稲荷湯

稲荷湯
by http://find-travel.jp/article/440/3
映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地として有名な銭湯。最近では長澤まさみさんの過激ダンスが話題のCMロケ地でもありました。大正時代創業でレトロなたたずまいがかえって新選で写真を撮りたくなりますね!中も昔ながらでその懐かしさから、身体と共に心も温めてみては?

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稲荷湯の基本情報


【スポット】稲荷湯
【ふりがな】いなりゆ
【 住所 】東京都北区滝野川6-27-14
【アクセス】JR埼京線 板橋駅 徒歩約5分
【最寄り駅】板橋駅
【営業時間】15:00~24:00(定休日:月曜日)
【 料金 】大人470円、中学生300円、子供180円
【クーポン】なし

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テルマエロマエのロケ地で有名なレトロ感溢れる稲荷湯で旅の疲れを癒そう

日本伝統の風呂文化、銭湯は庶民や旅行客のとっておきの癒しの場として多くの人に親しまれています。

伝統のレトロ銭湯を一躍有名にした映画テルマエロマエのロケ地になった稲荷湯は、東京都北区の町中に存在します。

閑静な住宅街にひっそりと佇む築80年を超える木造建築は味わい深く、疲れを癒しにやって来る人々を温かく迎えます。

沢山の美味しい店が並ぶ巣鴨地蔵通り商店街からも近く、旅の途中でちょっと休憩という場合にもぴったりです。

稲荷湯の楽しみ方やお湯の効能、映画テルマエロマエ撮影の小話などの情報をまとめてご紹介します。

創業は明治の末、最古の銭湯と呼ばれる稲荷湯

東京都北区滝野川にある稲荷湯の創業は、明治の末にまでさかのぼります。

華々しく文明開化を果たした明治の動乱の時代に創られた稲荷湯は、当時からの変わらない佇まいを今に伝える伝統の銭湯です。

現在の稲荷湯は、昭和5年に破風づくりとして建てられたもので、大きな屋根瓦が特徴です。

珍しい屋根瓦は観光客に人気の撮影スポットです。

建物の壁材は木板を多く使い、経年による風情があります。

稲荷湯の出入り口にある暖簾をくぐると、中はレトロなタイル張りの玄関があります。

木製の靴箱に靴を預け、中に進むと今では珍しくなった番台があります。

稲荷湯は土本さん一家が一丸となって守り続ける銭湯です。

番台に座る土本さんに入浴料を支払い、いよいよ脱衣所へと向かいます。

稲荷湯へ来た時はじっくりと番台や屋内の窓枠を見て下さい。

温かみのある木造にどこか郷愁を覚える筈です。

稲荷湯のお湯の種類とおすすめポイント

稲荷湯は、男湯と女湯に分かれています。

浴槽はあつ湯、普通湯、ぬる湯の3種類あり、自分の好みの温度で湯に浸かる事が出来ます。

あつ湯の温度は約47度あり、かなりの熱さがあります。

熱い湯が好きな人でも3分入れば充分なほど熱々のお湯で、眠気も吹き飛びます。

じっくり浸かりたい方は普通湯に、ぬるめのお湯で汗を掻きたい方はぬる湯をおすすめします。

深い所と浅い所に分かれているので、子どもと一緒にお湯に浸かる事が出来ます。

薬湯は日替わりでゆず湯やにごり湯などがあり、何回訪れても違うお湯が楽しめます。

稲荷湯のお湯は、なんと今ではほとんど見かけない薪を焚いて温めたお湯です。

電気や石油が多い現代の銭湯において、昔ながらの手作業での薪焚きのお湯は体の芯まで温まり、湯冷めしにくい所が最大のポイントになります。

稲荷湯の中はレトロミュージアム

稲荷湯の男湯には、これぞ日本の銭湯と言って過言でない富士山の絵が壁面に描かれています。

この富士山の絵は、実は浴場背景画絵師の丸山清人氏による油彩画になります。

青々とした快晴の空に佇む末広がりの富士山は、とても綿密な筆タッチで描かれており、その景観の美しさは圧巻です。

現在では中々お目にかかれない大きな富士山の壁画を、是非じっくりと目に焼き付けて下さい。

そして女湯では、丸山氏による広々とした能登半島が描かれていますので、女性も壁画を楽しめます。

丸山氏の壁画は一年に一回修復されるので、地元の常連客はとても楽しみにしています。

