの曲が流れています。

交通アクセス・営業時間など

住所
沖縄県糸満市伊原671-1

交通アクセス
那覇空港から車で約40分ほど。

路線バスでは、那覇バスターミナルより約15分、「ひめゆりの塔前」下車すぐ。本数が1時間に1、2本程度と少なめなので注意が必要です。

タクシー利用の場合、那覇市からのタクシー料金は、片道3000円~3500円が目安。糸満ロータリーからだと片道1000円~1200円。

営業時間
9:00~17:25(入館は17:00まで)、定休日はなく、年中無休

利用料金
大人310円/高校生210円/小・中学生110円、駐車場は無料

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