秩父珍石館

秩父珍石館
photo by @fujiken_sinatra
初代館長が夢のお告げで始めた人面石集めをまとめて公開した博物館。思わずクスッと笑えるものから、あまりにものリアルさに驚くものまで楽しめるスポットです。

秩父珍石館
photo by @dnskdnsk

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秩父珍石館の基本情報


【 住所 】埼玉県秩父市上影森764-6
【アクセス】秩父鉄道影森駅(徒歩10分・車5分)西武鉄道西武秩父駅(徒歩30分~40分・車10分)
【営業時間】10:00~17:00 定休日:毎週火曜定休(火曜祝日の場合は開館、翌日休館) ※館長様都合により定休日(火曜日)以外にも休館する事があります。来館前に電話でお問い合わせください(090-4223-4373)
【 料金 】大人(高校生以上)400円、子供(中学生以下)200円

秩父珍石館
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秩父珍石館 公式ページ

ただのB級スポットじゃない!「秩父珍石館」は一度は行くべき観光スポット

埼玉県秩父市にある「秩父珍石館」は全国の珍しい石を集めた、石にこだわった博物館です。名前だけを見ると地方によくあるB級スポットのように思えるかもしれませんが、実はこれまで、テレビをはじめ数々のメディアでも紹介された話題の場所。面白いだけでなく、石についても学べるという充実のスポットです。

「秩父珍石館」ってどんなところ?

「秩父珍石館」は埼玉県秩父市上影森にある石の博物館です。館内には、初代館長がこつこつと集めたという数多くの石が集められています。その多くは「秩父珍石館」のある秩父で集められたもの。

実は秩父はかつては海の底にあった場所でした。それが南方の火山活動やプレートの移動によって海底が隆起、秩父のシンボルである武甲山となって海の上に現れ、やがて現在の秩父の大地が作られました。

海底にあったということもあり、秩父はサンゴによってできた石灰岩が非常に豊富な地域。かつては秩父の産業を支える存在でした。石灰岩はセメントの原料として非常に重要な存在で、武甲山では採掘が進められ、やがてその採掘事業は山の形が変わるほど大規模なものになっていきました。さらに秩父は日本の地質学が始まった場所という説もあり、秩父と岩とは切っても切れない存在となっています。

「秩父珍石館」の展示物

「秩父珍石館」では秩父の石を中心として、様々な石が展示されています。中でも最も多くの種類があるのが「そっくり石」。これは集めた石の中から芸能人や著名人、歴史上の人物にそっくりのものをピックアップしたシリーズで、これだけでも実に900個以上の数を誇っています。もちろん、これだけの有名人にそっくりの石が揃っている博物館は日本でもここだけ。

さらに「秩父珍石館」の石はネーミングが秀逸だということでも話題になっています。穴だらけの顔は「ブラマヨ吉田」、細い切れ目の入った顔は「デーモン小暮」、長い石に大きな穴が開いているものは「ウドちゃん」など、どの石にも思わず納得のタイトルがつけられています。それ以外にも「プレスリー」や「J・Fケネディ」「タイガーマスク」といったものから「イケメン」「スカパー」といったアバンギャルドなもの、「今になって好きだったと言われても仕方ないわ、なんで独り者のときに知らん顔していたのよ」という個性が強すぎるネーミングまで、非常に多彩で秀逸なタイトルのものばかり。

このそっくり石を見ているだけでも、気づかないうちに時間が経ってしまうことまちがいありません。ちなみに、展示されている石は一切加工していないものばかり。笑ったあとには自然の神秘に感動してしまうかもしれません。

「秩父珍石館」が作られた理由

「秩父珍石館」が誕生するきっかけは、初代館長である故・羽山正二氏が荒川の河原でひとつの石を拾ったことだといいます。荒川を歩いていた初代館長が顔に見える石を見つけ、それ以来、人間の顔に似た石を集めるようになりました。

