上色見熊野座神社
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上色見熊野座神社の基本情報
【スポット】上色見熊野座神社
【ふりがな】かみしきみくまのいますじんじゃ
【 住所 】熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
【アクセス】南阿蘇鉄道高森駅から車で約10分
【最寄り駅】高森駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし
上色見熊野座神社
が含まれる観光マップ
日本の神秘スポット上色見熊野座神社の見どころやアクセス情報
上色見熊野座神社について
熊本県は阿蘇郡高森町に、上色見熊野座(かみしきみくまのいわす)神社という名称の神社があります。
地元の方でも「そんな神社あったっけ?」と首をかしげるこちら、実は知る人知る、神秘スポットなのです。
上色見熊野座神社では伊邪那岐命と伊邪那美命、そして石君大将軍を祀っています。
美しくわびさびを感じさせる参道を登れば「穿戸岩」と呼ばれるとても大きな岩山があり、そこには縦横10m以上もの風穴が開いているのです。
御神木である「なぎ」には男女の縁に因んだご利益がある等、見どころも沢山の神社です。
忙しい生活の中で、どこかへ置き忘れてしまった「安らぎ」や「優しさ」を取り戻す為に、上色見熊野座神社へ参拝しませんか?
上色見熊野座神社の詳細な見どころからアクセス方法、上色見熊野座神社周辺観光スポットもご紹介します。
拝観時間
なし
拝観料
なし
アクセス方法
住所:熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
車の場合
南阿蘇鉄道高森駅より車で約10分
※色見郵便局の横辺りに駐車場(10台分)があり
電車+徒歩の場合
最寄り駅の「高森駅」から神社までは徒歩約1時間以上
上色見熊野座神社の見どころ
1:由来や建立年について
「阿蘇大神の荒人神である石君大将軍。その八葉の兜の中に出現した二神は熊野大神だ」という伝説により社殿が建立されたと伝わっています。
窟洞のある場所へまずは一社を建立し、それを熊野穿戸社と崇め大切に扱ってきました。
そして高森町史によると、社殿は月形山八合目に存在しており、石君大将軍と同じくして、南郷の総鎮守だとされています。
創設されたのは相当前のようで、どうやら紀州熊野より移してこられたとの事です。
以前の建物は、天正年に兵火によって廃してしまった事から、今の上色見熊野座神社は、恐らく享保7年に建立されたのでしょう。
実際にその地へ訪れてみると、かなりの歳月による劣化が伺える佇まいです。
しかしそういった風化こそが、上色見熊野座神社の神秘的な雰囲気をより一層高めているのでしょう。
2:まるで異世界のような参道
上色見熊野座神社の参道は、目の前にするとあまりの静かな和の光景に、思わず感嘆のため息が漏れてしまいます。
緑が生い茂る森の中の鳥居、ずーっと奥まで続く石段とその両脇に等間隔で添えられた100基以上はある石灯籠と、まるで異世界へ続く道かのように思えます。
かなり長い参道で、普段あまり運動をしない人だとすぐに息が上がってしまうでしょう。
足元の石段にも苔が生えているので、登っている最中につるっと滑って転びそうになります。
しかし、木々の間から差し込む光や苔むした石段や灯篭はまるでジブリ映画に出てくるかのような景色で、歩いていてもあまり疲れを感じません。
参道入口から、そして参道の途中、参拝を済ませて石段を下りて帰る前と、所々で休憩をはさみつつ、じっくりと周囲を眺めましょう。
この参道の景色だけでも、来てよかったと思える、そんな光景を堪能できます。
3:大迫力の風穴「穿戸岩」
やっと石段を登りきり参拝を済ませたならば、そのまま帰らずに穿戸岩へも立ち寄ってみましょう。
穿戸岩(うげといわ)とは、「阿蘇神社の祭神である健磐竜命の従者、鬼八法師が蹴破った事で開いた」といった伝説が残る、巨大な岩山です。
その岩山には不思議と縦横10mもの大風穴が開いており、これに因んで「どのような困難さえも打ち破れる」というご利益があるとされています。
例えば「商売繁盛」、「学力向上」、「合格祈願」の他、困難を抱えている人にとって、力強い効力が分け与えられるパワースポットとして人気です。
参道よりまだ上の方にあり、参拝者向けに道があるものの、山道である事には変わりません。
参道の石段よりも更に上り辛くなっている為に、辿り着くまでに結構体力を消耗します。
しかし、とっても大きな風穴は何だか本当にパワーを貰えるような、そんな力強さがありました。
パワースポット巡りが好き、という方は是非ともこちらの大風穴へもお立ち寄りください。
4:御神木「なぎ」について
「なぎ」とは、那智大社、速玉大社、本宮大社の熊野三山における、熊野権現の御神木です。
