天に続く道
photo by @pika1020
天に続く道の基本情報
【スポット】天に続く道
【ふりがな】てんにつづくみち
【 住所 】北海道斜里郡斜里町峰浜
【アクセス】JR釧網本線 知床斜里駅 タクシー約20分
【最寄り駅】知床斜里駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし
天に続く道
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北海道ならではの絶景、絶対に行ってみたい直線道路「天に続く道」
初北海道で訪れた絶景の1つが「天に続く道」でした。場所は北海道斜里郡斜里町峰浜、舌を噛んでしまいそうなこの場所は、北海道に暮す友人からオススメしてもらった絶景ポイントです。
知床半島といえば海岸沿いの絶景ポイントを想像していた私の固定観念を、勢いよく壊してくれた場所です。今回はそんな「天に続く道」がどんな場所か、私が実際に行った時の体験も含めてご紹介します。
天に続く道とは?
まず「天に続く道」がどんな場所なのか、簡単に説明すると「直線道路」です。これがどうして感動の絶景なのか、というと、北海道ならではの理由が関係しています。
日本各地、様々なところに直線道路があります。ですがその周りはビル群や住宅地、あるいは森林に囲まれていて、ただただ真っすぐな道という印象しかありません。それに距離も短いので、真っすぐな道があったなぁ、程度の感覚です。
ところがこの「天に続く道」は、まずその全長が27.5キロメートルもあります。30キロメートル近い道路が、ひたすらに真っすぐ続いている場所なんて、高速道路でも滅多にお目にかかれません。その上、知床の大自然の中にあるので、ビル群など視界を遮るものが全くないので、道のずーっと向こうまで見渡すことが出来るんです。このとんでもなく真っすぐな道が、斜里と網走を結びながら知床連山を目指して、遥か彼方まで続いているように見えます。
これが「天に続く道」が感動の絶景、と呼ばれている理由です。
天に続く道へのアクセス
アクセス方法は、車で行くのが一番です。国道334号線をウトロ方面から斜里に向かって走り、峰浜で左折してウナベツスキー場を左手に見ながら、坂を上りきります。突き当たりを右折すると、すぐにこの絶景を観ることができます。そうはいってもただの道路なので、反対方向の斜里町方面からくることも出来るのですが、景色が急激に切り替わり、突然に天へ続く、真っすぐな道が一気に現れるという「天に続く道」の醍醐味を楽しみたい方には、ウトロ方面から峰浜を目指す道順をオススメします。
右折した後に少し行くと、展望台のある駐車場があるので、そちらに車を停めるとゆっくり楽しむことができます。そもそも農業用の道路で、繁忙期は地元車両の往来も頻繁にありますから、仕事の邪魔にならないよう注意しましょう。
電車を利用することも可能で、JR知床斜里駅から車で15分程で到着します。他の地域から電車で向かい、駅近くでレンタカーを借りるのもアリです。
また、車で15分くらいの距離なら、自転車で移動する人にもピッタリだと思います。途中のアップダウンが激しいので、行くのはかなりきつそうだな、と思いますが、自分は自転車では行ったことがないので、どのくらいきついのかはちょっと分かりません。
天に続く道の絶景は天候に左右される
絶景というと、天候も関係してきます。晴れた日、雨の日、朝や夕方で表情が全く異なります。
そして北海道旅行だからこその注意点なのですが、12月から3月までの冬季期間は、オススメできません。なぜなら雪に完全に閉ざされてしまい、通行できないからです。なので「天に続く道」を実際に走る場合は、4月から11月の雪が殆どない季節がベストタイミングです。
ちなみに北海道は5月頃まで雪が残っていることもよくあるそうなので、自分の車で行く場合には心配なようなら冬タイヤで行った方が安全です。長期間の旅行でなければ、レンタカーを借りるのが一般的です。
天に続く道を訪れる時のオススメの時間帯
「天に続く道」を観に行くオススメの時間帯は、2つあります。
1つ目は晴れた日のお昼時です。晴れた日に見ると、その先は空と同じ色の中に霞んでいき、天へと続いているようです。私が観に行った時は丁度お昼ごろだったので、わりと空いていました。小清水源清生花園を見学に行く途中、国道334号線を利用するので途中で立ち寄りました。折角なので展望台を利用、ここは本当に日本なのかな、と思いたくなるぐらい、真っすぐな道と防風林が織りなす光景に、見惚れてしまいました。ただ展望台自体は、吹きさらしの素朴なものなので、防寒対策はしっかりしておきましょう。
晴れている日だと、この展望台の近くから「天に続く道」ならぬ「海に続く道」も観ることができます。上の方から加減して知床方面へ行く道の方を見ると、海沿いの道に真っすぐ繋がっているように見えます。どちらも、美しくて、自分がそのまま空や海へ吸い込まれそうな感覚がします。ちなみにこの展望台からは、オホーツクの海が綺麗に見えます。防風林の緑と、オホーツクの海の青がマッチして、空とのグラデーションが実に見事です。
2つ目のオススメの時間帯は、夕方です。こちらは、晴れた日よりもベストタイミングを狙う難易度が少し高めです。「天に続く道」の車線上に真っすぐ夕日が降りてくる、夕日の中に入っていけそうな感覚を味わえるタイミングがあります。9月の下旬から10月の上旬ごろ、という短い期間にしか観ることができないそうなので、まだ私は観たことがありません。
ですが60パーセントほどの確率で晴れの日に遭遇できる北海道なので、時期と時間帯さえ狙っていけば、夕日が溶け込む空へ歩いて届きそうな道という、そんな絶景を写真に収めることができます。
北海道には多くの直線道路があり、同じような景色を観ることができるスポットがほかにもいくつかあります。ですが坂を登った後に見えてくる感動、知床連山と夕日を合わせて楽しめるという場所は、ここ以外にはありません。北海道らしい絶景、として旅の途中に立ち寄るには絶好の場所です。
天に続く道の混雑状況
観光地としてはかなり穴場スポットで、たくさんの人が来ることは殆どないようです。それにこの景色だけで、周囲に観光施設も殆どないので、長時間滞在する人も稀なようです。
なので北海道の大自然を、一瞬でも独り占めしたいという人にオススメです。写真を撮る場合には、近くにある展望台を利用した方がよさそうです。真っすぐな道を撮るなら、道の真ん中で撮るのが一番綺麗には撮れるのですが、農道なので車の往来があります。
英語での解説など、国外から観光客向けの設備はほぼ無かったので、余計に人気がないのかもしれませんね。
天に続く道付近の温泉施設・パン屋さん
そしてこの「天に続く道」から2キロ範囲に「ウナベツ自然休養村管理センター」という、温泉施設があります。
スキー帰りの方が疲れを癒しに訪れることが多い、単純硫黄泉の天然温泉です。途中で立ち寄るのも良いですし、宿泊も可能なので夕日や晴れの日を狙ってぜひとも写真を撮りたい、という人には丁度よいと思います。
また最近は、すぐ近くにおいしいパン屋さんが出来た、と評判です。2012年開業の「メーメーベーカリー」という北海道のライ麦と自家製酵母を使った、土窯焼きのパンが人気のお店だそうです。珈琲のテイクアウトもでき、土日はランチも取り扱っているとのことなので、こちらでパンと珈琲を購入してから、展望台でのんびりするのもいいかもしれません。
北海道ならではの景色を、存分に楽しめる絶景スポットです。時間が許せば、ぜひともこの絶景を楽しみに行ってみてください。
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