ウィーンだけではないオーストリアの観光名所35選!
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2-%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88-2498023/
グーテンターク!ドイツの南に位置するヨーロッパのオーストリア、言語はドイツと同じくドイツ語が公用語になっています。そんなオーストリアですが皆さん、オーストリアというと何をイメージされますでしょうか?
音楽をイメージされる方が多いのではと思うのですが事実としてオーストリアは歴史的に数々の優秀な音楽家を輩出した国でもあります。仲でもとりわけ著名なのが才能に恵まれながら若くしてこの世を去ったモーツァルトやシューベルトなどがあり、後ほど個別に紹介しますが生家は現在でも残っており、観光することができます。
首都であるウィーン市内だけでも名所が盛りだくさんなオーストリアですがウィーンの外にも魅力は詰まっています。そんなオーストリアの名所をウィーンを含め、各地から合計35か所を厳選して紹介します!
1. シェーンブルン宮殿
出所:https://www.schoenbrunn.at/
ウィーンで最も観光客が足を運ぶ、いわば定番観光スポットとして定着した宮殿です。この宮殿は当時のプロイセン(現在のドイツ)と対立しながらも戦力の疲弊から一転、融和路線に舵を切って国難を回避したオーストリア有数のカリスマ的指導者にして悪名高いマリーアントワネットの母として知られるマリアテレジアによって現在見られる美しい姿になりました。
広大な敷地をもつ宮殿内には1000以上にも及ぶ部屋に加えて迷路庭園や温室、ネプチューンの泉に加えてなんと動物園もあるほど名所に富むのでツアーを利用した方が能率的に回れる可能性があるので要検討です。
アクセス:地下鉄シェーンブルン駅より徒歩5分程度
営業時間:08:30~17:30(7月~8月は~18:30)
入場料:14EUR~
公式サイト:https://www.schoenbrunn.at/
2. ベルヴェデーレ
出所:https://www.belvedere.at/besuch
美しい眺めという意味のベルヴェデーレ、そこは今でこそ美術館になっていますが元々は宮殿でした。宮殿の持ち主はプリンツオイゲン公という軍人にして政治家で、この人物は度重なるオスマントルコ軍との戦闘で重要な役割を果たしています。
そんな宮殿はきらびやかな上宮殿とグロテスクの間やゴールドの部屋、裏手にオランジェリーという温室庭園を備えた下宮殿と宮殿庭園で成り立っています。展示されている美術作品としてはグスタフ・クリムトの作品が有名ですが他にも世界史の教科書で必ず登場する「ベルナール峠からアルプスを越えるナポレオン」という白い馬に乗った勇ましいナポレオンの姿を描いた絵も見ることができます!
アクセス:ウィーン中央駅から徒歩15分
営業時間:09:00~18:00(上宮殿)、10:00~18:00(下宮殿)
入場料:15~25EUR
公式サイト:https://www.belvedere.at/
3. 美術史博物館
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8C-221578/
日本語名で惑わされないように注意したいところですがこれは美術館ではありません!美術史博物館という美術の歴史を学べる博物館です。とは言っても展示品は美術作品ではありますがここでは鑑賞するだけにとどまらずその作品に秘められた謎を解くところも楽しいです。
中でも旧約聖書に登場した人間の傲りの象徴となったバベルの塔という作品は謎解きが大変面白いものになっています。他にフェルメールやベラスケスなどの傑作はもちろん、古典絵画の殿堂と言われるグスタフ・クリムトの作品や古代ローマやギリシャの彫刻なども展示されています。
アクセス:地下鉄Volkstheater駅で下車
営業時間:10:00~18:00(木曜日は~21:00、月曜日は休館)
公式サイト:https://www.khm.at/
4. 国立図書館
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3-%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8-%E5%82%AC%E4%BA%8B%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB-1652790/
