六義園

六義園
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小石川後楽園と共に江戸の二大庭園と言われる公園。徳川家五代将軍の重臣であった柳沢吉保の下屋敷の跡地に作られた日本を代表する築山泉水庭園です。和歌趣味を基調とした優美で情緒あふれる江戸時代の大遊園は見る者の目を奪います。四季折々に変化する庭園の姿も魅力的です。

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六義園の基本情報


【スポット】六義園
【ふりがな】りくぎえん
【 住所 】東京都文京区本駒込六丁目
【アクセス】JR山手線・東京メトロ南北線 駒込駅 徒歩約7分
【最寄り駅】駒込駅
【営業時間】9:00~17:00(最終入園は16:30)
【 料金 】一般300円、65歳以上150円、小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料
【クーポン】特定のイベント時に割引クーポンが配布されることがあります

六義園
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六義園 公式ページ

都内有数の庭園「六義園」へ行こう!

六義園とは?

六義園(りくぎえん)は、東京都文京区本駒込六丁目に位置する回遊式築山泉水の都立庭園です。広さは東京ドームの2倍ほど。最寄り駅は、JR 山手線、東京メトロ南北線の駒込駅で、そこから徒歩5分~10分ほどで到着することができます。都立庭園ということで営業時間が決まっており、平日は9時00分~17時00分(ただし最終入園は16時30分)、春や秋のライトアップ期間は9時00分~21時00分(ただし最終入園は20時30分)となっているようです。定休日は12月29日~1月1日の年末年始4日間ということです。

六義園は都内有数の紅葉の名所として知られており、毎年多くの観光客が訪れています。そんな六義園の魅力について、更に詳しく記していきたいと思います。

そもそもいつからあるの?六義園の歴史

六義園の歴史について語るには、江戸時代まで時間をさかのぼらなくてはなりません。

六義園は、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉(武力ではなく法律や制度を整えて世の中を統制していこうとする「文治政治」をおこなったり、とにかく犬を大切にする「生類憐みの令」を出したりした将軍ですね!)の側用人であった柳沢吉保という人が、もともとは自分の下屋敷としてつくらせた大名庭園でした。

徳川綱吉から約2万7千坪の土地を拝領した柳沢吉保は、その平坦な土地に自ら土を盛って丘を築き上げ、川から水を引いてきては池を掘り、実に7年もの歳月を費やして美しい起伏のある庭園を造り上げました。この庭園の完成後は、柳沢吉保のお屋敷への徳川吉宗のお成りが頻繁におこなわれるようになったそうです。その回数は現在記録に残っているだけでも58回もあり、それだけこの庭園が天 下一品のものと評価されていたことが分かりますね。

さて、甲斐国・甲府藩(今の東海地方・山梨県あたりですね)の藩主であった柳沢家は、吉保の息子・吉里の時代に、大和郡山藩(こちらは現在の奈良県あたり)にお国替えをさせられてしまいますが、六義園はその後も柳沢家の下屋敷として江戸幕末まで使用され続けました。時が流れるにつれだんだんと廃れていきはしたものの、江戸の町を襲った幾たびにも重なる火災で焼失してしまうこともなく、その原型をしっかりととどめたまま明治時代を迎えました。

時代が変わって明治の初年には、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎が六義園を気に入り購入。明治維新後は手入れが行き届かず、荒れ放題になっていた庭園に整備を施し、周囲を赤レンガの塀で囲みました。時が流れて1938年(昭和13年)、六義園は東京市に寄贈され、その後有料で一般公開されるようになりました。
東京は、関東大震災や東京大空襲、東日本大震災の影響を受けるなど何度もさまざまな大きな災害に見舞われてきましたが、六義園はその影響をほとんど受けることもなく、造園時の面影を今でもしっかりと残したまま、現在に至っており、日本における文化財にひとつとして特別名勝に指定されています。

ちなみに「六義園」という名称は、平安時代の貴族・歌人である紀貫之が『古今和歌集』の序文に記した「六義(むくさ)」に由来すると言われています。「六義(むくさ)」とは、和歌における6つの基調を表す言葉であり、自らも和歌に精通していた柳沢吉保が、この「六義」を『古今和歌集』にある和歌が詠うままに庭園として再現しようと、こう名づけたそうです。

これだけの歴史を持つ六義園。江戸の風を感じに、訪れてみたいとは思いませんか?

