田倉牛神社

田倉牛神社
photo by @chammmis
昔は飼い牛の病気平癒が祈願されていた神社ですが、現在は家内安全、五穀豊穣、商売繁盛も祈願されています。境内には、備前焼製の子牛が沢山ある不思議な光景が見られる珍スポットとして有名です。沢山ある子牛の中からピンと来るものを1体選び出し、売店で買った新しいものを交換してから持ち帰った後、願い事が叶ったらその持ち帰って借りた子牛1つとさらに売店で新しい子牛を1体買い合計2体を返すと良いとされてきたため現在のように子牛まみれなスポットになりました。参拝客が多い神社ですが、特に1月5日の牛神社大祭では多くの参拝者でにぎわいます。

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田倉牛神社の基本情報


【スポット】たくらうしがみしゃ
【 住所 】〒709-0222 岡山県備前市吉永町福満994−1

田倉牛神社
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子牛だらけのパワースポット!岡山の「田倉牛神社」

「田倉牛神社」は岡山県備前市にある小さな神社です。こちらの神社は神殿のない全国でも非常に珍しい神社として知られています。こちらは建物こそないものの、実は山のように積まれた備前焼の牛が有名な、霊験あらたかなパワースポットとして知られています。

「田倉牛神社」の概要

「田倉牛神社」は岡山県備前市の神社です。こちらは牛頭天王をお祭りする神社ですが、社殿などはない造りとなっています。その代わりにご神体として大きな牛の彫刻が据え付けられ、その周囲には備前焼の牛が積み上げられています。

その風景は非常に珍しいと評判で、「牛の神社」として日本だけでなく海外からも訪問客が絶えない人気の神社となっています。

「田倉牛神社」の歴史

「田倉牛神社」は古代の「易道思想」とともに、厄除けの神様として渡来したと伝えれています。易道思想というのは、中国に伝わるもので、元々は占いとして、カメの甲羅や動物の骨に入ったヒビの数や形、割れ目の数などから未来や運命を占うものでしたが、やがてそれが儒学の経典に取り入れられ、現代に伝わっています。

易道思想は単なる占いというよりも、古くから伝わる知恵や自然についての考え方をまとめたもので、一種の哲学とは発展、かつては政治の行方を左右する重要な技術のひとつでした。「田倉牛神社」はその易道思想とともに伝来したという由来があることから、かなり古い時代から民間の信頼を集めてきたと考えられます。

お祭りしているのは「牛頭天王(ごずてんのう)」。牛頭天皇はお釈迦様が生まれた祇園精舎の守護神と言われた存在ですが、日本に渡ってからはスサノオノミコトや薬師如来、様々な神様と同一の存在とされ、全国の祇園社や天王社で祀られる存在でした。特に京都では民間から広く信仰を集め、現在の八坂神社の前身である京都祇園社の祭神として知られています。

牛頭天王は名前の通り、牛の頭を持った神様で、様々な厄を退けてくれるご利益があると言われています。「田倉牛神社」はその名の通り、牛に関わりの深い神社であることから牛頭天王をお祭り、石で彫刻した牛をご神体としています。

実は「田倉牛神社」は以前は「野上牛頭天王宮」として知られていましたが、江戸時代になるとこの場所を統治していた岡山藩が農業を奨励するため、農家に牛を飼うことを進め、その結果、野上牛頭天王宮は牛や馬の病気を予防するための「田倉牛神社」となっていきました。

「田倉牛神社」と子牛

「田倉牛神社」の名物が山のように積まれた子牛。これらの子牛はすべて備前焼で出来ています。実はこの子牛は、すべてお参りに来た人が置いていったもの。「田倉牛神社」にお参りに来た人は、願いを込めて備前焼の子牛を奉納、そのとき、置いてある子牛を持って帰ることもありますが、もし願いが叶ったときには、持って帰ったものに加えて、もうひとつ備前焼の子牛を奉納することが習わしになっています。