世界一美しい図書館というのをご存知でしょうか?そんな図書館がここオーストリアのウィーンにあり、国立図書館になります。この図書館は18世紀ごろにバロック様式で完成したもので、図書館内部に入ると大理石の柱に本当に図書館なのか目を疑う天井画はむしろ大聖堂か宮殿にいるのではないかと錯覚させます。
図書館の見所はそれだけに留まりません。20万冊以上所蔵されている本の中には貴重な書物や初期の印刷本も多く含まれています。図書館とは思えない世界観を味わいつつ本のロマンを感じたければ国立図書館はそれを満たすことでしょう。
アクセス:地下鉄Stephanplatzで下車後徒歩11分
営業時間:10:00~18:00(月曜日は休館)
公式サイト:https://www.onb.ac.at/
5. ウィーン大学
出所:https://www.univie.ac.at/
ヨーロッパ屈指の名門校として知られるウィーン大学は1365年にルドルフ4世によってできました。そのため、ドイツ語圏の大学の中では最も歴史が長く、これまでに9人ものノーベル賞受賞者も輩出した由緒正しい大学です。
そんな大学は実は観光名所になっており、中でも人々の目を引くのが大学の現在の本館です。この本館は大学が創設されてから500年近く経った19世紀にルネッサンス様式で完成し、本館から入れば当時の雰囲気の残る回廊や中庭、そして哲学家のフロイトやブルックナーなどの像が100以上も並んで出迎えます。
アクセス:路面電車のSchottentor U電停で下車
公式サイト:https://www.univie.ac.at/
6. 自然史博物館
出所:https://www.nhm-wien.ac.at/
先述した美術史博物館の向かい側のところにあるのが今回紹介する自然史博物館になります。この自然史博物館の特徴は建物がやはり宮殿と錯覚するような豪華さとオーストリアの歴史を知る上で欠かすことのできない遺品の展示などです。
博物館内ではダイヤモンドやその他鉱物をはじめとする宝石やハルシュタットの文化遺産、ヴァッハウ渓谷から出土した像などの展示を見ることができます。また、自然史博物館ですから自然科学に纏わる展示品もありますよ!
アクセス:地下鉄Volkstheter駅もしくはMuseumQuartier駅で下車
公式サイト:https://www.nhm-wien.ac.at/
7. ホーフブルク王宮
出所:https://www.hofburg-wien.at/
厳密にはホーフブルク王宮というのが正しい名称で、この王宮は1918年まではハプスブルク家の皇帝の居城でした。この王宮はもともと中世に城としてできたのが最初でしたが領土を拡大するにつれて王宮も規模の拡張を始めました。
16世紀になるとアマリア宮、17世紀にはレオポルド宮、18世紀には帝国宰相宮、書庫、後ほど詳しく解説するスペイン式乗馬学校が加わりました。このような王宮の拡張は第1次世界大戦で敗戦国となる1900年ごろまで続き、最後に新王宮を造って拡張は終焉を迎えました。その新王宮には先述した美術史博物館も入居しています。
アクセス:地下鉄Stephansplatz駅で下車
公式サイト:https://www.hofburg-wien.at/
8. 王宮礼拝堂
出所:http://www.hofmusikkapelle.gv.at/
フリードリヒ3世が皇帝だった時代の1447年着工、2年後にまずゴシック様式で完成し、後にバロック様式で改築された王宮内にある礼拝堂です。礼拝堂では日曜日やその他宗教的な祝日になるとウィーン少年合唱団と国立歌劇場合唱団及びオーケストラのメンバーからなる宮廷楽団が参列してミサに参加します。
日曜日や祝祭日は基本的に礼拝堂内部に入ることはできませんが王宮内の礼拝堂に通じる入り口付近から立ち見することはできるのでそこで彼らの音楽に耳を澄ますことができます。
アクセス:地下鉄Stephanplatz駅で下車
営業時間:10:00~14:00(月・火曜日)
11:00~13:00(金曜日)
公式サイト:http://www.hofmusikkapelle.gv.at/
9. 国立歌劇場
出所:https://www.wiener-staatsoper.at/
