関門海峡
関門海峡の基本情報
関門海峡の観光は下関と門司をセットで楽しみましょう
関門海峡は本州と九州の間の海峡です。
本州と九州を結ぶ交通路は高速道路の関門橋、一般国道と歩行者用の関門トンネル、JR新幹線の新関門トンネル、JR在来線の関門トンネル、そして関門連絡船の5つのルートがあります。
関門海峡は海の交通の難所であることで有名です。
これは海峡が狭いことと、潮の流れが早いこともあり、以前は船舶同士が接触事故を起こすことがよくありました。
この潮の流れが早い場所を早鞆瀬戸と言いますが、海峡を航行する際には追い越し禁止など、たくさんのルールがあります。
また視界不良の場合には、関門港長が航行を制限することもあります。
また関門橋の下には電光掲示があり、潮の流れや方向、及び上げ・下げを示しています。
また大型船等の管制の役割も果たしており、総トン数10000トン以上の船舶が早鞆瀬戸に入る際の航行を管制しています。
関門海峡の歴史
さらにこの関門海峡は、歴史上の合戦場でもあります。
源氏と平家が壇ノ浦の合戦として戦い、源氏が勝利することとなりますが、毎年5月の連休には、源氏と平家の合戦を再現した源平船合戦のイベントもあり、大勢の観光客で賑わいます。
また、宮本武蔵と佐々木小次郎が戦った巌流島もあり、休日には巌流島に上陸できる渡し船で、島に渡る観光客も多いです。
歩行者用の関門トンネル
さらに、歩行者用の関門トンネルは観光としてはなかなか面白いと思いますので、一度は体験されてみてはいかがでしょうか。
歩行者用の関門トンネルの人道入口にはエレベーターがあります。
このエレベータを利用して地下に降りていくのですが、下関側の地下約55m、門司側は地下約60mまで降ります。
そして、魅力な点はなんとっても魅力的なのは通行料は無料であることです。
軽車両(自転車・原付)は20円の通行料が必要ですが、どちらも押して歩くことになります。
また、観光で訪れた方に特に人気なのが、山口県と福岡県の県境です。
トンネルの道を歩いて行くと、やがて県境を示す線が見えてきます。
県境は山口県、福岡県ですが、道路には県境線に加え、山口県と福岡県の文字が舗装されます。
その線をまたいで記念写真を撮る方が大勢いらっしゃいます。
私も以前、この県境をまたいで写真を撮り、Facebookで写真をアップしたことがあります。
なんとなく優越感があり、またトンネルということもあり、魅力的です。
下関市の観光
関門海峡に近い都市としては、本州側の山口県下関市、九州側の福岡県北九州市門司となります。
この2つの都市の観光と合わせて関門海峡を観光することは魅力的です。
下関市の観光としては、壇之浦の合戦に敗れ、わずか8歳で入水された安徳天皇を祀る赤間神宮をはじめ、海峡ゆめタワー、下関市立水族館(海響館)、カモンワーフ、唐戸市場があります。
特に、カモンワーフは海の幸を取り扱うお食事処やお土産物店があり、新鮮な魚で調理した料理やお刺身、海鮮丼など安く食べることができます。
さらに唐戸市場にも近く、唐戸市場の2階部分にあるお寿司屋さんには休日になると行列ができるくらいの人気があります。
北九州市門司の観光
一方、九州側の北九州市門司はレトロの街で有名です。
特にJR鹿児島本線の門司港駅周辺はレトロの街並みで整備されています。
また九州の鉄道発祥地としても有名で旧九州鉄道本社(通称:赤レンガ)が、現在では九州鉄道記念館として改装されました。
実物車両や鉄道文化遺産の展示、運転体験施設、九州の鉄道大パノラマ、ミニ列車を自分で運転して線路を走れるミニ鉄道公園などが整備され、子供達にも大変人気のあるスポットとなっています。
また、この門司港のシンボルである門司港駅は国の重要文化財にも指定され、建築から100年を超えているのですが、平成24年から大規模な保存改修工事をしております。
