養老天命反転地

養老天命反転地
photo by @travel_natsu
「極限で似るものの家」と「楕円形のフィールド」という作品の中を回遊し体験するモダンアートであり、荒川修作とマドリン・ギンズによる構想を実現した公園施設。2つの作品を結ぶ溝状の道は、メインテーマの「死なないため」と言う言葉を取り「死なないための道」と名付けられています。その他には、養老天命反転地記念館、昆虫山脈、不死門などもあります。「楕円形のフィールド」には大小様々な5つの日本列島があり、通路の床面がいつのまにか壁面となるなど起伏に富んだ地面が特徴で、最大24種の薬草が植えられているのだとか。「極限で似るものの家」には、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されていているのが特徴です。非日常的な写真が撮れることで大人気のスポットですよ。

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養老天命反転地の基本情報


【スポット】養老天命反転地
【ふりがな】ようろうてんめいはんてんち
【 住所 】〒503-1267 岐阜県養老郡養老町高林1298−2 養老公園
【アクセス】養老鉄道 養老駅から徒歩約10分
【最寄り駅】養老駅
【営業時間】9:00~17:00(最終入場16:30)
【 料金 】大人(高校生以上)770円、中学生・小学生310円、未就学児無料
【クーポン】公式ウェブサイトで割引クーポンを提供している場合があります

養老天命反転地
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公式ページ

日本一の不思議テーマパーク⁉岐阜県「養老宿命反転地」

「養老天命反転地」をご存じですか?

養老天命反転地は岐阜県にあるテーマパークですが、「頭がくらくらする」「破天荒すぎる」などと話題を呼んでいる場所です。

しかし「本気で遊べる」という意見もあるとともに、「けが人が続出」にもかかわらず、年間9万人が訪れるという大人気スポットでもあります。

一体、養老天命反転地とはどんな場所なのでしょうか?

養老天命反転地の概要

養老天命反転地は世界的に有名なアーティストである荒川修作とマドリン・ギンズのプロジェクトを現実化させた、いわばテーマパークであると同時にアート作品。

ちなみに荒川修作がどんな人物かというと、若いころにボブ・ディランと一緒に暮らしていた、三島由紀夫と大げんかした、日本では勲章を獲得しているなど様々なエピソードがあるのですが、それはさておき、養老天命反転地はそんな荒川修作の制作した9つのパビリオンなどによって構成されています。

入場時間は9:00から16:00まで。入場料金は大人750円、高校生500円、小中学生300円となっています。小学生未満は無料で、20名以上の団体には割引が適用されますが、小中学生、高校生のみの入場はできませんので注意が必要です。

そのほか、「天命反転地認定証」や、岐阜コンベンションビューロー、雑誌クーポンなどで割引となる場合があります。

養老天命反転地のアクセス

養老天命反転地の所在地は岐阜県養老郡養老町。アクセスは公共交通機関を利用する場合には、養老鉄道の「養老駅」から徒歩で約10分です。養老鉄道「養老駅」までは名古屋からの場合は近鉄桑名駅、JR大垣駅で乗り換え、約1時間程度です。

車を利用する場合は、大垣インターチェンジから約20分、関ケ原インターチェンジから約25分。駐車料金は普通車が300円、大型バスが840円です。

養老天命反転地の見どころとおすすめ

養老天命反転地には多くの見どころがあります。

まず園内に入ると見えてくるのがカラフルな「養老天命反転地オフィス(記念館)」。

ただ、オフィスといってもパンフレットが置いてあったり、案内の人がいるような場所ではありません。

オフィスといいながら、ここは「迷路」。十二単のはごろもを来た天女をイメージした壁の色と同じ敷居で作られた迷路は天井にも作られて、不規則な自然光とともに、不思議な空間を作りだしています。

しかも床が微妙に傾いていて、気を付けなければ転んでしまうことも。これがこの「養老天命反転地」がけが人続出のテーマパークとも言われる理由です。

そのため、来園者にはスニーカーで訪問するように呼び掛けていますが、もしカカトの高い靴で着てしまった人のために、靴やヘルメットの貸し出しも行われています。

「養老天命反転地オフィス」に続いての見どころは「極限で似るものの家」。

これは養老天命反転地のメインパビリオンともなっている場所で、配置されているのは机やイス、ベッドなどですが、普通の部屋と異なるのはそれらの家具が床だけではなく天井や壁にも配置されていること。