国立オペラ座と表記するサイトもあるようですがここでは広く使われている歌劇場と表記することにします。1920年までは帝立歌劇場とも呼ばれていたこの施設は当時の帝国、そして帝都の威信をかけて創立されたものでした。
それだけのことはあって世界3大オペラ劇場の一角を担っており、指揮者にはカラヤンや小澤氏などの巨匠が名を連ねています。なお、場内ではドレスコードが存在します。男性はジャケット、女性はカクテルドレスもしくはワンピースが推奨されています。大きめの荷物は基本的に持ち込めないので有料でクロークに預けることになります。
アクセス:地下鉄Karlsplatz駅で下車
公式サイト:https://www.wiener-staatsoper.at/
10. スペイン式乗馬学校
出所:https://www.srs.at/ueber-uns/spanische-hofreitschule/
スペイン式乗馬学校は先述した王宮の中に入っており、厳密にはスペイン式宮廷馬術学校というのが正しい名称です。屋内馬上がバロック様式で出来ているというだけでも既に見ごたえがありますがそれだけにとどまりません。
そんな馬上でリピッツァーの白馬が音楽に合わせて高難度の技をこなしていくところは古典馬術の魅力を感じる瞬間になるでしょう。また、朝の調教も公開されており、ここで騎士と馬の長年に及ぶ厳しいトレーニングの一環をみることができます。
アクセス:地下鉄Stephanplatz駅で下車
営業時間:09:00~16:00
公式サイト:https://www.srs.at/
11. シュテファン寺院
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E8%81%96%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3-2662350/
ウィーン市内の中心部にそびえ立つ大聖堂、シュテファン寺院は12世紀中ごろに着工し、300年後に後期ゴシック様式で完成した大聖堂です。そこからは市街地とドナウ川を見渡すことができる大聖堂の南の塔は137mにも及び、寺院の塔としては世界で3番目の高さになります。
南の塔は登ることもできますが階段は300段以上あることを念頭におきましょう。この大聖堂の見所は世界で3番目に大きい塔だけにとどまらず、地下に行けばそこにはオーストリア皇帝の内臓を収めた壺やかつてヨーロッパ各地で猛威をふるったペストで死亡した市民の白骨を山積みにしたカタコンベというものがあります。
アクセス:Stephaplatzバス停で下車
公式サイト:http://www.stephanskirche.at/
12. MQ(ミュージアムクオーター)
出所:https://www.mqw.at/about-us/
正しい名称はミュージアムクオーター(Museum Quartier)ですがそれを省略したMQという名称で呼ばれることの方が多く、ウェブサイトでもMQと紹介されていることが多いです。MQはいわばカルチャーエリアで、MQエリア内にはレオポルド美術館や近代美術館を含む様々な芸術関連施設やレストラン、カフェなどがあります。
また、ショッピングはMQポイントがおすすめで、そこは単にミュージアムショップであるだけではなく、なかなかな奇抜なプレゼント用の品々やクールなデザイン製品などが置いてあり、面白いショッピング体験を楽しめるようになっています。
アクセス:地下鉄MuseumQuartier駅で下車
営業時間:10:00~19:00
公式サイト:https://www.mqw.at/
13. カフェザッハー
出所:https://www.sacher.com/de/restaurants/cafe-sacher-wien/
ザッハートルテはご存知でしょうか?オーストリアを代表するお菓子として定着したザッハートルテですがその生みの親となったところがウィーン市内にあります。それはホテル・ザッハーの中にあるカフェ、カフェ・ザッハーです。ザッハートルテの名前はこのカフェから由来しています。
洗練された赤を基調としたカフェ・ザッハーでは本家ならではのオリジナルのザッハートルテはもちろん、カフェ・ザッハー特性のコーヒーも併せて楽しむのがおすすめです。オペラ座を望むカフェから夏はテラス席でウィーンの芸術的な雰囲気を存分に楽しめるカフェがまさにカフェ・ザッハーなのです。
アクセス:アルベルティ―ナより徒歩2分
営業時間:08:00~24:00
公式サイト:https://www.sacher.com/de/restaurants/cafe-sacher-wien/
