成田山表参道

成田山表参道
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風情ある3階建ての木造旅館(市文化財指定)、江戸時代に創業した薬局(有形文化財指定)などの古風な建物が残っており、道なりには縁起の良い12支の石像や隠れ家的なおしゃれなお休み処、手焼きのおせんべいのお店などもあります。また、店頭で鰻を捌いている光景が見られるなど、江戸時代の門前町の雰囲気を楽しめるとあって、毎年多くの観光客で賑わっています。

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成田山表参道の基本情報


【スポット】成田山表参道
【ふりがな】なりたさんおもてさんどう
【 住所 】千葉県成田市
【アクセス】JR成田線・京成成田駅から徒歩約10分
【最寄り駅】成田駅
【営業時間】店舗により異なる
【 料金 】無料(店舗での購入は別途料金がかかります)
【クーポン】特定の店舗で利用できる割引クーポンが公式サイトや観光案内所で配布されることがあります


江戸時代へタイムスリップ!?レトロな成田山表参道は日本伝統魅力の穴場

成田山表参道ってどんな場所

レトロな江戸情緒が大好き!という方には、絶対に外せない見どころ味どころ満載の場所。東京都の隣、千葉県にある成田国際空港がある成田市に成田山新勝寺という寺院があります。1080余年の歴史と広大な境内。節分などの行事にはお相撲さんや市川海老蔵など有名人も参じることで有名です。この成田山新勝寺へ成田駅前から800m続く参道が成田山表参道と呼ばれている道です。江戸時代から門前町として栄えましたが、現在も当時の江戸情緒を残したまま、グルメやお土産屋がずらりと軒を連ねています。年末年始などのイベントでは参拝客でにぎわいますが、それ以外ではゆったりとじっくり歩ける穴場スポットなのです。

成田山表参道は「うなりくん」もビックリなウナギが有名

成田市のキャラクターは「うなりくん」ペンギンに飛行機をくっつけたようなユニークな外見は、実はペンギンではなく「ウナギ」と「成田空港」をイメージしたものです。
成田は空港だけでなくウナギが有名なのですが、特に成田山表参道は色々なグルメやお土産屋さんが連なっているのに、やはりダントツは「ウナギ」。そこにはキチンと理由があり、利根川と印旛沼がある地域の成田は昔からのウナギの生産地になっているからです。昔から参拝に訪れた人々を栄養価の高いウナギでもてなすという意味もありますが、土用の丑の日のウナギを推奨した平賀源内をきっかけに表参道にはウナギ屋さんがずらりと並ぶようになりました。
ウナギを使ったパンやお菓子もありますし、成田山表参道へ来たらぜひ老舗の味を堪能したいものです。創業明治43年という【川豊本店】は木造建築が昔旅籠として使われていたという本格的な日本家屋。店頭ではウナギを割いたり櫛打ちしたりする様子を見ることができます。2階席の座敷も情緒豊かなので、アツアツのうな重をゆっくり堪能しましょう。
他にも老舗といえば、うな茶漬けで有名な【旅館大野屋】木造4階建ての建物が目印です。
もう一軒、新勝寺の総門脇の【駿河屋】は幻のウナギと言われて人気があります。天然ものを超えるというブランド「大井川共水うなぎ」をオーダーすることができます。

成田山表参道は入り口から終点まで歩くだけでも楽しい!そのひみつは?

成田山表参道の入り口は日本伝統と国際色が合わさった成田駅前から始まります。
有名な歌舞伎役者である市川海老蔵さんの屋号である成田家は成田山からとられています。思わず「日本だなぁ」とつぶやきたくなるような歌舞伎の人形がある「成田からくり時計」がシンボルです。一方、成田国際空港が近いことから、海外からの旅行者だけでなく航空会社職員が多く訪れるので、国際色豊かなレストランも選べる地域と言えます。
イタリア料理石窯pizzaの「ヴィネリア」や、厳選肉バルステーキ成田など和だけではない選択肢が数多くうれしいところです。

