地獄のぞき

地獄のぞき
photo by @koxxi
東京湾、房総半島、富士山が望めるこちらの崖。突出した崖なので下を覗けばすぐに奈落の底が見えるという緊張感MAXな場所です!

地獄のぞき
photo by @toshovel81

地獄のぞき
photo by @runt32

地獄のぞき
photo by @yuiyui_camera

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地獄のぞきの基本情報


【スポット】地獄のぞき
【ふりがな】じごくのぞき
【 住所 】千葉県安房郡鋸南町元名184
【アクセス】JR内房線 保田駅 タクシー約10分
【最寄り駅】保田駅
【営業時間】8:00~17:00(季節により変動あり)
【 料金 】大人600円、小人400円
【クーポン】公式ウェブサイトで割引クーポンあり


噂の観光スポット「地獄のぞき」を目的にいざ鋸山へ

房総半島の南部、千葉県安房郡鋸南町と富津市の間に位置する鋸山は、東京湾アクアラインやフェリーを利用すると首都圏からもアクセス抜群の人気の観光エリアです。

鋸山といえば、京成電鉄グループの経営するロープウェイのポスターを見たことのある人は多いでしょうが、その魅力は「地獄のぞき」をはじめとする鋸山に点在する観光ポイントです。

東京湾に面したこのエリアは、夏場には海水浴場としても賑わいますが、鋸山の絶景ポイント、日本一の大仏、グルメ、温泉と見どころ満載の観光エリアでもあります。

鋸山へのアクセス

首都圏からなら何といっても東京湾アクアラインが便利ですが、木更津JCTかた館山道経由で富津・金谷ICから国道127号線を立山方向へ5分、神奈川県からなら久里浜~金谷港11.5kmを東京湾フェリーで約40分、金谷港から国道127号線を立山方向へ徒歩12分、電車利用の場合にはJP内房線浜金谷駅下車、国道127号線を館山方向へ徒歩8分という非常に便利なアクセスです。

鋸山登山ルートは3つの方法から

鋸山に到着したらいよいよ鋸山登山となりますが、登山ルートには3つの方法がありますのでそれぞれ最適な方法を選んで鋸山日本寺を目指します。

鋸山ロープウェイ
鋸山といえばロープウェイを思い出す人が多いかもしれませんが、京成電鉄グループの経営するロープウェイは片道約4分、通常は15分間隔で運行されています。

京成電鉄グループということもあり、2010年よりPasumo/Suicaも利用可能、2012年にはスイス製の新型ゴンドラが採用され全面が窓のこのゴンドラからの眺望も最高で、眼下に広がる東京湾はもちろんのこと、晴れている日には富士山や東京スカイツリーものぞくことができ、正月元旦には初日の出を拝むことも可能です。

ロープウェイの営業時間は通常9:00~17:00(冬季のみ16:00まで、夏季は延長されることも多く、また元旦は初日の出用で5:30からの営業)となり、料金は大人500円(往復930円)小人250円(同450円)となります。(その他、各種の団体割引もあります)

有料登山道
標高329.5mの鋸山へは眺望抜群のロープウェイが最もおすすめですが、少々の雨の日ならいざ知らず、強風など荒天時には運行中止となることもあり、その場合には登山道路(往復1,000円)を利用することもできます。

ロープウェイの入り口から車で数分のところに鋸山日本寺の西口管理所に繋がる有料道路の入り口があり、南国ムード漂う登山道を約10分ほどで到着します。この道路の他に、東口管理所に繋がる鋸山観光自動車道(無料)もあります。

登山(徒歩)ルート
高さ329mですから程よい高さとなりますのでいくつかの登山ルートがあります。ただし、過去には事故も起こっていますので、登山になれている人以外には基本的にはおすすめしません。

絶景ポイントが点在する鋸山日本寺

鋸山の山腹約10万坪は1300年前に開かれた日本寺の境内となり、あたかも古代遺跡のようなこのスポットには目指す「地獄のぞき」以外にも多くの観光スポットが存在しています。

百尺観音
西口管理所の入り口から急こう配な階段を10分ほど歩いていくと石が垂直に切り出された石切り場が見えてきますが、その先に見えてくるのがあたかもエジプトのアブ・シンべル神殿かと思ってしまうような百尺観音です。