14. アルベルティーナ
出所:https://www.albertina.at/albertina-modern/en/
オーストリアのカリスマ的女性リーダーとして歴史に名を遺したマリアテレジアの娘婿であるアルベルトフォンザクセンテッシェン公の名前にちなんだアルベルティーナ宮殿があります。そんな宮殿の中にアルベルティーナ(美術館)はあり、世界最大規模のグラフィックコレクションで知られています。
コレクションを創設したのは18世紀後半の1776年で、以降フランス印象派、ドイツ表現主義、ロシアアヴァンギャルドなど、130年間の美術潮流を感じることができるような展示がなされるようになりました。他にも建築コレクションや写真コレクションなども展示されています。
アクセス:地下鉄Karlsplatz駅で下車
営業時間:10:00~18:00(水・金曜日は~21:00)
公式サイト:https://www.albertina.at/
15. 国会議事堂
出所:https://www.parlament.gv.at/
ギリシャ神殿と錯覚しそうな国会議事堂の建物は建築家のテオフィルフォンハンセンの代表作でもあります。この人物はギリシャで建築学を学んだ経験があり、それがこの国会議事堂に反映されたというわけです。国会議事堂の前にはパラスアテネの像が立っており、神殿のような国会議事堂の列柱の前にさらにアテネの像もあります。
このギリシャ神殿を模して造られた国会議事堂の美しさは古典絵画の殿堂と呼ばれたグスタフ・クリムトの芸術観にも影響を与えたと言われています。議事堂内は英語とドイツ語による見学ツアーが議会が開催されていない日に行われています。
アクセス:路面電車のParlament電停で下車
公式サイト:https://www.parlament.gv.at/
16. ブルク劇場
出所:https://www.facebook.com/Burgtheater/
ドイツ語圏演劇界の最高峰にしてヨーロッパ演劇界の殿堂とも言われる由緒正しい劇場が今回紹介するブルク劇場になります。1888年にネオゴシック様式で完成したブルク劇場は市庁舎に向かい合うようにたっています。この劇場でも古典絵画の殿堂と呼ばれたグスタフ・クリムトの芸術作品を見ることができ、それは劇場内部の「階段の間」というところにあります。
そこにはタオルミナの劇場とディオニソスの祭壇という、グスタフ・クリムトが若い時に手掛けた天井画があるのですが後の彼の作風とは大きく異なる古典派の作風は見ごたえがあります。彼の作品を見ることのできる「階段の間」を含めてガイドツアーを申し込めば内部を見学することができます。
アクセス:路面電車のRathausplatz/Burgtheater電停で下車
公式サイト:https://www.burgtheater.at/
17. 応用美術博物館
出所:http://www.mak.at/
アーチに取り囲まれた中央ホールが美しい応用美術博物館には中世の作品のみならず、現代に至るまでの家具や陶磁器、ガラス製品など、幅広い時代に渡ったコレクションを取り扱っています。そして幅広いのは時代だけではありません。
他にもテキスタイルや東アジア、その他東方(オリエント)の工芸品も所蔵しており、展示物のジャンルも同様に幅広いと言えます。また、伝統的なカフェで使用されるというトーネットの曲木の椅子にも注目です。この椅子がたくさんひたすら並んでいる廊下もあり、中でもデザインに関心や興味があるという方に特におすすめな博物館になります。
アクセス:地下鉄Stubentor駅で下車
営業時間:10:00~18:00(火曜日は~22:00、月曜日は休館)
公式サイト:http://www.mak.at/
18. 市立公園
出所:https://www.wien.gv.at/english/environment/parks/stadtpark.html
ウィーンは博物館や美術館など、名所はテンコ盛りですが精力的に回っている内にやがて観光につかれることもきっとあるでしょう。そんなときに一息休憩をするところとして推奨されているのが市立公園になります。
この公園は1862年にウィーン市内で初めての市立公園としてオープンし、以降は市民の憩いの場として定着しています。広大な敷地をもつ公園にはイギリス風の庭園やヨハンシュトラウス2世の像などがり、散歩が楽しいスポットになっています。ヨハンシュトラウス2世の像については一度金色が剥がれ落ちてしまった時期がありましたが今では金色に輝いています。
