十和田市現代美術館

十和田市現代美術館
photo by @elle0319
個々の展示室を独立した個性的な「アートのための家」とし、さらに官庁街通りの向かい側にはアートの広場があり、通りのあちこちにストリートファーニチャーが置かれているなど、街全体が現代アートの美術館となっています。国の省庁再編によって空き地が目立つようになった十和田市のシンボルロード「官庁街通り」全体を、ArtsTowada計画のもとで1つの大きな美術館に仕立て上げようという目論見の中心となる施設です。国内外問わず世界中の33組のアーティストによる作品が展示されています。青森屈指の人気を誇る美術館です。

十和田市現代美術館
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十和田市現代美術館
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十和田市現代美術館の基本情報


【スポット】十和田市現代美術館
【ふりがな】とわだしげんだいびじゅつかん
【 住所 】青森県十和田市西二番町10-9
【アクセス】JR七戸十和田駅からバスで「官庁街通」下車、徒歩5分。百石道路 下田百石ICから車で35分
【営業時間】展示スペース9:00~17:00。定休日は月曜日(祝日の場合はその翌日)
【 料金 】展覧会によって異なります(高校生以下無料)

十和田市現代美術館
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公式ページ

私のお気に入り、十和田市現代美術館ベスト3

青森県十和田市にある十和田市現代美術館に行ってきました。ここでは、私のお気に入りの常設作品と、十和田美術館の好きなところを紹介したいと思います。

十和田市官庁通りという綺麗な通りを歩いて行くと、街の風景と繋がるかのように真っ白な建物が現れます。背はさほど高くないけれど、横に広がるような美しい建築。”アート作品のための家”というコンセプトの元に建築されたこの美術館は、選考により西沢立衛さんの設計が採用されたそうです。十和田の街の風景と繋がるかのように、美術館の中を入ってみると、通路がいくつもあり流れるかのように展示室へとたどり着きます。外から中へと線のように繋がるイメージでした。真っ白な建物と、官庁通りの緑と太陽の光が白の壁に映えて、すーっととけ込みます。

十和田市現代美術館の馬のモニュメント

美術館へ入る前に目と飛び込んでくるのが、私のお気に入りの一つめ、作品官庁通りとつながる屋外イベントスペースにある、カラフルで大きな馬のモニュメントです。この官庁通りは、戦前に軍馬補充部が設置されていたことから、地元の人たちには「駒街道」と呼ばれて親しまれているそうです。十和田市と馬との関わりや、十和田の街の四季折々の自然や花々を表した作品が、韓国出身のアーティスト、チェ・ジョンファさんの”フラワー・ホース”です。私の背よりも高いカラフルな馬が、前脚をあげて勇ましく、今にも駆け出して行きそうです。

十和田市現代美術館のスタンディング・ウーマン

二つ目は、美術館へ中に入ってから、一番始めに目の前に現れる巨大なおばあちゃん。彫刻家ロン・ミュエクの「スタンディング・ウーマン」です。この巨大なおばあちゃん、実は4メートル近くもあり、しかも目を疑うほどのリアル感!手のしわから、肌を透き通る血管、髪の毛から体の毛までもが、本当に人間なんじゃないかと思うくらい!このおばあちゃんの像、見るとなんだか不思議な気分に。なぜかというと、なんだかおばあちゃんの表情がどこか寂しげで、大きすぎるサイズ感のせいか、奇妙な感覚さえ感じます。こちらが見る視点を変えても、なんだか目が不思議と合わずに窓の方向をじっと見つめています。最初に目にした時には、とても大きくてリアルな像へのサプライズ感とは逆に、じっと見つめていると、彼女の人生や人の生死についての想像が頭を駆け巡ります。

この作品の作者のロン・ミュエクは、オーストラリアのメルボルン出身の彫刻家。彼の作品は、人間を極端に大きかったり、極端に小さかったり、なおかつとってもリアル!この矛盾が私たちをとても驚かせて、それと共にその人物の人生背景を考えてしまう作品なのです。是非、おばあちゃんの顔をじっと見つめてみてください。何か心に感じることがあるかもしれません。けれど、像があまりにも本物の人間のようにリアルすぎて、そっちに驚いてしまうかもしれませんね。

十和田市現代美術館のザンプラント

三つ目は、アーティスト栗林隆さんの「ザンプラント」。白い部屋にテーブルと椅子が四脚、テーブルの天井には大きな穴があり、横には天井からアザラシの体だけがぷらーんっと、ぶら下がっている。この作品を初めて見た時は、いったいなにが起こっているか分からず、え?これなに?という状態。しかも、アザラシが体だけ天井からぶらさがっているっていったい...。なんだか、アザラシは天井の上の世界を覗いているみたいだ。

ということで、私も椅子にあがり、テーブルの上にあがり、天井にあいている穴から覗いてみることにした。その先には夢のような、アマゾンなのか、どこの国のジャングルに迷い込んだのか。本物の水面と植物に、私の周りを白い霧がほわーんと横切っていく。ああ、さっきみたアザラシは、この世界を覗いていたのか。
この作品のタイトルになっている”ザンプラント”はドイツ語で湿地帯を意味するらしい。テーブルと椅子が置いてある、部屋からの上の世界はまさに別世界であり、ふたつの世界にある”境界”、これがまさにこの作品のテーマです。

十和田市現代美術館のその他の作品

さて、今回はこの三つのお気に入りの作品をご紹介しましたが、この他にも草間弥生さんやオノヨーコさんの作品も見ることができます。全33組のアーティストにより構成された展示は常設展示のため、いつでも見る事が出来るので必見です!

また、美術館のある官庁通りは、桜の時期になるとこの通りが綺麗な桜の木でまた違った顔を見せてくれるそうです。私も次回は、桜の時期にまた訪れてみたいなと思っています。

十和田市現代美術館は、屋内展示と屋外アートとの見事な融合と、街との景観との調和が素晴らしい美術館です。また十和田市は、十和田湖など壮大な美しい自然があり、ばら焼きなどのB級グルメも堪能できます。十和田市の観光と共に、美術館でゆっくりとアートを楽しむのがおすすめです。

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