旧小坂鉱山事務所
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旧小坂鉱山事務所の基本情報
【スポット】旧小坂鉱山事務所
【ふりがな】きゅうこさかこうざんじむしょ
【 住所 】秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山古館48-2
【アクセス】JR花輪線 十和田南駅 タクシー約15分
【最寄り駅】十和田南駅
【営業時間】9:00~17:00(4月~11月)、10:00~16:00(12月~3月)
【 料金 】大人300円、高校生200円、小中学生100円
【クーポン】公式ウェブサイトで割引クーポンを提供
旧小坂鉱山事務所
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レトロな雰囲気フォトスポット!「旧小坂鉱山事務所」
旧小坂鉱山事務所は秋田県鹿角郡小坂町にある歴史的な建築物です。「小坂製錬」の事務所として1905年に作られた建物は、ルネッサンス様式の外観を残す歴史的な建築物として当時から大きな話題となりました。事務所としては1997年まで使用されたあと、小坂町に無料譲渡され、小坂町が掲げた「明治百年通り構想」によって移築、新たに観光施設としてオープンしました。
現在では、モダンな洋館は古い時代を懐かしむだけでなく、様々な衣装がレンタルできる「衣装室」や、明治の雰囲気が楽しめるレストラン、歴史上の出来事を再現する展示室などが揃ったフォトスポットあふれるアミューズメント施設として人気となっています。
「旧小坂鉱山事務所」の概要
旧小坂鉱山事務所がある秋田県鹿角郡小坂町は、秋田県最北部の町です。現在は人口は約5000人の町ですが、以前は金や銀が採掘される小坂鉱山が発見されて以来、非常に栄えた町として全国的にも知られていました。
その中心だったのは「小坂製錬」が構えた「小坂鉱山事務所」。「小坂鉱山事務所」は窓や屋根などの対象性を特徴とするルネッサンス様式で建築された、当時としては非常に珍しいもので、建築当時から多くの来訪者が訪れる注目される存在でした。特に玄関ホールの大階段は建築的にも非常に高く評価され、話題となっていた建物でした。
1997年に小坂精練が工場増築により事務所も移転、しかし全国的に有名な建物は、小坂鉱山病院跡地に移転、完成当時の状態を再現するため、外壁を白い漆喰で塗りなおし、屋根も完成当時の杉板葺きに改装するなどして新たにオープン、現在では、アミューズメントアトラクションやレストラン、モダンな衣装をレンタルできる施設などが揃った観光スポットとして人気を集めるようになりました。
「旧小坂鉱山事務所」の歴史
小坂鉱山事務所が誕生したのは1905年。当時、小坂鉱山は日本の鉱業界をリードする存在として知られていました。小坂鉱山は江戸時代の末期に発見された鉱山で、明治初期には外国人技師や多くの職人、鉱夫が働いていましたが、一時は鉱石が少なくなり、閉山の危機にさらされていました。
そんなときに発見されたのが「黒鉱自溶製錬」という新技術、再び息を吹き返した小坂鉱山のシンボルとして、日本でも珍しいモダンな建物として小坂鉱山事務所が建設されることになりました。
完成した小坂鉱山事務所は、木造三階建で、床面性は約1800平方メートル、当時は東京でも珍しいルネッサンス様式として建設されました。また、単なるルネッサンス様式ではなく、中央のバルコニーやポーチにはイスラム風のデザインが施されるなど、時代を先取りした存在でした。
やがて1997年に事務所としては使用されなくなりましたが、歴史的な建築物や文化遺産などを街づくりの核として活用する小坂町の明治百年通り構想に賛同した会社が建物を町に譲渡、建物を一度解体し、建築当時の姿をよみがえらせることになりました。
移転前とは向きが変わったものの、土台や正門は建設当時の姿を忠実に再現、かつて、鉱山が栄えた頃の目抜き通りだった銀山町通りからの眺めは当時そのままのものとなっています。
また、バルコニーや特徴ある窓「ドーマーウィンド」なども忠実に再現され、窓枠などの色も当時のままに塗りなおされています。