アクセス:地下鉄Stadtpark駅で下車
公式サイト:http://www.wien.gv.at/english/environment/parks/stadtpark.html
19. ウィーンミュージアム
出所:https://www.wienmuseum.at/de/standorte/derzeit-geschlossen/wien-museum-karlsplatz.html
歴史博物館という別名を持ちつつも美術館としての性格も兼ね合わせているウィーンミュージアム(厳密にはウィーンミュージアムカールストプラッツが正しい名前です)はウィーンの歴史に関連する数々の展示を見ることのできる博物館です。歴史博物館とも言われるだけのことはあって取り扱っている時代の範囲は広く新石器時代から現代にいたるまでの幅広い時代のものを取り扱っています。
中でもとりわけ名高いのが古典絵画の殿堂と呼ばれたグスタフ・クリムトに関する展示になります。館内は3つのフロアに区画分けされておりそれぞれのハイライトとなる展示は、古代ローマ時代、バロック絵画部門、ビーダ―マイヤー時代になります。
アクセス:地下鉄Karlsplatz駅で下車
(2019年12月現在修復工事のため閉鎖中)
公式サイト:https://www.wienmuseum.at/de/standorte/derzeit-geschlossen/wien-museum-karlsplatz.html
20. 絵画ギャラリー
出所:https://www.facebook.com/akbild.ac.at/
1692年に創設された名門美術大学である造形美術アカデミーに今回紹介する絵画ギャラリーはあります。
かつて画家のエゴンシーレや建築家のオットーワーグナーもここで学んだと言われており、そんな名門美術大学の中にある絵画ギャラリーにはオーストリアとイタリアのバロック絵画やルーベンス、レンブラント、ファン・ダイクなどの作品などを中心に所蔵しています。
中でもとりわけ人々の目を引くのがヒエロニムス・ボッシュ作の「最後の審判」という作品です。
アクセス:地下鉄Karlsplatz駅で下車
(2020年まで休館)
公式サイト:https://www.akbild.ac.at/Portal/akbild_startpage
21. 宮廷劇場
出所:https://www.schoenbrunn.at/besucher-informationen/veranstaltungskalender/schoenbrunn/
序盤で紹介したシェーンブルン宮殿にある宮廷劇場はオーストリア史上有数のカリスマ的指導者にしてマリーアントワネットの母でもあるマリアテレジアの注文によって着工されたバロック様式の劇場になります。
本来は歌や演技が得意だった女帝や踊りが得意なマリーアントワネットなど家族のために建設する前提でできた劇場でしたがいつしかハイドンやあのモーツァルトらもここで指揮をするようになっていました。今では夏の間だけオペレッタやコンサートに利用されている劇場ですが、場内の豪華絢爛なシャンデリアや内装、天井画は公演のチケットを確保してでも見てみたい存在です。
アクセス:地下鉄シェーンブルン駅下車
公式サイト:https://www.schoenbrunn.at/
22. 国連都市
出所:http://www.unis.unvienna.org/unis/en/visitors_service/index.html
ウィーン市内のドナウ川本流沿いを行くと突然未来都市のような区画が姿を現します。ヨハンシュターバーによって建てられた未来都市を彷彿とさせる建築群は国際センターという区域になり、その中に国連都市(UNO City)と呼ばれるところがあります。
実はウィーンは世界3番目の国連都市でもあり、ウィーンの国連都市にはIAEA(国際原子力機関)や国連工業開発機構などが本拠点を構えています。事前予約が必要なガイド付きツアーも行われており、ツアーでは実際に内部に入って施設や展示品、会議室などを見学できるようになっています。なお、3位より上位の国連都市ですがジュネーブとニューヨークになるので訪れる前に覚えておくといいでしょう。
アクセス:地下鉄Kaisermühlen VIC駅で下車
公式サイト:https://www.unov.org/unov/de/vic.html
