妙法寺

妙法寺
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1254年日蓮が鎌倉にて創建した寺。本堂を抜けて仁王門をくぐると苔がむした庭や石段が一面に広がり、その美しさが有名なスポットです

妙法寺
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妙法寺
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妙法寺の基本情報


【スポット】妙法寺
【ふりがな】みょうほうじ
【 住所 】神奈川県鎌倉市大町4-7-4
【アクセス】JR鎌倉駅から徒歩約20分、または江ノ電バス「大町四ツ角」バス停から徒歩約5分
【最寄り駅】鎌倉駅
【営業時間】9:00~16:00
【 料金 】無料
【クーポン】なし

妙法寺
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「拝観」の意味と本質を問いかける、鎌倉の妙法寺

妙法寺は鎌倉市にある日蓮宗のお寺です。

建長5年(1253年)に同地に移り住んだ日蓮が小庵(草木を用いた質素な小屋)を建てた事が、妙法寺の始まりだと言われています。

しかし時代の争乱でその小庵は焼失し、日蓮は同じ場所に本圀寺という寺院を建立しました。

この本圀寺も時代の荒波に揉まれ、1345年(貞和元年)に京都への移転となります。

こうして、空虚となった同地に妙法寺が建立されました。

寺院としての開山は1357年(延文2年)と言われ、日叡という僧の手によるものです。

この地に辿り着いた日蓮を偲び、同時に、亡くなった父の菩提を弔う事が建立のきっかけとなりました。(今日現在も、この日叡の両親、日叡本人の墓が妙法寺にあります)

日蓮から脈々と続いてきた寺の歴史は寺格も高め、江戸時代に入ると、徳川家や細川家などからも賛仰され、境内には時の将軍をお迎えする間まで用意される程でした。

この寺院の建造物の多くが朱塗りとなったのも将軍を迎える為の物だったとされています。

現在では「苔寺」として大変有名になっており、鎌倉の観光用ポスターやパンフレットに於いて、度々トップページを飾る程の美しさを誇ります。

仁王門を抜けた先に有名な「苔の階段」があるのですが、現在では苔の保護を目的に通行は出来ません。

とはいえ、階段のみならず境内のあちこちに苔が自生していて、自然の営みの力強さと美しさ、凛々しさを感じさせます。

境内はどんどん階段で上に上がっていく形状になっており、人によっては苔の階段に満足して引き返してしまいますが、上の方(前述の、日叡のお父さんのお墓付近)まで登りきると、富士山と相模湾が見渡せる箇所もあるので、健脚の方にはお勧めします。

拝観基本情報

妙法寺さんは朝9時半に開門され、16時に受付が終了。閉門が16時半です。

拝観料は大人300円となっています。ご注意頂きたいのは『閉門日』がある事です。

例年、7月中旬〜9月中旬、12月中旬〜3月中旬までの間『平日の拝観は出来ません』のでご注意ください。

その期間は土日祝のみの開門となります。

拝観ありきの妙法寺

妙法寺には、他の多くのお寺さんと違う事が1つあります。

それは、拝観料を納めると、それと引き換えに「火のついた状態のお線香」を頂ける事です。

これはつまり「お寺に来たのだからきちんと仏様に手を合わせて拝んでください」というお寺側からのメッセージです。

今の時代、お寺は観光スポットの様に扱われますが、本来は仏様と出会う場所で、きちんと仏様にご挨拶の上で境内を楽しませていただきましょうということです。

また、同様の理由から妙法寺さんは『写真撮影(だけ)を(主)目的とした拝観を良しとしません』ので、その旨、事前にご承知おきください。

苔寺としてあまりにも有名になった為、写真だけが目的の方も大挙来訪されています。

お寺のお庭や境内は仏様の為にある。人はそこへ入れて頂いている。そうした本質を見失う様な事は避けていただきたく存じますということのようです。(昨今では、厳密に規定・規制は行われていない様ですが、写真撮影をご検討の方は受付でご確認いただき、その指示に従ってください:三脚の利用は常時禁止です)

妙法寺へのアクセス

妙法寺へのアクセスはバス利用が便利です。JR及び江ノ電の鎌倉駅から京急バスをご利用ください。

「鎌倉駅東口」のバス停留所(ターミナル)の3番乗場からバスに乗ります。

乗車対象路線は「鎌30系統:新逗子駅行き」もしくは「鎌31系統:緑ヶ丘入口行き」の2系統で、どちらを利用しても、目的の降車バス停「名越」までの乗車時間は5分程度です。