そして稲荷湯では、桶も昔ながらの木桶を使用しています。

木桶は丈夫なのに軽く、とても使い易いのが特徴です。

お湯を体へかける時、是非木桶の手触りも楽しんで下さい。

銭湯の楽しみは湯上りにもいっぱい

稲荷湯の色んな浴槽を楽しみ、じっくりと心と体を温めた後は湯上りの楽しみが待っています。

稲荷湯の脱衣所には、銭湯で定番のドリンク販売コーナーがあり、汗を掻いてからからの喉を潤す楽しみがあります。

お茶や炭酸飲料もありますが、何といってもおすすめは瓶入り牛乳です。

自動販売機やコンビニではお目にかかれない瓶入り牛乳を買い、よく冷えた牛乳で喉を潤すと体全体に水分が補われて行くのを感じます。

温まった体が冷たい水分で丁度良い温度に戻っていく、至福の瞬間が感じられます。

そして脱衣所の中を見渡してみると、様々な所にレトロが溢れています。

デジタル体重計が多い中、稲荷湯の体重計は昔ながらの振り針体重計で、どっしりとした鉄製の風合いが特徴です。

片足を乗せると俊敏に動くメーターの針は、誰でもどきどきする事間違いなしです。

ゆっくりしたい時は、中庭にある椅子で一休み出来ます。

緑が生い茂る中庭を眺めていると、旅の疲れも癒されて行きます。

テルマエロマエが撮影された稲荷湯

2014年に公開され銭湯ブームを起こしたテルマエロマエの舞台として、稲荷湯がロケ地となっています。

阿部寛が演じるルシウスは、古代ローマから日本の銭湯へタイムスリップをします。

ルシウスは日本の銭湯で沢山の感銘を受けますが、中でも有名なものがフルーツ牛乳です。

風呂上りに牛乳を飲む習慣が無かったローマ人のルシウスは、火照った体を癒すフルーツ果汁入りの冷たい牛乳にとても感動します。

他にも劇中ではシャンプーハットに感銘を受けるルシウスの姿が描かれています。

稲荷湯ではゆっくりとお湯に浸かりながら、沢山点在する映画との共通点を探して行くと、面白い発見と出会えますので、是非映画とのポイントを探してみて下さい。

稲荷湯へ入る時の注意点

稲荷湯へ入る時は、入湯時のマナーを心がけましょう。

浴槽に浸かる前には体にかけ湯をし、銭湯内では走らないようにしましょう。

そして映画のロケ地だからと言って、無断で銭湯内や脱衣所を撮影するのはマナー違反です。

どうしても撮影したい場合は、開店直後の人が全くいない時間帯がありますが必ず番台さんに問い合わせし、他の方に迷惑が掛かる場合は撮影しないようにしましょう。

稲荷湯の木造建築は撮影出来ますので、昭和5年建造の破風づくりはSNS映えする事間違いなしです。

施設情報とアクセス

稲荷湯の施設情報とアクセスはこちらを参考にして下さい。

施設名:稲荷湯(いなりゆ)
住所:東京都北区滝野川6-27-14
営業時間:14:50~25:30 日曜のみ13:50から営業
定休日:水曜日
電話番号:03-3916-0523
入湯料:大人460円 、子供180円、幼児80円、タオルや石鹸の販売あり
アクセス
西巣鴨駅から北西方向へ徒歩10分
板橋駅から東方向へ徒歩10分

古代ローマ人もびっくりの銭湯稲荷湯で心と体をリフレッシュ

いかがでしたでしょうか?

映画テルマエロマエのロケ地で全国的に有名になった稲荷湯ですが、元々は明治から続く住民に愛される伝統の銭湯です。

現代は何でも効率化が進み、味気なくなったお風呂に浸かるという時間の大切さを、稲荷湯は訪れる人に思い出させてくれます。

建築されて80年以上経つ木造建築が今でも清潔で綺麗なのは、昔ながらの銭湯を守っていこうという努力があります。

珍しくなった番台や破風づくりの屋根、薪火での湯沸かし、木桶などどれも維持と手入れは大変ですが、物をいつまでも大切に扱い続けると言う日本人の精神があります。

人が銭湯に訪れた時に感じる懐かしさ、人情の心地は私達が忘れがちな伝統の心を感じるからと言っても過言ではありません。

沢山歩いて旅に疲れた時、目まぐるしい日常に休憩を入れたい時は是非、東京都北区の稲荷湯に訪れてみて下さい。

レトロ感溢れる稲荷湯では、体の疲れをお湯で癒し、心を落ち着かせてくれます。

稲荷湯の効能はただ温まるだけではなく、心身ともにリフレッシュし活力を与えてくれる、リセットと再スタートの場所になります。

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