紅葉の名所・六義園!四季折々の楽しみ方は?

11月下旬の身頃になると、イロハカエデやハゼノキ、イチョウなどの計約560本もの木々が庭園を鮮やかに彩り、園内のいたるところで山や池とともにさまざまな紅葉を楽しむことができます。
昼間は爽やかな秋晴れとともに、空の色と紅葉の鮮やかな色の対比を楽しむことができますが、そのあとの夕焼けと紅葉のコラボレーションも最高です。
夜になると一面の暗闇の中、ライトアップがほどこされ、昼間とも夕方とも違う、また幻想的な世界を目の当たりにすることができます。こちらのライトアップは、11月上旬~12月上旬頃におこなわれているそうです。

そのほか、春はなんと日本の心・桜や花々を楽しむことができます。シダレザクラ・ソメイヨシノを始めとした桜の数々、ツツジ、ヤマブキ、ミズキ、サツキ、エゴノキ、コブシ、キブシなど、春を代表する草花がずらっと集結。見頃は4月中旬~6月中旬頃で、そのうち夜間のしだれ桜ライトアップは3月下旬におこなわれているそうです。

続いて夏の六義園。緑まぶしい季節ですが、こちらではタイサンボクやモクゲンジ、ハギ、アジサイ、ムラサキシキブなどの色とりどりの草花が咲き誇ります。梅雨の時期の雨とアジサイも素敵です。また、特にライトアップなどのイベントもおこなわれていないそうです。

最後に冬の六義園。ロウバイやツバキ、ウメなどの木々を楽しむことができます。12月上旬には雪吊りを、11月~3月中旬には松の手入れの様子を見ることもできるようなので、日頃見られないこれらを見に行ってみるのもひとつの楽しみ方かもしれません。尚、ライトアップなどは実施されていませんが、正月開園がおこなわれることもあるそうです。

四季折々の顔を堪能することができる六義園、あなたはどの季節に訪れますか?

六義園内にランチや休憩のできる場所はあるの?

園内には、休憩のできる茶室が用意されています。その名も「六義園 吹上茶屋」。庭園の正面入り口から見て、池を挟んだ反対側にあります。お抹茶や和菓子などを、美しい庭園と池を眺めながらいただくことができます。入り口で注文してから席に座るタイプです。庭園を眺めながら待つこと数分、お抹茶と和菓子も持ってきてくれます。和菓子は季節ごとのお花をかたどったものをお出ししてくれます。きれいな景色を目の前にいただくお茶とお菓子は最高です。

このお茶屋さんですが、やはりメインはお抹茶とお菓子だということ。園内には、春と秋のみオープンしているお茶屋さんがもうひとつあるそうですが、こちらもがっつりご飯!という感じではなさそうです。

昼食など飲食物は園内に持ち込めます。ただし、ブルーシートなどの敷物の利用や、芝生地内への立ち入りはできないようなので、ベンチなどで座って食べられる軽食を用意していくのがおすすめです!また、アルコールの持ち込みもできません。

園内ではありませんが、六義園周辺・駒込駅の周りにはたくさんの飲食店が立ち並んでいますので、せっかくならそちらでランチを楽しむのも良いかもしれませんね。

所要時間

茶室も利用し、写真を撮りながらゆっくりと散歩を楽しむと滞在時間は2時間弱ほど。池の周りを1周するだけなら30分~1時間ほどあれば充分堪能できます。季節ごとにそれぞれ違った楽しみ方ができる六義園。庭園ガイドなどもおこなってくれるそうなので、ぜひ皆さんも訪れてみて下さい!

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