秩父珍石館
photo by @fujiken_sinatra
photo by @dnskdnsk
秩父珍石館の基本情報
【スポット】秩父珍石館
【ふりがな】ちちぶちんせきかん
【 住所 】埼玉県秩父市上影森764-6
【アクセス】秩父鉄道 影森駅 徒歩約10分
【最寄り駅】影森駅
【営業時間】9:00~17:00(最終入館16:30)
【 料金 】大人500円、中高生300円、小学生200円
【クーポン】公式ウェブサイトに割引クーポンあり
秩父珍石館
が含まれる観光マップ
ただのB級スポットじゃない!「秩父珍石館」は一度は行くべき観光スポット
埼玉県秩父市にある「秩父珍石館」は全国の珍しい石を集めた、石にこだわった博物館です。名前だけを見ると地方によくあるB級スポットのように思えるかもしれませんが、実はこれまで、テレビをはじめ数々のメディアでも紹介された話題の場所。面白いだけでなく、石についても学べるという充実のスポットです。
「秩父珍石館」ってどんなところ?
「秩父珍石館」は埼玉県秩父市上影森にある石の博物館です。館内には、初代館長がこつこつと集めたという数多くの石が集められています。その多くは「秩父珍石館」のある秩父で集められたもの。
突然ですが秩父にある珍石館オススメです。あっちに行った際は行ってみてくださいな。 pic.twitter.com/icvc97POJG
— あっぱれあやめちゃん (@ayame_lied) June 4, 2018
実は秩父はかつては海の底にあった場所でした。それが南方の火山活動やプレートの移動によって海底が隆起、秩父のシンボルである武甲山となって海の上に現れ、やがて現在の秩父の大地が作られました。
海底にあったということもあり、秩父はサンゴによってできた石灰岩が非常に豊富な地域。かつては秩父の産業を支える存在でした。石灰岩はセメントの原料として非常に重要な存在で、武甲山では採掘が進められ、やがてその採掘事業は山の形が変わるほど大規模なものになっていきました。さらに秩父は日本の地質学が始まった場所という説もあり、秩父と岩とは切っても切れない存在となっています。
「秩父珍石館」の展示物
「秩父珍石館」では秩父の石を中心として、様々な石が展示されています。中でも最も多くの種類があるのが「そっくり石」。これは集めた石の中から芸能人や著名人、歴史上の人物にそっくりのものをピックアップしたシリーズで、これだけでも実に900個以上の数を誇っています。もちろん、これだけの有名人にそっくりの石が揃っている博物館は日本でもここだけ。
さらに「秩父珍石館」の石はネーミングが秀逸だということでも話題になっています。穴だらけの顔は「ブラマヨ吉田」、細い切れ目の入った顔は「デーモン小暮」、長い石に大きな穴が開いているものは「ウドちゃん」など、どの石にも思わず納得のタイトルがつけられています。それ以外にも「プレスリー」や「J・Fケネディ」「タイガーマスク」といったものから「イケメン」「スカパー」といったアバンギャルドなもの、「今になって好きだったと言われても仕方ないわ、なんで独り者のときに知らん顔していたのよ」という個性が強すぎるネーミングまで、非常に多彩で秀逸なタイトルのものばかり。
秩父珍石館というところの所蔵品のようです
きになる…https://t.co/j2zDCp7Cve pic.twitter.com/qCQOnOn9NX— トロピカルマナティ (@owaruchannel) March 1, 2018
秩父の「珍石館」には人面石が900個以上ある。今は亡き館長さんが50年かけ、川原や火山で集めたもの。酒もタバコも博打もせずに、ひたすら石を集めてたとか。現在は娘さんが後を継いでいる。http://t.co/4GUV2SnYKn pic.twitter.com/fM0GJ238rj
— 東京別視点ガイド (@another_tokyo) December 23, 2014
色んな有名人に会える!?秩父珍石館の人面石の魅力 https://t.co/wVKJD4YQtW pic.twitter.com/6UbpEeFlmG
— ドウツベ! (@blog_doutube) January 30, 2017
このそっくり石を見ているだけでも、気づかないうちに時間が経ってしまうことまちがいありません。ちなみに、展示されている石は一切加工していないものばかり。笑ったあとには自然の神秘に感動してしまうかもしれません。
「秩父珍石館」が作られた理由
「秩父珍石館」が誕生するきっかけは、初代館長である故・羽山正二氏が荒川の河原でひとつの石を拾ったことだといいます。荒川を歩いていた初代館長が顔に見える石を見つけ、それ以来、人間の顔に似た石を集めるようになりました。
秩父珍石館。
非常に学術的価値の高い展示。 pic.twitter.com/tVf1Wsdvxa— 残余氏 (@hachiozin) December 12, 2014
秩父珍石館こんなんらしいで pic.twitter.com/FX4ohfrw4H
— ノリダー (@noriko_official) September 10, 2019
やがてコツコツと石を集めている人が秩父にいるということが話題になり、全国から「こんな石を見つけた」と変わった石が送られてくるようになりました。さらにそのうわさを聞いたテレビが取材に来るようになると、知名度はさらにアップ、テレビを見た視聴者からも石が集まるようになり、現在では約1700を超える石が揃う、全国でも珍しい石の博物館が誕生しました。
それでも館内に収蔵されている石の8割程度は秩父で見つかったものです。
現在では、テレビの取材だけでなく、地質学の専門家、SNSを通じて存在を知った海外からの観光客も訪れるなど、秩父屈指の人気スポットとなっています。
「秩父珍石館」の人面石