バス停で言うと「鎌倉駅(東口)」から「ガード下」「大町四つ角」「名越」と3つ目になります。

バス料金は180円です。上述の鎌30/鎌31系統を合わせると、日中はおよそ30分に1本程度の運行頻度です。

バスを待つ時間が長くなる様でしたら、後述の徒歩アクセスも現実的チョイスとなります。

バスを降りたら、バスが来た方向へほんの少しだけ引き返します。

小さな川が道路を横切っている事に気づくと思いますので、川の手前側の細い道に入っていきます(右折)。

この道は人しか通れない本当に狭い地元民の生活道路ですが、しばらくは川沿いに進みます。

左手に川を見ながら進んでいると、黒い欄干のある小さな橋が見えてきますので、その橋で右折。

完全に住宅街となり少しずつ上り坂になっていきます。

そして、その坂の途中、左手に妙法寺さんの門が見えるはずです。

鎌倉駅東口から徒歩でアクセスする事も可能です。

距離にして1.5km程度ですので、20分もあれば到着します。

鎌倉駅舎を背にして大通りに出ていただき、「鎌倉郵便局前」の信号を右。横須賀線のガードをくぐって直進し、「下馬」の信号で左に入ります。

まっすぐ歩いていると左手に安養院というお寺が確認できるはずで、その付近に「妙法寺」への矢印も出ています。

安養寺を過ぎ、左手にコンビニを確認し、目の前に見える信号を「左折」します。

そして2つ目の角で右折してください。以降は真っ直ぐで、坂道を登っていく途中、左手に妙法寺さんの門が見えます。

信号を左折してからが肝です。ここは案内表示がなく、角を間違えると違う方向へ進んでしまいますので要注意。

不安な方は、すれ違う方や地元の方に確認するなど万全を期してください。

お得に行きたい:頼朝きっぷ

妙法寺さんの最寄りバス停である「名越」までは鎌倉フリー環境手形A、通称『頼朝きっぷ』が利用できます。

鎌倉地域の主要な観光スポットにアクセスする『路線バスと江ノ電の一部区間』が乗り放題になるお得なきっぷです。

きっぷの料金は570円で、鎌倉駅の鎌倉市観光案内所(9時〜)で購入が可能です。

また、このきっぷに協賛している社寺仏閣や美術館、博物館で割引優待や特典があります。

妙法寺さんも協賛されており、きっぷの提示で「記念品」を頂く事が出来ます。

妙法寺さんだけの往復では元が取れませんが、近隣の主要スポットへも訪問する方が圧倒的に多いと思いますので、ぜひ活用をご検討ください。

頼朝きっぷで…どこ行く?

鎌倉エリアの主要スポットは、このきっぷ1枚でほぼ網羅できると言えます。

北鎌倉へのバスにも乗車可能ですので「円覚寺」にも行けますし、北鎌倉からも鎌倉からも微妙な距離にある「建長寺」へも楽々のバスアプローチが可能。

竹林で有名な「報国寺」や鎌倉最古のお寺「杉本寺」へもこれ1枚です。

江ノ電も「長谷駅」まで乗り降り可能ですから「高徳院(鎌倉大仏)」にも行けます。

同きっぷの公式ページには詳細な利用エリアの説明がありますので、事前に確認し、ご自身の行程と見比べて徹底的に使い倒したい便利なきっぷです。

妙法寺拝観レビュー

当方は冬の冷たい雨の中というシチュエーションでの訪問でした(降雪予報が出ており、雪の鎌倉を期待したのですが結局は雨)。

拝観前に「お線香を受取る」と伺っていた事もあって驚きはしませんでしたが、帰りがけに受付にいらした方々は受付の方と「お線香談義」で盛り上がっていたので、何も知らないで来るとビックリするのでしょうね。

こちらのお寺は苔のお寺として有名になっており、当方もそれが目的での拝観でした。

雨と寒さのせいか拝観者は他にほとんど無く、非常に厳かで、どこか怖さすら感じる様な静寂がありました。

光に照らされた輝く苔の階段こそ見られませんでしたが、雨に濡れ静かに佇む苔の階段は、それはそれで大変見ごたえがあります。

こういう時期を狙っての訪問も特別な経験になるかもしれません。

お寺に足を運ぶ事の意味を改めて確認し、そこで静かに時を刻んでいる自然を感じ取るという、心の豊かさを感じられるお寺でした。

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