犬島
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犬島の基本情報
【スポット】犬島
【ふりがな】いぬじま
【 住所 】岡山県岡山市東区犬島
【アクセス】岡山駅からバスで約30分、宝伝港からフェリーで約10分
【最寄り駅】岡山駅
【営業時間】年中無休(施設により異なる)
【 料金 】無料(施設利用は別途料金が必要)
【クーポン】特定の施設やイベントで割引クーポンが提供される場合があります
犬島
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フォトスポット満載!瀬戸内海のアートの島「犬島」
犬島は瀬戸内海の島のひとつ。島の周囲は約3.6キロと決して大きな島ではありません。かつては銅の精錬所があった島ですが、現在では精錬所の跡地を保存・再生した犬島精錬所美術館が誕生、現在では「アートの島」として高い人気を集めています。
「犬島」の概要
犬島は岡山県岡山市に位置する島です。岡山県の南東部の宝伝からは約3キロの場所にあり、定期船で約7分の瀬戸内海国立公園の中にあり、島の一周は約3.6キロ、ゆっくり歩いても一周1時間ほどの小さな島です。
「犬島」という名前の由来は、平安時代に主人にかみついた犬を島流しにした場所ということで「犬島」と呼ばれるようになった説などが挙げられていますが、本当のところは分かっていません。
犬島は船の接岸に便利な海岸や洞穴などがあることから、戦国時代にかけては海賊の根拠地となっていましたが、江戸時代には花崗岩の産地として知られるようになり、犬島で切り出された石は大阪城や江戸城などお城や、明治になると大阪港などに使われました。
その後は、岡山県の実業家によって銅の精錬所が造られることになり、一時は大量の銅が生産されていましたが、やがて時代とともに工場は規模を縮小、昭和42年になると銅の精錬所は閉鎖されることになりました。
「犬島」とアートの関係
犬島がアートの町として生まれ変わるきっかけになったのは平成7年。当時、直島で行われた直島コンテンポラリー・アート・ミュージアムに招待された現代美術家の柳幸典が犬島を訪問、当時の株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長(当時)の福武總一郎に銅の精錬所の廃墟を自然エネルギーとアートで再生するプロジェクトを提案しました。
当時、ベネッセコーポレーションは直島を中心として行っていたアート活動を瀬戸内海に広げることを模索していましたが、犬島が銅の精錬所によって公害などの大きなダメージを受けた場所であることに注目、さらに当時は犬島の精錬所の跡地が医療廃棄物の処分場となる計画が進んでいたことから、なんとかこの島を守りたいとプロジェクトの推進を決断します。
その後、柳幸典も犬島にスタジオを移転、ベネッセコーポレーションの支援の元、プロジェクトの実現に向けて活動を行います。
その結果、平成13年には精錬所跡地の土地の買収が完了、多くのアーティストも参加して、工場跡地や煙突などの残っている精錬所の廃墟を保存・再生、自然エネルギーだけで活動できる犬島アートプロジェクト「精錬所」が誕生、大きな人気を集めることになりました。
平成22年には瀬戸内国際芸術祭では犬島が主要会場となり、8万人以上が来場、現在でも大きな人気となっています。
「犬島」のフォトスポット
犬島は見どころの多いアートの島ですが、まずフォトスポットとしても人気なのが「犬島精錬所美術館」です。
この犬島精錬所美術館は、犬島に存在した銅の精錬所の廃墟を再生した美術館。「あるものを活かしてないものをつくる」というコンセプトのもと、美術館は精錬所の廃墟をフル活用しています。美術館の敷地には、レンガ造りの壁や煙突などがそのまま残されていて、まるで廃墟の中を歩いているような気分が味わえます。もちろん写真撮影にもぴったりの場所が数多く、日常から離れた不思議な写真が撮影できるはず。
また、犬島の集落のあちこちに点在する「家プロジェクト」も絶好のフォトスポットとして人気です。