「旧小坂鉱山事務所」の館内について
「旧小坂鉱山事務所」の館内は、大きく分けて三つのエリアに分かれています。一階は「旧小坂鉱山事務所」の特徴や移転前の記録などが揃えられた展示室。こちらではかつての小坂鉱山事務所の模型などを見学することができます。
またミュージアムショップである「明治百年堂」も併設、こちらでは地元小坂町の名物商品や物産などが販売されています。特にこちらで人気商品となっているのが「はちみつ」。小坂町は鉱山から出る煙によって、多くの緑が失われた時代がありましたが、明治42年から植林に取り組み、現在では約300万本の木がならび、アカシアハチミツの一大産地となっています。
アカシアハチミツの日本最大の産地は秋田県ですが、中でも小坂町は質や量ともに秋田最大の産地。こちらでは、ハチミツだけでなく、ハチミツを使ったお菓子や香水、アカシアの木を使ったクラフトなども販売されて大きな人気となっています。
さらにこのミュージアムショップで押さえておきたいのは「ワイン」です。最近では国産ワインも人気が高まっていますが、小坂町は十和田湖の土壌がブドウ栽培に最適な土地柄で、山葡萄との交配種を使用したワインは大人気です。
「旧小坂鉱山事務所」の二階は、かつて建物が鉱山事務所として使用されていたレトロな雰囲気が人気のスポット。休憩に便利なツーリストサロンでは、豪華な雰囲気の中でゆっくりとくつろぐことができます。また、明治の雰囲気たっぷりのレストラン「あかしあ亭」も見どころのひとつ。こちらでは昔ながらの洋食を楽しむことができます。
メニューで使用されているのは秋田を代表するブランド豚である「桃豚」。柔らかく臭みのない味わいの豚肉を使って作られたハンバーグやカツレツは、ぜひ味わっておきたい一品です。
3階は「旧小坂鉱山事務所」の常設展示スペース。「小坂鉱山事務所」が誕生した明治から大正にかけての時代を中心に、鉱山の町の文化を体験することができます。
もちろん、館内は当時の様子をそのまま再現、当時の所長室などといった、鉱山が花形の産業だったころの空気を体験することができます。また、人々の暮らしや、人力車といった当時使われたいた物・風景なども再現されているため、明治や大正のロマンあふれる時代を実感することも可能です。
「旧小坂鉱山事務所」のみどころ
「旧小坂鉱山事務所」で現在、大きな人気を集めているのが2階に設置された「モダン衣裳室」。こちらでは常備されている100着以上のドレスを試着することが可能。もちろん、手持ちのカメラで写真撮影も可能です。ブーケやティアラなどといった小物も揃っているため、ゴージャスなドレスアップも可能。さらにウェディングドレスやイブニングドレスなどもあり、明治の貴婦人体験ができると人気です。
さらに写真撮影は室内だけでなく、バルコニーやらせん階段といった「旧小坂鉱山事務所」の各所で可能なので、インスタ映えを狙った写真も期待できそうです。
衣装レンタルは30分720円。時間内なら着替えは何度でも可能とのことなので、モダンな雰囲気が大好きという方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、「旧小坂鉱山事務所」では夜になるとライトアップも実施されています。暗闇の中にクラシックな魅力あふれる建物が浮かぶ上がる様子は幻想的。その時間を狙って訪問してみるのも楽しいかもしれません。このほかにも、周辺には昭和7年に作られた「聖園マリア園」や、かつては動力室として作られ、現在はカフェとして営業している「赤煉瓦倶楽部」、鉱山で働く人たちの娯楽施設で、今は芝居小屋として使われている「康楽館」など、クラシックな雰囲気の建物がたくさん揃っています。まるで大正ロマンの世界に迷い込んだような気分が楽しめます。
「旧小坂鉱山事務所」へのアクセス
「旧小坂鉱山事務所」へは車かバスでのアクセスが可能です。バスの場合には、「十和田南駅」から「小坂行き」のバスに乗車、「小坂小学校」下車、徒歩約3分。
車の場合には小坂インターチェンジから降り、約3分となっています。
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