23. ハイリゲンシュタット
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2-172256/
今度紹介するのは「運命」という曲で有名なベートーベンにゆかりのあるスポットになります。その場所はウィーン中心部から北に少々離れたところにあるハイリゲンシュタットというところにあります。今でこそ閑静な高級住宅街となっているハイリゲンシュタットですがベートーベンのいた時代には特に何もない場所だったという記録が残っています。
この場所が有名になった背景にベートーベンが聴覚を失ったことに絶望して弟に手紙を書いた場所がハイリゲンシュタットだったということがあります。そんなハイリゲンシュタットにはベートーベン記念碑があり、ベートーベンの過ごした日々を想像しながら散策するのもいいでしょう。
アクセス:バス38AのKahlenbergで下車
公式サイト:https://www.wien.info/ja/locations/heiligenstadt-parish
24. モーツァルトの生家
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88-%E7%99%BA%E7%A5%A5%E3%81%AE%E5%9C%B0-116823/
これよりウィーンを離れまして場所はザルツブルクに移ります。ザルツブルクは「レクイエム」などの曲で有名になったモーツァルトが生まれた街で、生家は現在でも旧市街の中に残っています。
モーツァルトは以降、幼年期から父に連れられて演奏旅行でヨーロッパ各地を飛びまわることになり、25歳になると本格的にザルツブルクを離れてウィーンに定住するようになりました。そんなモーツァルトの生家には今では彼に纏わる品々や楽譜など、数々の資料が展示されており、特別展示は年ごとに異なるテーマで展示されています。
アクセス:ザルツブルク中央駅より徒歩15分
営業時間:09:00~17:30(7・8月のみ~20:00)
入場料:11EUR
公式サイト:https://mozarteum.at/museums/mozarts-geburtshaus/
25. ザルツブルク大聖堂
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%89-116885/
オーストリアを代表する大聖堂であるのみならずヨーロッパでも指折りの美しさを誇るザルツブルク大聖堂ですが8世紀に最初に完成した後は不運の連続で、なんと8回も火災の被害に遭いました。その度に根気強く再建されてきたザルツブルク大聖堂ですが、最終的に現在見られるバロック様式の大聖堂は1628年に完成したときの姿になります。
実は前述したモーツァルトはここザルツブルク大聖堂で洗礼を受けており、さらに1779年から1781年までに渡ってこの大聖堂のパイプオルガンの奏者にもなっています!しかもそのパイプオルガンというのはヨーロッパ最大級のものなのです!他にもドームやフレスコ画なども大変美しく、見ごたえがあります。
アクセス:ザルツブルク中央駅より徒歩25分
公式サイト:http://www.salzburger-dom.at/home/
26. シューベルトの生家
出所:https://www.wienmuseum.at/de/standorte/schubert-geburtshaus.html
場所は一旦首都ウィーンに戻りまして今度はモーツァルトと同じくオーストリアを代表する音楽家であるシューベルトの生家を紹介します。少年時代はウィーン少年合唱団に所属し、才能を認められると作曲活動を始めたシューベルトでしたが彼の生まれ故郷はウィーンであるのみならず生涯を通して殆どの時間をウィーンで過ごしています。
そんなシューベルトの生家は18世紀ごろにできた集合住宅のような館で、そこには16家族が入居していたと言われています。生家を訪れるついでにシューベルトの最後の家(現在は記念館)も併せて訪れるといいでしょう。
アクセス:地下鉄Nußdorfer Straße駅下車
公式サイト:https://www.wienmuseum.at/de/standorte/schubert-geburtshaus.html
27. 蚤の市
出所:https://www.wien.gv.at/freizeit/einkaufen/maerkte/lebensmittel/naschmarkt/
