満正寺
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満正寺の基本情報
【スポット】満正寺
【ふりがな】まんしょうじ
【 住所 】鳥取県倉吉市鍛冶町1丁目2948
【アクセス】JR山陰本線 倉吉駅からタクシーで約10分
【最寄り駅】倉吉駅
【営業時間】9:00~17:00
【 料金 】無料
【クーポン】なし
満正寺
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九曜星占盤が人気のパワースポット、鳥取県「満正寺」
「満正寺」は鳥取県倉吉市にあるお寺です。創建されたのは江戸時代というこちらのお寺は、知る人ぞ知るパワースポットでもあります。特に2010年に境内に誕生した「九曜星占盤」は、お寺に古来より伝わる秘伝の星占術が体験できることから、大きな人気を集めています。
「満正寺」の概要
鳥取県倉吉市の「満正寺」は元禄12年(1699年)に建立されたお寺です。正式には「曹洞宗透關山満正寺」という名前です。このお寺は、鳥取藩の初代家老であった荒尾嵩就(あらおたかなり)の菩提寺として建立されました。
周辺には天女伝説の残る打吹山(うつぶきやま)や、国の有形文化財に登録される「飛龍閣」などが残る、歴史と文化を感じられる環境で、静かにお参りをする場所としてはぴったりだと人気となっています。
さらに最近では、インスタグラムなどを通じて「ご利益のあるパワースポット」として評判となっています。
「満正寺」の九曜星占盤
「満正寺」が最近高い人気を集めている理由のが境内に作られた「九曜星占盤」です。九曜星とは、別名を供養星とも呼ばれるもので、人の運命を判断するための非常に重要なものとされています。
この九曜星を元にした星占術は古くから伝えられてきたものですが、日本には仏教とともに伝来し、東西南北の方角や、中国に伝わる陰陽五行説の基本となる「木、火、土、金、水」、また人それぞれの運命や個性を表す「白、黒、碧、緑、黄、赤、紫」の組み合わせにより人の運命を占うものとして珍重されてきました。
中でも、「満正寺」に伝わる九曜星占術は秘伝と言われるもので、このお寺に祀られている荒尾家の紋である「九曜紋」にも由来しています。
大きな円の中に8つの円が描かれた「九曜紋」は九曜星信仰の「日、月、火、水、木、金、土」の七曜にインド占星術でも使われる「ラゴウ」「ケイト」という二つの星を加えたもの。この九曜じゃ天地四方を守護する仏神と、星辰崇拝とのかかわりもあり、昔から多くの人の進行を集めてj来ました。
さらに戦国時代にはこの九曜占術は秘術とされ、戦の吉凶を占ったり、大名に土地を与える際などに活用されたといいます。「満正寺」ではこの九曜星占を現代風にアレンジ、直径8メートルという巨大な巨大星占盤を使用することで訪れる人の運命を占うことができます。
この九曜星占盤で占いを行うときには、正しい作法があります。まず、「満正寺」を訪れたら、真っ先に九曜星占盤に向かうのではなく、境内で一番大きな建物、本堂にお参り。こちらの本尊はお釈迦様で、心願成就の仏様とも言われています。本堂の左側にはこのお寺を菩提寺とする荒尾公、右側には薬師如来と十二神将が祀られています。その場でお参りのあいさつと祈願を行ったあと、九曜星占盤に向かいましょう。
九曜星占盤があるのは本堂の左側の「地蔵堂」です。赤いのぼりが目印となっている地蔵堂には延命菩薩が祀られているため、鈴を鳴らし、お参りしましょう。その後、いよいよ九曜星占盤での占いとなります。
まず必要となるのは、自分の星を調べること。地蔵堂には「宿星帳」という自分の星を調べる資料がありますので、その中から生年月日を元に自分の星を見つけ、お札を引きましょう。お札は一枚500円で、その中に自分の星が持っている性格や注意するべきこと、開運の秘訣などが記されています。
