千仏鍾乳洞

千仏鍾乳洞
photo by @tabi_memo
昭和10年に国の天然記念物として指定された由緒ある鍾乳洞。幾千万年をかけてカルスト台地の雨水によって作られた全長約1,200mある鍾乳洞の中には、日本で最大規模ともいわれる大小30余個の鍾乳石の垂下が見られる絶景が広がっています。また、鍾乳洞の中は地下の小川をジャブジャブ歩くスタイルなので冒険気分が味わえますよ。洞内は通年気温約16度、水温約14度を保っているため、夏だけではなく冬も楽しめます。雨天時も増水はするものの、観光可能なようです。ズボンやスカートの裾などが水につかないような服装がおすすめです。入洞料金は大人800円、高校生600円、中学生500円、小学生400円。アクセスには車が必須ですが、無料の専用駐車場があります。

千仏鍾乳洞
photo by @kkyuto7

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千仏鍾乳洞の基本情報


【 住所 】福岡県北九州市小倉南区平尾台3丁目2−1


公式ページ

足元に水!?千仏鍾乳洞を冒険気分で楽しもう!見どころ・アクセス情報まとめ

千仏鍾乳洞について

千仏鍾乳洞(せんぶつしょうにゅうどう)は、カルスト地形の雨水によって造られた国の天然記念物です。

カルスト地形とは、水に溶解、溶け込みやすい石灰岩等の岩石で構成されている大地が、雨水や地下水により溶食された地形の事です。

千仏鍾乳洞は年中気温が16度、そして水温が14度前後に保たれており、冬暖かく、夏は涼しいという過ごしやすい場所となっています。

鍾乳洞の入口から900m先までは照明があり、完全に真っ暗という訳ではありませんから、子供でも歩きやすいでしょう。

480m先には足元に水が溜まっているので、これが冒険気分を高めてくれるという事で、とても人気な鍾乳洞です。

営業時間
平日:9時~17時、土・日・祝日:9時~18時
※秋と冬季は日没までの営業時間となります

定休日
なし

料金
大人:800円、高校生:600円(学生証の提示が必要)、中学生:500円、小学生:400円、幼児:無料(基本的には無料ですが、幼児の人数が多い場合は有料となります)、障害者割り引き:本人のみ半額(証明書の提示が必要)、貸し草履:無料(小さいお子さんの場合はサンダルがありますが、数に限りがあります)、小犬用キャリーバッグ貸し出し:200円(子犬の場合はキャリーバッグに入れてあげて、鍾乳洞へ一緒に入れます)

アクセス方法


小倉南IC(またはJR石原町駅)から約20分程の距離。
※駐車場あり(無料、100台程駐車可能)
※鍾乳洞の営業時間が終了後に閉門されるので要注意。

電車+タクシー
小倉駅から日田彦山線で、石原町駅まで。石原町駅前からタクシー乗車、もしくは「おでかけ交通(平尾台観光タクシー)」で千仏鍾乳洞まで約20服程の距離。
※「おでかけ交通(平尾台観光タクシー)」は、水曜の場合2便、土・日・祝日の場合は4便運行です。
※12月1日~3月21日までは運休(3名以上乗車の場合は臨時運行可能ですから、詳しくは平尾台タクシー(株)093-451-0201にお問い合わせください。

千仏鍾乳洞の見どころ

千仏という名前について
千仏鍾乳洞の「千仏(せんぶつ)」には、由来があります。今からとても遠い昔、天平13年の頃に、行基の開山だと伝わる行橋市「叡山願光寺」の末寺である千仏院からの由来のようです。

入口から美しい
千仏鍾乳洞は、その入口にある、まるでツララのような鍾乳石も見どころです。鍾乳石全体に緑色の鮮やかな苔が張りついており、これがまた芸術品のようで美しいと感じられます。写真映えもしますし、「これから冒険の始まりだ!」とワクワクできる入口です。鍾乳洞内へ入る前に、まずはじっくり入口を眺めてみるのもおすすめです。

様々な変わった鍾乳石
千仏鍾乳洞の中には、様々な変わった形の鍾乳石があります。例えば「群鐘」や「つばめの巣」、「白亜殿」に「日暮天井」等、それぞれに素敵な名称がついているのです。千仏鍾乳洞に入った際には、色んな鍾乳石の形と名前を見比べて「どうしてそんな名前がついたのか」と考えてみる楽しみ方もあります。

奥の細道から先には水場あり
千仏鍾乳洞をずーっと道なりに進んでいくと、やがて「奥の細道」という場所に辿り着きます。フローストーンがキノコのようになっており、とても変わった場所で、ここから先には足元が水場になるのです。入口から「奥の細道」までは大体480m程、ここからは足首、背丈によっては脛辺りまで水に浸かる事になるので、サンダル必須です。入口より900m先までは鍾乳洞の内部に照明が灯っていますから、真っ暗の中で手探りで進むという事はありません。ですが、足元はかなり滑りやすくなっている他、狭い所もあるので十分注意しながら進む事になります。鍾乳洞の中を小川が流れている、なんてかなり珍しいのです。その為にこの奥の細道の辺りは、いつ行っても観光客でいっぱいです。特に夏休みには人が沢山行き来しているので、じっと観賞するのは大変ですが、それでも行ってみる価値は大いにあるでしょう。