昔から、なぎの葉には魔除けの力があると考えられてきました。
それはなぎという木には「凪」といった漢字とかけて、「波風を鎮める」というご利益があるとされており、道中の守護として持ち歩く人もいた為です。
また、葉の内側にある血管のような横や斜めに伸びる筋、葉脈が全くなく、かわりに縦方向へばかり線が入っている事で「縁が切れない」といわれています。
これは、なぎの葉を横に引きちぎろうとしても難しいのに、縦であればスッと葉を分ける事ができる為です。
こうした話しから「簡単には縁が切れない御守り」として、男女の縁結びのご利益があるともいわれているのです。
その他にも、「男女間だけではなく人と人との縁を結ぶ」として、商売繁盛のご利益もある縁起の良い木です。
5:梅雨~初夏が一番美しい時期
上色見熊野座神社の一番の見どころは、何といっても「苔むした石段と灯篭を囲むような緑生い茂る森」の景色です。
数えきれない程の長い年月が経過した事で、石段や灯篭は所々に濃い緑の苔を生やしています。
日中は木々の間から太陽光が差し込み、幻想的な雰囲気を醸し出しているのです。
この美しい景色を最も堪能できるのは、梅雨~初夏でしょう。
前日に降った雨で濡れそぼった苔、木漏れ日の入る参道は、その場にいるだけで不思議な気持ちになります。
上色見熊野座神社へ行くのであれば、出来れば梅雨~初夏の緑が最も綺麗な時期に参拝しましょう。
人の少なく、気温の涼しい朝方がおすすめです、早朝であればまだ観光客も少ないでしょう。
上色見熊野座神社での注意点
1:アクセスは車がおすすめ
最寄り駅からはどんなに急いで歩いたとしても、約1時間以上はかかってしまいます。
車、またはタクシーでのアクセスをおすすめします。
車でのアクセスの場合は、駐車場が10台分のスペースしかありませんので、なるべく空いている、平日の朝型に行きましょう。
2:歩きなれたスニーカーで行く事
上色見熊野座神社は参道入口から奥にある大風穴まで、片道30~40分程はかかってしまいます。
体力に自信のある方でも割と大変に感じる石段や、大風穴までの道のりは、歩きなれたスニーカーで行く事をおすすめします。
特に、参道の石段には苔が生えている為、気を抜くと滑って落ちてしまいます。
登りは良くても下りる時は十分に注意していなければ危険ですので、どうぞ気を付けてください。
なるべく軽くて、靴裏に滑り止めのついているスニーカーが良いでしょう。
3:雪や雨の日、夜は要注意
石段や大風穴までの道は、参拝者も登れるようにと作られているものの、しかしそこまで完璧に整備されている訳ではありません。
雪や雨の日、前日に雨が降った日なんかは滑りやすいので、十分気を付けて歩いてください。
季節によっては霧が発生する事もありますから、視界が悪く足元がおぼつかなくなる事もあるかもしれません。
なるべく明るく晴れている日の午前中に参拝をしましょう。
4:地震に注意
熊本での地震が起こった事により、そこまで大きな被害はなかったものの、崩れてしまった灯篭もあります。
いつまた地震が起きるのか解りませんし、岩山もありますから、土砂崩れの危険性も避けられません。
少しでも揺れを感じたならば、なるべく頭の上に気を付けながらゆっくりと神社から離れてください。
5:虫に注意
自然たっぷりの神社ですから、当然のように虫も多く出てきます。
蛇は見かけませんでしたが、夏場は蚊が多いと感じました。
出掛ける前には念の為虫よけスプレーをかけておいて、肌の露出は控えましょう。
上へ登ると夏場でも少し涼しい場所なので、薄手の長袖にタイツがおすすめです。
上色見熊野座神社周辺観光スポット
1:湧水トンネル公園
高森駅の南の方向、徒歩約10分程の所には「湧水トンネル公園」という名前の公園があります。
トンネルの内部はとても涼しくて、歩道が整備されている他、季節によっては七夕祭り等がトンネルの中で行われます。
とっても幻想的で楽しいお祭りなので、是非一度は行ってみましょう。
2:高森田楽の里
らくだ山公園の入口辺りには、「高森田楽の里」という合掌造りの建物があります。
こちらでは美味しい郷土料理、田楽定食等を頂けるのです。
こちらのお店の母屋は築およそ200年以上は経っているようで、とても趣深い雰囲気が楽しめます。
生きている内に見ておくべき神秘的風景のある上色見熊野座神社へ参拝しよう
上色見熊野座神社は辿り着くまでがなかなか大変な神社ではあるものの、しかし実際にその景色を見ると、言葉を失う程の美しさを感じられます。
パワースポットが好き、社寺仏閣巡りが好き、綺麗な景色を堪能したいと思っている貴方におすすめです。
最寄り駅の付近には様々な公園やお店がありますから、遠方からの際には是非宿泊して高森町を楽しんでくださいね。
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