こちらもまたウィーンになります。蚤(のみ)の市とはすなわちフリーマーケットのことで、このようなマーケットはヨーロッパ各地の大都市でよく見られます。オーストリアではウィーンの蚤の市が有名です。
ウィーンの蚤の市はナッシュマーケットという肉屋、八百屋、チーズ屋などに加えてトルコ、中華系の食品も少なからず並ぶ「食い道楽」という意味のマーケットの中にあります。蚤の市でのお楽しみはやはり掘り出し物で、アンティークや雑貨、ガラクタまで様々です。歴史や文化を物語る掘り出し物を探すのであればここを推奨します。
アクセス:地下鉄ケッテンブリュッケンガッセ駅下車
公式サイト:https://www.wien.gv.at/freizeit/einkaufen/maerkte/lebensmittel/naschmarkt/
28. セメリンク鉄道
出所:http://www.semmeringbahn.at/
首都ウィーンより南西に向かって1時間少々電車に揺られるとたどり着くのがセメリンク峠です。そんなセメリンク峠を越える鉄道はセメリンク鉄道と呼ばれ、その内の40㎞の区間がなんと世界の鉄道史上最初の世界遺産として指定されています。
ウィーンからイタリア方面へ鉄道網を伸ばすにあたってアルプスの難所であるセメリンク峠を越える必要が生じ、こうしてできたのが最初にアルプスを越える山岳鉄道となったセメリンク鉄道でした。建設にあたってこの区間の特徴であるカーブを克服するために鉄を極力使わなず、石やレンガなどでできた美しい眼鏡橋などがあります。
アクセス:ウィーン・マドリンク駅より1時間10分
公式サイト:http://www.semmeringbahn.at/
29. ノイジートラー湖
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E6%B0%B4-%E6%B9%96-%E8%88%B9-%E5%B8%86%E8%88%B9-961751/
オーストリア東端の州となるブルゲンランド州にルストという街を代表する名所になっているのがノイジートラー湖になります。世界遺産にも指定されているノイジートラー湖は夏季を中心に地中海方面から北上してくるコウノトリ及びその営巣活動を見ることができ、あの煙突の上の巣を見ることができます。
見所はコウノトリだけにとどまらず、他にも漁師の教会のフレスコ画や名門として知られるエスターハイジ一家が代々受け継ぐワインセラー、そしてワインのテイスティングなどもあり、併せて楽しみたいところです。
アクセス:ルストまではウィーンより列車とバスを乗り継いで1時間40分前後
公式サイト:https://www.neusiedlersee.com/de/aktivitaeten/natur-erlebnis/neusiedler-see.html
30. ヴァッハウ渓谷
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%89%E3%83%8A%E3%82%A6%E5%B7%9D-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%8F%E3%82%A6%E6%B8%93%E8%B0%B7-4364470/
オーストリア北部のドナウ川流域にあるヴァッハウ渓谷は南北の山脈に挟まれた36㎞にも及ぶ範囲の渓谷一帯が世界遺産に指定されています。この地域はもともと歴史的に軍事、交通、産業の要衝として重要な位置づけをもったところで、そのような背景から渓谷域内には多くの修道院や軍事拠点としての城(岸辺にあるシェーンビュール城が有名)などが建っていました。
現在では古いノスタルジックな町並みや果てしなく続くブドウ畑で絶景スポットとして人気になっており、中でもそんな景観を楽しみながらドナウ川を下るドナウ川クルーズが人気です。
アクセス:ウィーンからはメルク鉄道でアクセス、もしくはヴァッハウ鉄道を利用
公式サイト:https://www.austria.info/at/reiseziele/osterreichs-schonste-regionen/wachau
31. ハルシュタット
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2-3609863/