平成30年には完了予定となっていますが、現在は門司港駅のレトロな駅舎は完全には見ることができません。
ただ工事現場の様子がわかるように見学コースもあります。
関門海峡へのアクセス
では、関門海峡へのアクセスについて紹介します。
関門海峡へは下関、もしくは門司から行くことになります。
下関側では、JR山陽本線を利用し、下関駅からサンデンバスで7分程度乗車し、唐戸で下車しましょう。
唐戸で下車し、カモンワーフを通ると、すぐ目の前が関門海峡です。
一方、門司側では、JR鹿児島本線を利用して門司港駅で下車し、レトロの街並みを通って歩くと5分程度で着きます。
観光として山口県、福岡県の両県にまたがりながら遊びたい場合は、関門連絡船を利用すると便利です。唐戸桟橋から門司桟橋まで連絡船で5分程度です。
関門海峡の注意点
それでは、観光する際の注意点を紹介しますと、関門海峡は海ですので、海風がとても強いです。
夏場も結構海風が強く、気持ちはよいのですが、帽子などが飛ばされたりするケースがあります。
小さなお子様がいらっしゃる場合には、ものが飛ばされないように注意をしてください。
以前、私の帽子が飛ばされ、子供が近くのお店でもらった風船が飛ばされるなど、色々と事件が発生しました。
そして、冬場は大変寒いです。そのため、しっかりした防寒具を用意しておくとよいでしょう。
また、関門連絡船を利用する際の注意点は船酔いです。
関門海峡は潮の流れが大変きつく、関門連絡船自体も、人が乗る連絡船として120人程度が乗車できる船の大きさではありますが、潮に流されないようにスピードをあげて航行します。
そのため、潮の流れがきつい場合や風が強い場合は連絡船が横揺れや縦揺れが多い状況になります。
穏やかな海である場合もあり、また5分程度の航行ではあるので我慢できるくらいの時間ではありますが、揺れがきつい場合や、乗り物酔いしやすいお子さんには、その5分も苦痛です。
船酔いしやすい方がいらっしゃる場合で、対岸に移動される際にはJRの在来線を利用するなどしてください。
ただし、電車の時間帯もあり、場合によっては1時間を要することもありますので、注意してください。
私も大抵乗り物には酔わないのですが、この連絡船で以前船酔いしてしまいました。
ただ、5分で対岸に渡れるということは大きなメリットですので、船酔いも我慢しました。
関門海峡観光のオススメルート
この私がよくやる関門海峡の観光としては、下関駅から門司港駅へ行く、日帰りルートです。
JR下関駅から海峡ゆめタワー、赤間神宮を巡ります。
少し小腹が空いたところで、カモンワーフ及び唐戸市場周辺で海の幸を腹ごしらえします。
そしてお子さんがいらっしゃる場合は、海峡館でイルカショーを見て楽しみます。
その後、関門連絡船で門司に渡り、レトロな街並みや九州鉄道博物館を巡り、門司港駅へゴールします。
門司港駅からは小倉まで行くと、新幹線が接続しますので、そこから最終目的地へ帰ることもできます。
もちろん門司港駅から下関駅へ向かうルートもあり、下関駅から新幹線が接続する新下関駅から最終目的地へ行くこともできますが、電車の本数や、お昼の場所などを考えると、いつも下関駅をスタートとして門司港駅をゴールにするのが通例になっています。
予算は大人で食事代や各施設への入場料を含めると、約5000円あれば十分楽しめると思います。
もちろん、1泊コースであれば、巌流島へ上陸したり、冬場の季節で旬の下関のふぐ(下関ではふくと言います)を堪能するもの大変良いと思いますし、充実した観光を楽しむことができます。
足を伸ばして、関門トンネルを歩いて渡るのものお子さんであれば探検気分で味わうことができ、オススメです。
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