ベストショットは初音乳で
「奥の細道」からじゃぶじゃぶと水の中を進んでいけば、今度は「初音乳」という場所に辿り着きます。こちらはなかなかに水が深い場所ですが、天井には2本の照明が通っており、写真に撮ると不思議な光景が写せるでしょう。ちょっと開けた場所で、まるでクジラのお腹の中に入ったかのよう、足元にはさらさらと川が流れている景色が見られます。千仏鍾乳洞で写真を撮りたい!と思ったならば、是非「初音乳」の辺りで撮ってみてください。ただし、こちらも千仏鍾乳洞内では人気の高いスポットなので、人の行き来に注意しましょう。

地獄トンネルから先に要注意
照明があるのは入口から約900mの地点まで、「日暮天井」の辺りまでとなります。「日暮天井」から先に進もうとすると、「ここで照明は終わりです。引き返してください」と案内板があります。ここから先へ進もうと思えば行けるのですが、体力に自信のない方、服をこれ以上濡らしたくない方、暗闇に恐怖を感じた方は引き返しましょう。日暮天井から先の道は本当に真っ暗です、行くのであれば自身の懐中電灯が必要となります。例えば「地獄トンネル」、地獄という恐ろしい名前の通り、なかなかに難関なトンネルです。ただでさえ普通に立っていて膝辺りまで来ている水、それに顔を付けるかのようにして、身を屈めて鍾乳石を潜り抜けなければなりません。この時点で全身びしょ濡れになってしまうので、カメラ等の小物も当然濡れてしまいます。

第一の滝、第二の滝、第三の滝
「地獄トンネル」を越えて更に奥へと進めば、次に現れるのは「第一の滝」です。滝といっても水滴程度ですが、足元にも水が迫っているのでなかなかに大変な道でしょう。それから進んでいくと足元がくぼんでいる箇所があったり、または足から入れて進まなければならない所もあります。「第二の滝」も越えて行けば今度は更に狭くなった道があり、もうこうなれば鍾乳洞というより、狭い洞穴探検です。もっと進めば「第三の滝」があり、ここは「第一の滝」、「第二の滝」よりも水量が多くなります。後は匍匐前進で進まなければ通れない場所もあり、なかなか大変な道のりです。

せんぶつ茶屋あります
千仏鍾乳洞で遊んだ後は、「せんぶつ茶屋」で休憩を取りましょう。せんぶつ茶屋では、さつま芋餡の「カルストまんじゅう」や、カレー等の軽食を食べられます。クーポン券もありますし、お土産も販売しているので是非立ち寄ってみてください。

千仏鍾乳洞の注意点

アクセスは自家用車かタクシーがおすすめ
千仏鍾乳洞までは、自家用車かタクシーでのアクセスを強くおすすめします。駅から徒歩では、かなりの時間と距離がかかってしまうので、鍾乳洞に到着するまでにとても疲れてしまうでしょう。仮にバスを利用しても1時間以上はかかってしまうので、千仏鍾乳洞の最寄りである「石原町駅」から車で向かう方が楽に到着できるのです。しかし、夏休み期間は特に混み合う事が多い上、千仏鍾乳洞までの峠道は狭い場所もあるので、運転に慣れない方は注意が必要です。明るい内から出かけて、夕暮れ前に帰宅するようにしましょう。

サンダル持参がおすすめ
千仏鍾乳洞の入口から少し進めば、やがて足元に水が流れ込んできます。それ以上先へ進むならば、予めスニーカーではなくサンダルやクロックスで鍾乳洞内へ入るようにしてください。草履の貸し出しも行われているのですが、数に限りがありますし、サイズも合わない事があります。自分の履きなれた、足にぴったりで滑りにくいサンダルを持参して行きましょう。

カメラや小物は防水ポーチに入れる事
鍾乳洞へ入る際、気を付けておきたいのが荷物です。鞄が大きすぎたり、荷物が多すぎると鍾乳洞内部で転んでしまったり、他のお客さんの迷惑になってしまいます。有料ですがロッカーもありますから、予め荷物はロッカーに預けておいて、小さいリュックかボディバッグ、ウエストポーチで入りましょう。特に鍾乳洞内で写真を撮る場合は、カメラを防水ケースに入れておく事をおすすめします。Amazonや大手家電量販店でも、デジタル(フィルム)一眼レフカメラが入る防水ケースが販売されているので、そちらに入れると良いでしょう。これに入れて置けば必ず大丈夫、という訳ではありませんが、比較的カメラを守る事に適しています。濡らしたくない小物がある場合も、防水ポーチに入れてから鞄の中に入れておきましょう。

地獄トンネルから先は過酷です
千仏鍾乳洞に一度入った事のある人ならば、とても想像がつくかと思いますが、初めてならば「まさか」と思うかもしれません。しかし「地獄トンネル」から先の道のりは本当に過酷で、人によっては真っ暗な事や狭い上に水がすぐ足元にある事で、恐怖を感じやすいのです。油断をしていると転んで怪我をしてしまう事もありますから、「地獄トンネル」は十分気を付けて進みましょう。濡れてもいい服で、懐中電灯持参で行き、着替えも持って行く事をおすすめします。

水の中をじゃぶじゃぶ歩ける千仏鍾乳洞で冒険気分を味わおう!

水の中をじゃぶじゃぶ歩けるなんて、そんな鍾乳洞はそうそうありません!気軽に冒険気分が楽しめる、とっても不思議な千仏鍾乳洞へ出掛けましょう。

ここならきっと、今まで感じた事のないような体験ができますよ。

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