牛久大仏
photo by @keyskitchen
牛久大仏の基本情報
【スポット】牛久大仏
【ふりがな】うしくだいぶつ
【 住所 】茨城県牛久市久野町2083
【アクセス】JR常磐線 牛久駅 タクシー約20分
【最寄り駅】牛久駅
【営業時間】9:30~17:00(最終入場16:30)
【 料金 】大人(中学生以上)800円、子供(4歳以上小学生まで)400円
【クーポン】公式サイトで割引クーポンを提供
牛久大仏
が含まれる観光マップ
世界一の大仏、牛久大仏
牛久大仏とは
牛久大仏は1986年に着工され、1992年に完成しました。
全長は120メートルで青銅製の立像としては世界一の高さを誇り、ギネスブックに登録されています。
総重量は4000トンもあり、顔の長さだけでも20メートルあります。
そのほか目の長さ2.5メートル、鼻の高さ1.2メートル、口の長さ4メートル、耳の長さ10メートル、左手の平は18メートル、人差し指だけで7メートルもあります。
これだけではイメージは掴みにくいですが、奈良の大仏が手のひらに乗ってしまうといえば、その大きさが実感できるでしょう。
アメリカ合衆国のニューヨーク州にある自由の女神像と比べても実に3倍近い大きさになります。
大仏の高さは阿弥陀如来の十二の光明に因んで120mになりました。
最近では外国人観光客も増えており、仏教圏の観光客は敬虔の念を抱き、一方、西洋圏の観光客は大仏の巨大さを目の当たりにして、東洋の神秘を感じるようです。
牛久大仏の由来
ではなぜ、このような巨大な大仏が建立されるに至ったのでしょう。
牛久大仏は、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺が事業主となっています。
浄土真宗といえば開祖は、親鸞聖人(1173年~1262年)です。
親鸞聖人は後鳥羽上皇の怒りを買い、1207年に越後国に流罪に処せられてしまいます。
その4年後に赦免されると、現在の茨城県にあたる常陸国に入ります。
そしてここを関東における布教の拠点としたため、牛久の地もそのひとつといえます。
ですので、牛久だけでなく、茨城県内には親鸞ゆかりの寺や事跡が多く残っています。
牛久大仏の内部
ところで、牛久大仏は実際にはどんなものなのでしょうか。
たとえば奈良の大仏や鎌倉の大仏のように単なる像ではなく、胎内をめぐることができます。
胎内はおおむね5層に分かれた空間になっています。
1階は「光の世界」と呼ばれる空間で、煩悩を表す暗闇の世界が広がっています。
そして次に扉を開くと慈悲を表すひとすじの光がさしています。この光が光の世界と呼ばれる所以です。
2階に上がると「念仏の間」があります。ここでは正月になると先生の指導の下、書き初め体験をすることもできます。
また同じ2階には約77席の写経席も用意されています。別途200円から写経体験もできる心落ちつく空間です。
3階は「蓮華蔵世界」と呼ばれる厳粛な空間です。ここは約3,400体の胎内仏に囲まれています。
一面の金色で毎日、朝夕読経が響き渡ります。奉安された胎内仏には、法名(戒名)等を納めることができ、永代にわたって供養してもらうことができます。
また、分骨を納める事もできます。毎年6月には「永代経法要」が行われ、年回忌法要は随時受け付けられています。
4階、5階は「霊鷲山の間」と言われ、仏舎利が安置されています。仏舎利とは釈迦のご遺骨です。そのほか釈迦の入滅のパネルも展示されています。
さらに、大仏の胸部には展望台設けられています。胸部は地上85mに位置し、エレベーターで上ることができます。胸部に向けられた窓からは東西南北を見渡すことができ、天候が良ければ遠く東京スカイツリーや富士山までも望むことができます。
牛久大仏の周辺
こうしてみると、牛久大仏は当然宗教施設ですが、展望台から景色を望む以外にも、観光施設として家族で1日楽しむこともできます。