成田山表参道のミステリーパワースポット

参道の入り口からどんどん進んでいくと、「上町界隈」という付近にさしかかります。
こちらは日本文化が濃い街並みで、100年以上続く老舗名店が軒並み続いています。この街並みはただ100年続いているというようなものではなく、日本伝統を海外の方にも分かりやすいようと整備された通りに作られているのです。だから日本人にも非常に歩きやすい。
和洋のスイーツの食べ比べをしたくなるこの地域に「不動の大井戸」というものがあります。「なごみの米屋総本店」の敷地内の庭園の一角にあり、この井戸から湧く水が霊水と言われています。誰でも自由に汲むことができるので、パワースポット好きな方には外せない場所です。
羊羹の米屋のお店に不動の大井戸?という疑問がありますね。これは成田山新勝寺の本尊・不動明王像が現在の本堂の位置に移る以前に「お不動様旧跡公園」というところにあり、この水を毎朝お供えしていました。そう、米屋総本店の創業者遠祖が、当時荒れた伽藍だった不動明王像を一時移してお世話をしていたのです。当時の井戸は埋まってしまっていますが、同じ水脈から枯れることなく今も愛飲されています。羊羹の甘い香りのする中でお水を汲んでみたいですね。

成田山表参道の終着点と江戸の街並み

上町からさらに進むと仲町・幸町に差し掛かります。ここまでくると、古き良き日本の色が濃くなってきます。江戸時代を彷彿させる木造三階建の建物が並ぶ通りは、江戸時代に成田詣をするのに泊りがけということが多いため、この地域に旅館が多かったためだからです。
現在も旅館はありますが、一部はウナギ屋さんなどに変わっていたりはします。レトロな街並みが好きな方はぜひ二階席などで通りを眺めながらで名物のウナギに舌鼓をうっていただきたいです。
木造建築の見どころは木造三階建で屋上に望楼がある「大野屋」なんとなく「千と千尋の神隠し」を彷彿させます。1935年建築で建物内部見学コースもあります。
他ウナギの名店「川豊」も木造三階建で有名ですが、他にも和漢生薬漢方の専門薬局「一粒丸三橋薬局」は江戸時代から340年続いています。こちらは珍しい土蔵造り二階建ての町家。黒漆喰仕上げの壁が目印です。
さて、本町・田町までやってくると荘厳な成田山総門が見えてきます。ここまで来ると参道はゴールとなります。門前には広場やコーヒーショップなどあるので、参拝まえに一休みという方も楽しめます。

成田山表参道を食べ歩きしたい!新勝寺に到着するころには満腹に

約800mという参道にぎっしりと詰まった楽しみといえば食べ歩きです。
スーツケースなどかさ張る荷物をお持ちの場合は駅のコインロッカー(大型1日700円)などを利用して、ぜひ両手をあけて歩きたいものです。
手始めは鉄砲漬の「鷹匠本店」です。ただお土産の漬物を売っているのではなく、製造販売なので鮮度が抜群。なかなかお目にかかれない生状態の鉄砲漬は、リーズナブルな価格で食べ歩きに最適です。
名店といえば日本酒蔵元直売店の「長命泉」。辛口の吟醸辛口が人気で、事前予約で酒造見学ができることも楽しみの一つ。店頭販売の甘酒が美味しいです。特に抹茶・ゆず・ショウガ・ココア味などアレンジを選ぶことができて食べ歩きの人気です。


成田はウナギが有名ですが、ちょっとだけウナギをかじってみたいという食べ歩きには「ぱん茶屋」の「うなぎぱん」がおススメです。ふっくらとしたパンの中には本物のウナギが!パンとウナギの相性はいかに⁈と思われる方も多いですが、イメージ的には照り焼きチキンサンドでしょうか。蒲焼のタレが美味しくパンに馴染んで味わい深く、食べ歩きの王道というところです。


主食のパンとウナギがでたら、次はスイーツでしょう。焼き団子の「だんご榎屋」の前にさしかかると店頭販売の団子を焼く香りがたまりません。黒糖かりんとう饅頭や、醤油ソフトクリームも食べてみたくなるので、お腹に余裕をもってお店にさしかかりたいところ。
「林田のおせんべい」の店頭にはズラリと並んだお煎餅に目がとまります。様々な硬さや香りのお煎餅は30種類もあるというので迷ってしまいそうです。食べ歩きしやすいと同時にお土産にも日持ちがして購入しやすいです。