「秩父珍石館」最大の名物が人面石です。「秩父珍石館」の二階に展示しているこの石は、まさに人面そのものという見た目。この石は初代館長が石集めを始めるきっかけになったものだとのことです。ちなみに、目と鼻に見える部分は石ではなく貝の化石で、黒い石に偶然貝の化石が残ったことで、はっきりと顔の形になったそうです。この人面石は「三貝財福天 招福神童」と名付けられ、この「秩父珍石館」のシンボルとなっていました。
秩父珍石館に行ってきた。(^^)
人面石くんが崇められてた。 pic.twitter.com/ZA4urh5Ygb— たーぼー (@seabreeze235) April 8, 2019
初代館長はこの石のレプリカも作り、財運アップの縁起物として発売したのですが、残念ながらまったく売れず、館内に飾られるだけの存在となっていました。しかし、このレプリカがある日突然、大ヒットする出来事が。
そのきっかけとなったのが、日本テレビで放送された「中井正広のブラックバラエティ」。その番組内で、この人面石が「人面石くん」として番組のキャラクターに採用されたことで一躍脚光を浴び、購入申し込みが急増。1000個生産したレプリカも見事、すべて完売したそうです。
『黒バラ』と言えばこの人面石くん。秩父の珍石館館長が調子に乗って大量に作ったら全然売れなくて困ってるという衝撃の登場以来の準レギュラー。友達と秩父旅行に行った時にたっての願いで行かせてもらって手に入れた。館長もいいキャラだったなあ。 http://t.co/frpvqZ10oT
— オブ犬 (@obuken2nd) February 27, 2013
現在は、追加生産はないため、購入することは不可能ですが、本物は「秩父珍石館」の二階に今でも祀られています。財運や出世など、お願い事のある人はぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。
「秩父珍石館」の見どころ
独特のネーミングセンスが人気の「秩父珍石館」ですが、中にはまだ名前がついていないものや、誰に似ているのかわからないものなど、館内に並べられていない石も数多くあるのだとか。名前が付けられないと、1000個近く眠っている在庫の石とチェンジされてしまいますが、もしぴったりな名前を思いつくことができれば、お客さんでも石の名付け親になることもできるのだとか。「秩父珍石館」に行ったときには、ネーミングに自信のある人はぜひチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
珍石館で一番好きだったやつです pic.twitter.com/xxXpDE5af3
— あっ!きのこ (@1uppinoko) November 26, 2018
昨日行った珍石館で石にされてた pic.twitter.com/OlhajDo73y
— ポカり (@pocari_1993) May 4, 2017
一つ目は人面石の「珍石館」だよ。
10人くらいがあたらしくネーミングしてた!#別視点ツアー pic.twitter.com/dy0ZL1SP1R— 松澤茂信 ❘ 別視点 LLC. (@matsuzawa_s) July 13, 2019
さらに「秩父珍石館」では誰かに似た石だけでなく、石を使った箱庭も展示されています。これは石と小さな人形を使って作られたジオラマのようなもので、ちょっとした石庭のように雰囲気のあるもの。こちらは自分でも楽しめるものなので、一見の価値のあるものと言えるでしょう。
また、「秩父珍石館」で注目は石だけではありません。館内には「宝くじ」や「クラシックカメラ」のコレクションもあり、そちらもなかなかの価値があるものだと言います。加えて、石が置かれているのは、ケヤキなどの天然木で作られた台座ですが、それらもすべて石のサイズに合わせて手作りされたもの。ちょっと見ただけでは市販品のようにも思えますが、すべて石のサイズにしっくりくるように作られたハンドメイドの作品は、それだけでひとつのアートと呼びたくなるものです。
秩父珍石館の写真パート2。
2枚目のように、分かり易くするため結構フィギュアがあります。
あと、古いカメラのコレクションも展示してあります。 pic.twitter.com/RncR6sL2Jp— フロップデザイン⌘フォントデザイナー (@flopdesign) February 23, 2020
そのほかにも、大きな水晶や、見ているだけで楽しくなるような形の美しい石、2億7000万年前の恐竜メソサウルスの化石、貴重な古木なども多数展示されている「秩父珍石館」。単なるB級スポットと油断せず、秩父に行く機会があったならぜひ足を向けたい博物館と言えるでしょう。
秩父珍石館の素晴らしさを伝えたいので、ぜひ写真を見て下さい。これ全部、景色に例えられた石なんです。
メディアでは人面石で有名ですが、こちらが本来のメインコレクションです。館長も優しく撮影もOKです。 pic.twitter.com/nnmunojIrr
— フロップデザイン⌘フォントデザイナー (@flopdesign) February 23, 2020
珍石館の皆さまありがとうございました!!そろそろお腹が減ってきたぞー #こみ旅 #BSフジ pic.twitter.com/Cufkwqo5Mh
— #カワイイこみなみには旅をさせよ (@komitabi_bsfuji) January 6, 2018
なお、以前は写真撮影は禁止されていましたが、最近では写真撮影も解禁されているようなので、SNSにアップしたい写真を撮影したいという人にもぜひおすすめのスポットです。
「秩父珍石館」へのアクセス
「秩父珍石館」へは電車または車でのアクセスが可能です。電車の場合、秩父鉄道の「影森駅」下車、その後徒歩約15分です。
車の場合、関越自動車道の花園インターチェンジで下車、国道140号線から県道72号線経由で約40分です。「秩父珍石館」には20台程度収容可能の駐車場もあります。「秩父珍石館」の入館料は大人400円、子供200円、開館時間は午前10時から午後6時、休館日は毎週火曜日となっています。
埼玉のスポットを
ジャンルから探す
おすすめ記事
もっと写真を見る