牛久大仏の足元には広大な浄土庭園が広がっています。發遣門はお釈迦様と俗に大仏様と呼ばれる阿弥陀如来が向かい合い、人々を導く門でここをくぐって振り返ると釈迦と弥陀の二尊を拝むことができます。園内の大香炉はこれも日本一の大きさで胴回りが2m50cmもある青銅製です。
「本願荘厳の庭」は浄土を表す庭です。これは東本願寺に古くから伝わる鎌倉時代の作庭文献「山水秘伝抄」に基づいて造られた伝統的な浄土式の庭園です。目に映る景色から何かを感じられるかもしれません。また、正覚の滝があったり、池では鯉にエサやりもできます。
「群生海」は四季の花と生命の源を表す池です。生命体はすべて水から生まれてきたと言われていおり、「群生」とは全ての生きとし生けるもののことを指します。「群生海」は現世そのものをあらわしているのです。
「定聚苑」には季節の花々が咲き乱れます。四季折々の花はうつろいゆく、この世の無常と生命の謳歌を表しています。
春から初夏にかけては桜や芝桜、アイスランドポピー、シャーレーポピー、かすみ草、キンセンカ、矢車草、金魚草、花菱草、ゴテチャ、ナデシコ、ぼたん・しゃくやく、梅雨の時期には紫陽花、夏になるとブルーサルビアやケイトウ、秋にはコスモスなどが見頃になります。
約1万㎡のお花畑では春と秋には花摘みも楽しめます。開花時期や花摘みについては事前に問合せておくとよいでしょう。
子供連れで出かけるなら、小動物公園がおすすめです。
子供はもちろん、大人も癒やされます。仏教的には動物との触れ合いを通して命の大切さや尊さを学ぶという意味合いもあります。
うさぎにはエサやりができます。エサは売店で購入しましょう。うさぎたちはとても人に慣れているので、間近で触れ合うことができます。
また、園内の各広場ではピクニックもでき、それぞれのペースで楽しむことができます。カフェで軽食も提供されていますが、土日祝のみの営業で、ほかにも休業の場合があるので、事前に確認しておくとよいでしょう。園内では猿の曲芸も開催しています。
園外へ出れば、すぐに仲見世があります。園内で楽しんだ後食事をしてもいいですし、お土産を買うこともできます。
食事処ではそばや和定食、ソフトクリームや季節の甘味などのメニューが用意されています。また、名物の大仏招福饅頭とコーヒーのセットも楽しめます。
お土産は茨城の名店の和菓子などを購入できます。また、地元の霞ヶ浦に代々伝わる伝統の佃煮もおすすめです。名物は大判焼きなので、大判焼きをほお張りながらお土産選びもよいでしょう。
お土産はおまんじゅうやカスタードクリームのケーキ、水戸の梅などの食べ物から、線香やお香、ろうそく、キーホルダーやストラップなど様々です。最近流行の御朱印を集めるための御朱印帳もあります。
牛久大仏へのアクセス
牛久大仏へのアクセスは圏央道「牛久阿見I.C.」や「阿見東I.C.」が開通してとても便利になりました。
都心からも1時間の好立地です。駐車場は無料で820台分用意されています。
拝観料は大仏胎内を含むすべてを拝観すると中学生以上が800円、小学生までが400円です。
庭園とりすとうさぎの小動物公園のみの入場も可能でその場合は中学生以上500円、小学生までが300円です。
ただし、ゴールデンウィークなど大型連休の場合は大人800円、子供400円のみなので注意が必要です。
開園時間は3月から9月までが平日AM9:30~PM5:00、土日祝日AM9:30~PM5:30、10月から2月までが平日・土日祝日ともAM9:30~PM4:30となっています。
いかがですか。牛久大仏は花の盛んな時期が暖かくて家族そろっての散策にもおすすめですが、例年、11月には浄土真宗の開祖である親鸞聖人のお徳をしのぶ報恩講、12月には歳末勤行、12月31日の夜間から三が日のまでは初詣修正会など、多くの仏教行事も行われます。
また、8月には奉納花火や万燈行列が催されます。誰でも申し込めるので気軽に参加してみるのもいいかもしれませんね。
最近では近隣にアウトレットモールもオープンしましたので、あわせて立ち寄るのもおすすめです。
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