https://www.kaiun-senbei.com/

成田山表参道を観光する注意ポイント

成田山表参道を歩く人々の本来の目的は歴史ある成田山新勝寺への参拝です。まずはカジュアルでもお参りに相応しい身なりが望ましいでしょう。
また、遠方から泊りがけで訪れる方はスーツケースなどの大きな荷物は駅前のコインロッカーなどに預け、身軽に歩き参拝したいところです。総門を入って手水舎で手や口を清めますが、やはり両手がフリーだと洗いやすいですし、食べ歩きの際にも身軽だと楽しさが増します。
ちなみに、成田山新勝寺は「お寺」です。一礼して合唱してお賽銭箱に入れて・・という手順は神社と似ていますが、パンパンとかしわ手を叩かないのでご注意を。

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老舗ウナギ専門店「川豊」

江戸時代を彷彿させる木造建築が立ち並ぶ街並み。実際に江戸時代は旅館として栄えた区域です。今でもまるでタイムスリップしたかのよう。ぜひ二階席などで参道を眺めながらウナギをいただきたいものです。

基本情報

営業時間:AM10:00~PM17:00(LO)
定休日:定休日は基本無し。時期により不定休。
住所:〒286-0027 千葉県成田市仲町386 電話0476-22-2711
アクセス:駐車場はお店にないので、混雑時の車でのお越しは駐車場の確認をしてからが良いでしょう。電車の場合はJR成田駅・京成成田駅から徒歩12分です。
注意事項:予約不可。10名以上の団体の場合は別館予約のご相談を。ランチでもかなり混み合うので整理券を発行しています。これは席の確保ではなく店内に入るための券になります。
予算:特上うな重(ウナギ1.5尾)5100円、上うな重(うなぎ1尾)3600円、うな重(ウナギ2/3尾)ご飯大盛は100円増し。肝吸いは単品だと150円です。一品料理も充実していて、うなぎの白焼き以外にも鯉こくや鯉のあらい、ウナギのほね煎餅などもあります。

松鮨

成田山信徒会館休憩所となり

基本情報

営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休
住所:成田市本町574-4
アクセス:JR成田線成田駅下車、徒歩9分
予算(入場料など):3,000円鉄火丼が美味しいですが、うなぎ太巻きやうなぎ寿司などウナギを使った料理も堪能できます。

甘味処「三芳屋」

成田山表参道の観光案内所向かい、参道から小道に入ったあたり。四季移り行くお庭を眺めながら甘味を楽しめます。小道に入ったところにあるため、意外に穴場だったりします。

基本情報

営業時間:10:00~17:00(LO)
定休日:水曜日
住所:〒286-0027 千葉県成田市仲町386-2
アクセス:JR成田線成田駅・京成線京成成田駅より徒歩15分
予算(入場料など):人気のクリームあんみつは830円。千葉県の名産ピーナッツを使ったピーナッツあべかわもちも830円。ほうじ茶が無料でいただけます。

成田山表参道の基本情報

アクセス(電車の場合)

JR成田線成田駅下車、または京成線成田駅下車。東京駅からなら、横須賀線総武線直通「快速エアポート成田」で約70分。年末年始は特別列車も運行されるのでご利用ください。

アクセス(車の場合)

東京方面からのお越しは東関東自動車道で冨里ICまたは成田ICからになります。高速バスご利用の場合には、東京―成田空港間が80分程度になります。

営業時間

参道の各店の店じまいは早く、16~17時には閉めてしまうこともあるのでご注意を。

定休日

各店不定休が多い

お得なチケット

成田周辺の観光にお得で便利な「成田開運きっぷ」がおススメです。京成線の各駅と成田駅を行き来できます。また、観光協会のサイトには10%オフなどのお得なチケットもあるので要チェックです。
http://www.nrtk.jp/introduction-app/coupon.html

まとめ

成田駅から成田山新勝寺までの1キロメートル無い800mという距離の道に、ぎっしりと詰まった日本伝統文化とグルメが美味しくて楽しいところです。レトロな風情が好きな方はもちろん、デートスポットとしても、友達同士の食べ歩きにしても、歩きすぎないちょうど良いところです。
遠方からお越しの際には成田周辺には宿泊ホテルは豊富にありますし、近隣に足を延ばして酒々井アウトレットパークでのお買い物も魅力です。

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