「家プロジェクト」は、犬島の集落に「美しい風景とその向こうに広がる自然を感じられるように」という願いを込められて作られた作品。展示を目的にしたギャラリー「F邸」「S邸」「I邸」と「中の谷東屋」、2013年に作られた「A邸」「C邸」によって構成されているもので、それぞれがかつて実際に使われていた民家の瓦屋根や古材などをリサイクルして作られたもの。その中には様々なオブジェが展示されています。
たとえば「F邸」では、古い民家の中に動物や植物を連想させる形をしたオブジェが展示、庭も含めて家全体が作品になっているという不思議な空間です。また、「S邸」では壁が透明のアクリルになっていて、その中に大きさなどが異なるレンズを配置、水滴や泡のように壁に作られたレンズから、周りの景色を楽しむことができます。大きさや焦点距離などが異なるレンズを通してみると、世界は様々な様子に変化、こちらもぜひ体験してみたい場所のひとつです。
その他にも、花びらを組み合わせて空間を埋め尽くしている建物や、カラフルな糸によって光を表現したアート作品、不思議な形のオブジェなど、予想外の場所に予想外のものが見つかる犬島はフォトスポットの宝庫と言えるかもしれません。
「犬島」のカフェ
島中がアートスポットになっている犬島には、いくつかのカフェが営業しています。まずは精錬所の跡地の近くに作られた「精錬所カフェ」。こちらではドリンクやスイーツなどを楽しむことができます。中でも地元産のショウガを煮詰めて作ったシロップを使ったジンジャードリンクや、こちらも名産のみかんを使ったフラッペ、オリーブサイダーなどが楽しめます。
また、犬島の玄関口となる「犬島チケットセンター」でもカフェを併設。瀬戸内の名産であるタコをつかったタコ飯や、かぼちゃの入った「犬島ぜんざい」などを提供しています。
「犬島」のランチ
犬島に来たらぜひ食べたいのがご当地グルメの「犬島丼」です。この犬島丼は舌平目の叩きや野菜などを甘辛い出汁で煮込み、それをご飯にかけたもの。どこか懐かしい味わいで、大人から子どもまで誰でも大好きな味だと人気を集めています。この犬島丼を提供しているのは「在本商店」。港の近くなのでちょっとした腹ごしらえにも便利です。そのほか、うどんや焼そばなども提供しているお店です。
また、犬島のランチでは「trees 犬島店」も人気です。こちらは島のゆったりとした空気が楽しめる古民家カフェ。こちらも港のすぐそばなので、フェリーの待ち時間を過ごすにも最適。また、「trees 犬島店」で人気となっているのは「犬島チキンカレー」。こちらは地鶏を使った野菜たっぷりのカレーで、食べ応えもバツグン。犬島に来たらぜひ味わってみたいグルメのひとつといえるでしょう。
「犬島」の宿泊施設
犬島はそれほど大きな島ではありませんが、いくつかの宿泊施設を備えています。島の雰囲気を味わうなら「犬島自然の家」がおすすめ。こちらはかつて小学校・中学校として使われていた建物を使った宿泊施設。食事はすべて自炊ですが、シーカヤックや天体観測などの体験メニューも豊富です。
グループで利用するなら「シーマン」が便利。こちらは一戸建てのコテージに宿泊できる施設で、精錬所美術館にも近くアクセスも良好です。そのほかにも一棟貸しの民宿「シンエイ・ズ・シー」などもあるため、旅のスタイルによって使い分けるのがおすすめと言えるでしょう。
「犬島」までのアクセス
犬島へのアクセスは宝伝港からフェリーを利用することになります。宝伝港から犬島までは約10分、ただし犬島発の最終便は18:45となるので、宿泊の予定がない方は注意が必要です。
宝伝港へのアクセスは岡山駅からの場合はJR赤穂線を利用してJR西大寺駅下車、そこから東備バスに乗車し西宝伝バス停下車で、徒歩約2分となります。また岡山駅から西宝伝まで直行のバスも運行されていますが、こちらは運航日が限定となるので、事前の確認が必要です。
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