さらにここでも微妙な傾斜があるため、じっと眺めているうちに空間自体が歪んでいるような錯覚にとらわれます。

この不思議な感覚も、養老天命反転地の魅力のひとつです。

なお、この「養老天命反転地オフィス」や「極限で似るものの家」は映画化されて話題にもなった「聲の形」にも登場したことから、養老天命反転地はファンの間では聖地巡礼の場所としても知られています。

また養老天命反転地は「SMAP×SMAP」にも登場、ゲストの菅田将暉が草彅剛とデートした場所としても知られています。

養老天命反転地の写真撮影スポットについて

どこを見ても変わった場所ばかりの養老天命反転地は撮影スポットも非常に豊富です。

まず人気なのはごろごろの岩が山になった「昆虫山脈」。角度によっては日本とは思えないような風景が広がり、絶好の撮影場所となっています。この山脈の頂上には不思議なポンプがあり、こちらも海外のような風景となっています。

ほかに人気なのは、鳥居と門の役割を果たす「不死門」。床には「養老天命反転地」の文字がひとつずつ彫られた岩があり、こちらも実に不思議な光景です。

そのほか巨大な壁が置かれた「精緻の棟」や、一見廃墟のようでありながら「極限で似るものの家」と同じようにキッチンなどの生活の場が不思議な形で配置された「宿命の家」など、シャッターを切りたくなる場所は後を絶ちませんが、一番人気と呼べるのはそれらの不思議な建物が一望できる「楕円形のフィールド」。

ここは急角度の斜面になっていて、芝生に覆われた斜面と、不思議な形の建物が丸ごと撮影可能。まるでレンズが歪んでしまったような不思議な写真が撮影できると大きな人気を集めています。

養老天命反転地の天気や混雑状況

常に人気を集める養老天命反転地ですが、特に秋が混雑するシーズンです。

というのも、養老天命反転地のある養老公園は紅葉の名所として知られていて、特に養老の滝にはシーズンの間、紅葉目当ての観光客が詰めかけますが、その中から一部の人たちが有名な養老天命反転地の見学にやってきます。

これらの人たちは養老天命反転地がどういうところか知らずにやって来るだけでなく、高齢の方も多く、足場が悪いところでは非常に危険。

こちらが転ばなくても、巻き込まれてしまうこともあるので、混雑する秋は避けたほうが無難でしょう。

また、養老天命反転地は日光を遮る場所が少ないので、真夏の訪問も注意したほうが良いでしょう。

養老天命反転地のある岐阜県は、日によっては非常に高温となるため、熱中症などの対策が必要です。

養老天命反転地の周辺情報

養老天命反転地には飲食スポットなどは用意されていませんが、その周辺には有名なランチスポットなどが目白押しです。

特に有名なのは「飛騨牛」。中でも、岐阜県道56号線の南濃関ケ原線は別名「焼肉街道」とも呼ばれるほどの焼き肉スポット。養老公園を中心に、街道沿いに焼肉の名店が並んでいます。

中でも有名なのが「やきにく藤太」。こちらは焼肉街道随一の人気店で、飛騨牛をまるごと一頭仕入れているため、リーズナブルな価格で一流の味を体験できます。特にハラミやイチボ、ミスジといった希少メニューもそろっているので、焼肉にはうるさいという人も必ず満足できるはず。

「焼き肉道場ローヤル」も人気を二分する人気店。こちらも豊富なメニューが揃っていて、個室もあるため、ちょっとゆっくりしたいというときにも最適です。またこちらの隠れた名物が「ローヤルビッグバーガー」。特選の牛肉を100%使用したボリューム満点のメニューです。

どちらのお店も、平日は夜のみの営業ですが、土日にはランチ営業を行っているため、昼から絶品の焼き肉を楽しむことができます。

さらに注目したいのは「焼肉道場ローヤル」に隣接する「肉の郷 お肉のびっくりマート」。こちらでは厳選された飛騨牛や松坂牛などを購入することができるだけでなく、美味しい肉を使ったお弁当なども販売しています。

養老天命反転地の豆知識

個性的でフォトジェニックな風景からマスコミに登場することも多い養老天命反転地。

先ほど紹介したスマスマだけでなく、柴咲コウのシングル「かたちあるもの」のジャケットにも使用されています。

テレビなどでもたびたび話題になっています。

個性的すぎるテーマパーク、養老宿命反転地。

ただ変わっているというだけではなく、そこには深いメッセージが込められてもいます。

最初は不思議に思うだけでも、何度も行きたくなってしまうそんなスポットかもしれませんね。

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