つまり、山のように積まれた子牛は、今までこの場所を訪れて願いが叶った人が非常にたくさんいるという証明となっています。現在では、この山に積まれている子牛の数は10万体とも20万体とも言われています。もしお願い事がある方は、ぜひ「田倉牛神社」にお参りして子牛をお供えしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに備前焼の牛の像は、鳥居脇の売店で販売さえています。ひとつひとつが手作りされているということで、表情の気に入ったものを購入するとお願いが叶いやすくなるかもしれません。

「田倉牛神社」の御利益

元々、「田倉牛神社」は農業の守り神、または農耕用の牛や馬の病気予防のご利益がある神様と言われていました。実は「田倉牛神社」にお祭りされている牛頭天王は「疫病神」と言われる存在で、疫病や災いなどを司っていると信じられていました。その牛頭天王をお祭りすることで、逆に疫病を鎮めるご利益があると言われるのが「田倉牛神社」です。

江戸時代からそれは変わらず、昭和の時代になると五穀豊穣や家内安全がご利益に加わり、現在では結婚や就職、交通安全、商売繁盛まで、様々なご利益があると言われています。

「田倉牛神社」の見どころ

「田倉牛神社」は鳥居とご神体はあるものの、社殿や神殿などがない日本でも珍しい神社として知られています。ただし、お参りする場所がないというよりも、神社の境内全体がパワースポットとなっていると考えられることができるので、「田倉牛神社」に訪問したときには、ゆっくりと神社の中を歩き回ってみるのがおすすめです。

まず神社に入ると、参道の階段の上に牛を祀った広場が見えるはず。このご神体の周りを埋め尽くしているのが、人々がお願いをかけた備前焼の牛の像です。それだけでなく、階段を上っていくと周囲には非常に大きな木が多いことに気づくことでしょう。これらはすべて、神社のエネルギーを吸収して育ったものなので、自分の願い事を考えながら階段を上っていくとより一層ご利益が高まるかも知れません。

また、古いものの手入れが行き届いた参道も見どころのひとつ。こちらには神職は不在ですが、地元の人が心を込めて掃除やお手入れを行っているそうです。また、平日はそれほど人通りも少ないため、心静かにお参りするにももってこいの場所と言えるでしょう。

また、境内には様々な牛の像が鎮座しているのもみどころのひとつ。備前焼のものだけでなく、石で作られたものなども数多く、この点でも非常に珍しい光景を楽しむことができます。

「田倉牛神社」の周辺の観光地

「田倉牛神社」の周辺の観光地として有名なのは「旧閑谷学校」。こちらは岡山藩主だった池田光政が、庶民への教育を行うために作らせた学校で、一般市民のための日本最古の学校と言われています。江戸時代に作られた坑道は国宝に指定され、多くの展示も行われる見どころの多い場所。秋には紅葉の名所ともなるため、毎年数多くの観光客が訪れます。なお、地元では旧閑谷学校を世界遺産認定を目指す動きもあるため、認定される前に見学しておくといいかもしれません。

また、この周辺の名物といえば備前焼。そのため、周辺には備前焼を体験することができる工房や、備前焼の名品を展示する博物館などが多数存在します。中でも有名なのが「備前焼ミュージアム」。こちらは歴史的な逸品である古い備前や人間国宝の作品、現代作家により新しい備前焼なども展示されているため、焼き物に興味がある人にも最適です。なお、「田倉牛神社」で奉納するための備前焼の子牛は、お願いをしない人が持ち帰るとバチが当たるという言い伝えもあるため、お土産を探している人は周辺のお店を探すことをおすすめします。

地元の名物グルメを探している人には、少し足を延ばして日生を目指すことをお勧めします。日生は海に面した港町で、新鮮な魚介類が楽しめるほか、地元のB級グルメである「かきおこ」が人気。かきおこは、地元で盛んに養殖された牡蠣を使ったお好み焼き。全国的にも有名な料理は、ぜひ味わう価値のある一品です。

「田倉牛神社」へのアクセス

「田倉牛神社」へのアクセスは、電車の場合にはJR山陽線吉永駅が最寄りとなります。徒歩の場合は約20分、バスの場合は約20分となります。

車の場合は山陽自動車道を利用して備前インターチェンジ下車、約15分となっています。

なお、神社にお参りするためには長い階段を上らなければならないため、歩きやすい靴がおすすめです。

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