百尺=30.3mですからかなりの高さがありますが、東京からこの距離のところにこんな古代遺跡のような百尺観音があるとはと見上げていると、その先には目指す「地獄のぞき」の飛び出した小さな岩が見えてきます。

その他の絶景ポイント
日本寺の境内には百尺観音以外にも多くの絶景ポイントが点在しており、採石業が盛んであったことを忍ばせる石切り場跡はまさに産業遺産そのもので海外ツアー客に大人気の観光スポットにもなっています。

いよいよ目的の「地獄のぞき」へ

あたかも中国の世界遺産のような石切り場跡があまりにすごい光景なので、「地獄のぞき」目的だったことをうっかり忘れそうになるのですが、百尺観音からさらに急こう配な階段を上った先にあらわれてくるのが鋸山の尾根にあたる「地獄のぞき」です。

鋸山の尾根からさらに小さな石山を登ると地獄のぞき展望台があり、地獄のぞきの先端は小さな岩が飛び出した狭い小道でまるで空中を歩いているような気分になり、地獄を除きに来たにもかかわらず天国への道を歩いているような気分にもなります。

この段階で恐らく高所恐怖症の人には耐えられない状態になっているでしょうが、天国だと思って下界に目をやるとそこに広がっているのは誰が名付けたのかまさに地獄のような世界なのです。

誰も地獄など見たことないはずなのに、そこに広がる世界はなるほど地獄とはこういうところのことを言うんだろうと誰もが思ってしまうような景色なのです。正直、急こう配な階段の頂上にやってきて非常に気分の良いところで「ゾッとする」瞬間です。まるで人生とはこういうものなのだということを教えられているような不思議な気持ちがしました。

ゴールデンウイークなどのホットシーズンでは観光客で賑わいますので、とてもこのような気分には浸れないかもしれませんが、平日であればそれほど観光局も多くはりませんので、せっかく行くのなら余り混雑しない時期がおすすめです。

下山の際にも観光スポットが

さて、古代遺跡のような産業遺産を見て、天国と地獄の両方を垣間見れる「地獄のぞき」を体験したら下山となりますが、下山途中にもぜひ見ておきたいスポットがあります。

千五百羅漢道
下りでは、1,553体の石仏が並ぶ千五百羅漢道を歩くことになります。江戸中期の名工大野甚五郎やその弟子たちによって掘られた石仏のその姿は様々で、自分に似ている石仏を見つけることができるかもしれません。また、石仏の中には弘法大師や聖徳太子、あるいは船に乗った岩船観音などの像も拝むこともできます。この千五百羅漢道を歩いていくとその先に出てくるのが大仏広場です。

日本一の大仏様
石仏を眺めながらの散策が終わると大仏参道に到着します。大仏広場には高さ31.05mの大仏が鎮座しています。鎌倉の大仏(13.35m)、奈良の大仏(18.18m)のどちらが大きいかということは話題になりますが、鋸山の大仏はこれらをはるかに凌駕する大きさであり正式名称は「薬師瑠璃光如来」といいます。

また、大仏広場に安置されている「お願い地蔵尊」はパワーすぷっととして有名で、願い事をする人の姿が後を絶ちません。すでに観光目的としてはおなか一杯という状況ですが、最後の最後で日本最大クラスの大仏様とのご対面です。

観光の後には温泉で癒される

東京都内在住の筆者は毎年夏場には館山の海水浴場に来ており、一度は鋸山まで足を延ばしたいと考えてはいたもののその目的は実は温泉でした。

千葉県には火山こそありませんが、多くの温泉が存在しており、東京都内から日帰りで行ける温泉地帯としては関東有数のエリアであり、様々なタイプの温泉があります。

特に鋸山周辺は千葉県有数の温泉エリアでもあり、このと特有の茶褐色の温泉、関東とくゆうの黒湯などを楽しむことができます。

日帰りで利用できる温泉施設も多く、鋸山観光で肉体的にも精神的にも楽しんだ後には温泉で癒されることをおすすめします。

もちろん、温泉淀も多くあり、伊勢エビ漁獲量日本一の千葉県ですから温泉のみならずグルメも大いに期待することができます。

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