湖畔の町ハルシュタットは駅に着いたらまずは渡し船に乗るという奇抜な方法でアクセスします。そんなハルシュタットは湖畔に映る絵画のように美しいと言われる人口900人の町で、裏山にある豊富な岩塩を求めてケルト人がこの地に移住してきたのがはじまりだと言われています。
ハルシュタットの主な見所は旧市街、マルクト広場、博物館、塩坑、教会、ゼー通りの雑貨屋や土産屋などです。モーツァルトにゆかりのあるザルツブルクから2時間ほどなのでザルツブルク観光と併せて訪れるのもいいでしょう。
アクセス:ザルツブルクより電車で2時間
公式サイト:https://dachstein.salzkammergut.at/posts/artikel/detail/604/der-hallstaettersee.html
32. エールヴァルト
出所:https://www.zugspitzarena.com/en/region/villages/ehrwald
オーストリアとドイツの国境地帯に位置し、オーストリア最高峰でもあるツークシュピッツェ(標高2966m)に興味がある方はエールヴァルトを訪れるといいでしょう。
1時間に1~2本程度の運行のあるバスを乗り継いで20分おきにくるツークシュビッツバーンというロープウェーに乗れば標高2950m地点にある頂上駅まで一気に登ることができます。一度駅に着けばそこから雄大なアルプスの山々を眺めることができます。
アクセス:インスブルックより電車で2時間15分
公式サイト:https://www.zugspitzarena.com/en/region/villages/ehrwald
33. ザンクトアントン
出所:https://www.stantonamarlberg.com/de/die-region-st-anton-am-arlberg/st-anton/st-anton-im-winter
オ―ストリアはスキーが楽しい国でもあります。中でもとりわけ世界中のスキーファンの心をわしづかみにしているのがチロル地方にあるザンクトアントンで、オーストリア最高級のゲレンデで知られています。
アルペンスキーの発祥地でもあるザンクトアントンですが雪がない時期はハイキングを楽しむことができ、それ以外でもサウナやマッサージ、プール、フィットネスクラブなどが充実しているオーストリア屈指の極上のリゾートでもあります。
アクセス:ウィーンよりインスブルック経由で電車で5時間25分
公式サイト:https://www.stantonamarlberg.com/de
34. インスブルック旧市街
出所:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%AB-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF-4404128/
インスブルックはかつてドイツとイタリアを結ぶルート上にある宿場町として栄えた街で、インスブルックの旧市街が著名な観光名所になっています。旧市街区域内の主な見所としては黄金の小屋根と呼ばれる旧市街中心の金箔を施された2657枚にも及ぶ銅板屋根が目印のロジェがあります。
これはマクシミリアン1世が広場でのイベントを観賞するために建設されました。他に南の凱旋門まで続く豪華なショッピングストリートであるマリアテレジア通りも見ごたえがあります。
アクセス:インスブルック中央駅から徒歩13分
公式サイト:https://www.innsbruck.info/
35. インスブルック頂上駅
出所:https://www.facebook.com/nordkette/
最後に紹介するのはインスブルック頂上駅になります。まずは旧市街中心である黄金の小屋根にほど近いコングレスから山の地下を走るケーブルカーに乗り、その後さらにロープウェーに乗り継ぐとインスブルック頂上駅に到着です。頂上につくとそこには岩肌を晒した雪山があり、そこからインスブルック一帯の眺めを堪能することができます。
アクセス:コングレスよりケーブルカーに乗車し、ロープウェーに乗り継ぐ
入場料:往復37EUR
公式サイト:https://nordkette.com/en/
いかがでしたでしょうか?今回はオーストリアの観光名所を35か所紹介させていただきましたがウィーン市内だけでも名所がてんこ盛りなだけにオーストリアの観光はとても奥が深いです。これからオーストリアに行かれる皆様につきましてはよい旅をお過ごしください。
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