もし自分以外の相手との人間関係や相性などを知りたければ、再び「宿星帳」から相手の星を調べてお札を引きましょう。自分と相手の星が分かったら九曜星占盤に向かいましょう。大きな円盤には星の名前が書かれています。相性を占うときには、まず相手との距離を測りましょう。その後、中央にある円盤を回し、「命」の文字を自分または相手の星に合わせます。そのときの並びが自分と相手の関係となります。
相性占いの詳しい結果は、携帯のバーコードリーダーで読み取ることができます。お札にはQRコードが掛かれているため、それを携帯で読み取るか、「満正寺」の公式サイトにアクセスすることでより詳しい結果を知ることができます。
相性があまりよくないと分かった場合にもそれを正しい方向に導く工夫なども教えてくれます。秘伝の占いを現代風にアレンジした「満正寺」は非常によく当たると話題となっているので、興味のある方はぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
「満正寺」の修業体験
「満正寺」では九曜星占盤での占い以外にも、座禅や写経、書道などの体験も行っています。座禅や写経は、禅宗では基本的な修行として欠かせないもの。最近では、瞑想することで頭の働きがはっきりする、様々な悩みがクリアになるということで、仏教の修業以外の目的で行うことにも人気が高まっています。
自分ひとりで行うのはなかなかハードルの高いものなので、「満正寺」を訪れたときにはぜひ一度体験してみるのも面白い経験になるかもしれません。また、「満正寺」には砂で模様がえがかっれた「白砂の庭」もあり、こちらも瞑想体験ができると人気となっています。
「満正寺」の御朱印やお土産
「満正寺」ではお参りすると御朱印をいただくことができます。御朱印というのはお寺や神社などに参拝したときに、お参りをして記念としていただくことができる印章で、お寺や神社によって印章の形やそこに描かれる文字などが異なるため、お寺や神社を巡ることが趣味という人には欠かせないもの。「満正寺」の御朱印には「拈華微笑」の文字が書かれています。
また、「満正寺」のお土産としておすすめなのは、「満正寺」からもすぐ近くにある「打吹公園」の「打吹公園だんご」。こちらは白と緑のコントラストがきれいな、いかにもお団子といったスタンダードな味が人気です。
なお、「打吹公園だんご」が販売されている「打吹公園」は人気の観光スポット。「満正寺」近くの打吹山には天女伝説が残っていますが、その伝説の舞台となったのが「打吹公園」の天女池。かつて、この池で天女が水浴びをしていたのを偶然見かけた一人の男は天女に一目惚れし、天女が帰れないように羽衣を隠してしまいます。
天女は天に戻ることができなくなり、男と結婚して二人の子供をもうけます。しかし、天女はある日、羽衣を見つけて羽織ったところ、人間の親子の情愛は消え、そのまま子どもを置いて天に帰ってしまいます。母親に去られた子供は悲しみ、山に登って天に呼びかけますが、天女が戻って来ることはありませんでした。
そんな伝説が残る「打吹山」のふもとにある「打吹公園」はかつて大正天皇が皇太子時代に訪れたこともある場所で、「打吹公園だんご」も皇太子への献上の品として作られたもの。また、天女の伝説が残る羽衣池には、忘れたいことや縁を切りたいことを紙に書いて池に浮かべるとその過去や悪縁を断ち切るご利益があるとも言われています。
この忘れたいことや切りたい縁を書くための「ほどき紙」も天女守りとセットで販売しているため、「満正寺」にお参りした方はこちらも合わせて訪問するのもよいかもしれません。
このほか、「満正寺」は「孤独のグルメ」で人気の漫画家、谷口ジロー先生の作品「遥かな町へ」に登場する場所としても知られています。
「満正寺」へのアクセス
「満正寺」へは車、またはバスでのアクセスが可能です。車の場合は米子自動車道湯原インターチェンジから約40分、バスの場合は倉吉駅から日本交通市内線に乗車、「鍛冶町一丁目」バス停下車で約5分です。
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