やがてコツコツと石を集めている人が秩父にいるということが話題になり、全国から「こんな石を見つけた」と変わった石が送られてくるようになりました。さらにそのうわさを聞いたテレビが取材に来るようになると、知名度はさらにアップ、テレビを見た視聴者からも石が集まるようになり、現在では約1700を超える石が揃う、全国でも珍しい石の博物館が誕生しました。
それでも館内に収蔵されている石の8割程度は秩父で見つかったものです。

現在では、テレビの取材だけでなく、地質学の専門家、SNSを通じて存在を知った海外からの観光客も訪れるなど、秩父屈指の人気スポットとなっています。

「秩父珍石館」の人面石

「秩父珍石館」最大の名物が人面石です。「秩父珍石館」の二階に展示しているこの石は、まさに人面そのものという見た目。この石は初代館長が石集めを始めるきっかけになったものだとのことです。ちなみに、目と鼻に見える部分は石ではなく貝の化石で、黒い石に偶然貝の化石が残ったことで、はっきりと顔の形になったそうです。この人面石は「三貝財福天 招福神童」と名付けられ、この「秩父珍石館」のシンボルとなっていました。

初代館長はこの石のレプリカも作り、財運アップの縁起物として発売したのですが、残念ながらまったく売れず、館内に飾られるだけの存在となっていました。しかし、このレプリカがある日突然、大ヒットする出来事が。

そのきっかけとなったのが、日本テレビで放送された「中井正広のブラックバラエティ」。その番組内で、この人面石が「人面石くん」として番組のキャラクターに採用されたことで一躍脚光を浴び、購入申し込みが急増。1000個生産したレプリカも見事、すべて完売したそうです。

現在は、追加生産はないため、購入することは不可能ですが、本物は「秩父珍石館」の二階に今でも祀られています。財運や出世など、お願い事のある人はぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。

「秩父珍石館」の見どころ

独特のネーミングセンスが人気の「秩父珍石館」ですが、中にはまだ名前がついていないものや、誰に似ているのかわからないものなど、館内に並べられていない石も数多くあるのだとか。名前が付けられないと、1000個近く眠っている在庫の石とチェンジされてしまいますが、もしぴったりな名前を思いつくことができれば、お客さんでも石の名付け親になることもできるのだとか。「秩父珍石館」に行ったときには、ネーミングに自信のある人はぜひチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

さらに「秩父珍石館」では誰かに似た石だけでなく、石を使った箱庭も展示されています。これは石と小さな人形を使って作られたジオラマのようなもので、ちょっとした石庭のように雰囲気のあるもの。こちらは自分でも楽しめるものなので、一見の価値のあるものと言えるでしょう。

また、「秩父珍石館」で注目は石だけではありません。館内には「宝くじ」や「クラシックカメラ」のコレクションもあり、そちらもなかなかの価値があるものだと言います。加えて、石が置かれているのは、ケヤキなどの天然木で作られた台座ですが、それらもすべて石のサイズに合わせて手作りされたもの。ちょっと見ただけでは市販品のようにも思えますが、すべて石のサイズにしっくりくるように作られたハンドメイドの作品は、それだけでひとつのアートと呼びたくなるものです。

そのほかにも、大きな水晶や、見ているだけで楽しくなるような形の美しい石、2億7000万年前の恐竜メソサウルスの化石、貴重な古木なども多数展示されている「秩父珍石館」。単なるB級スポットと油断せず、秩父に行く機会があったならぜひ足を向けたい博物館と言えるでしょう。

なお、以前は写真撮影は禁止されていましたが、最近では写真撮影も解禁されているようなので、SNSにアップしたい写真を撮影したいという人にもぜひおすすめのスポットです。

「秩父珍石館」へのアクセス

「秩父珍石館」へは電車または車でのアクセスが可能です。電車の場合、秩父鉄道の「影森駅」下車、その後徒歩約15分です。

車の場合、関越自動車道の花園インターチェンジで下車、国道140号線から県道72号線経由で約40分です。「秩父珍石館」には20台程度収容可能の駐車場もあります。「秩父珍石館」の入館料は大人400円、子供200円、開館時間は午前10時から午後6時、休館日は毎週火曜日となっています。

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