熱田神宮

熱田神宮
photo by @tumajiro
三種の神器の1つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社。古くから朝廷より伊勢神宮に次ぐ大宮として親しまれてきたこともあり、多くの観光客が訪れる観光地となっています。

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熱田神宮の基本情報


【スポット】熱田神宮
【ふりがな】あつたじんぐう
【 住所 】愛知県名古屋市熱田区神宮
【アクセス】名鉄名古屋本線 神宮前駅 徒歩約3分
【最寄り駅】神宮前駅
【営業時間】24時間参拝可能(授与所・宝物館は9:00~16:30)
【 料金 】無料(宝物館は大人300円、子供150円)
【クーポン】特定の割引クーポンはなし


公式ページ

パワースポットとしても大注目!熱田神宮ってどんなところ?

名古屋を見守る熱田神宮

熱田神宮は、名古屋市熱田区にある、愛知県でも最大級の神社で、三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀っており、伊勢神宮に次いで重要な神社とも言われる、日本全体でも重要な神社です。

小さな山一帯が神社の敷地となっていて、その境内は何と約20万平方メートル近い広さを持っています。街中ながら森に囲まれた小高い山一帯は、まさに荘厳な雰囲気に包まれています。

また古来より「熱田さん」と親しまれ、名古屋だけでなく東海地方、さらには全国からも多くの参拝客が年中訪れ、特に初詣では三が日だけで毎年230万人以上が訪れています。近年ではパワースポットとしても注目を集めています。

熱田神宮へのアクセス

熱田神宮に行くには、電車か車、バスなどの方法があります。

電車では、名鉄名古屋本線神宮前駅をはじめ、JR東海道本線熱田駅、そして名古屋市営地下鉄では名城線伝馬町駅、神宮西駅などがあり、いずれも徒歩5分以内です。正門(南門)の最寄りは名城線伝馬町駅となりますが、名鉄神宮前駅最寄りの東門が最も利用者は多いのではないかと思います。

JR熱田駅も最寄りは東門、名城線神宮西駅は西門となります。いずれの路線も、名古屋駅から約20分、250円程度となりますので、都合の良い路線を選択すれば良いと思います。

車の場合は、名古屋高速堀田出口、白川出口、呼続出口等が便利です。名古屋高速に慣れていない方はナビに入れて行くのが良いでしょう。東、西、南の各門近くに、合計400台の無料駐車場があります。しかし土日祝日の午後にはかなり一杯で並んでしまう場合も多く、その場合には近隣に有料駐車場もいくつかあります。※駐車場は午後5時閉門、また12/31夜~1/5並びに6/5(その他祭礼などに応じて臨時の場合あり)は全ての駐車場が使用できません。

バスの場合は、名古屋市営バスで「神宮東門」、「熱田伝馬町」、「熱田駅西」「、「熱田区役所」、「名鉄神宮前」がいずれも下車後徒歩数分圏内となっています。

熱田神宮の基本情報

住所:名古屋市熱田区神宮一丁目一番一号
電話番号:052-672-4151(熱田神宮宮庁)(月~日 8:30~16:30受付)

熱田神宮の歴史

113年(以下西暦)、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊勢国(現在の三重県)で亡くなった際に、草薙剣をこの地に祀ったことが起源と言われています。まさに日本の歴史と密接につながっているのですね。

195年に、現在の神宮の地とは少し離れた場所に、「氷上姉子神社(ひかみあねごじんじゃ)」という神社が創建され、そこに草薙剣が置かれたとされています。その後668年に、草薙剣が盗難されるという事件が発生し、686年に熱田神宮に返還されたとされています。

1190年には源頼朝が剣を奉納、1335年には足利尊氏が剣を奉納、そして1560年には織田信長が築地塀を奉納しており、歴代の為政者にも崇拝された事が分かります。また名古屋を代表する神社ですので、当然信長の他、秀吉、家康にもゆかりの神殿、物などが沢山あります。

また近年でも明治天皇以来、各天皇陛下が参拝しており、今上天皇・皇后も二度、参拝しています。

ちなみにご神体である草薙剣は、1839年にも盗難未遂事件が発生している他、1291年には火災にあったりと、長い歴史の中で何度か危機に遭っています。また太平洋戦争の際には、いくつかの社殿や国宝が空襲で被害を受けたため、岐阜県高山市にある水無神社に避難させたという記録が残っています。

三種の神器は普通誰も見ることができないため、本当に現存しているかどうかが議論になることが多くありますが、草薙剣は本物が熱田神宮にちゃんと残っているとされています。

2013年には、113年から数えて創祀千九百年を迎え、「創祀千九百年大祭」が行われました。

多くの神々と社(やしろ)

多くの神社でもそうですが、この熱田神宮でももちろん、「本宮」だけでなく多くの社があり、多くの神様が祀られています。

本宮にはご神体である草薙剣が祀られており、その神様(主祭神と言われます)は熱田大神(あつたのおおかみ)であり、これは即ち天照大神(あまてらすおおみかみ)のことを指しているとされています。

創祀千九百年大祭に合わせて大きく修復されました。本宮の次に大きいのが別宮(べつぐう)八剣宮(はっけんぐう)。これは本宮と同じく熱田大神が祀られており、南門の近くにあります。

その他広い境内の内外に、43もの社があり、それぞれに神様が祀られています。(氷上姉子神社の様に、かなり離れた場所にあるものも含まれます。)

その中でも代表的な神様には、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、宮簀媛命(みやすひめのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと)等がいます。

天照大神をはじめ、誰もが聞いたことのあるような有名な神様が一杯ですね。様々な御利益を持つ神様が沢山いますから、参拝の際には本宮だけでなく、多くの社を参拝すると良いと思います。

祭典・神事

熱田神宮では、古くより伝わる年間約六十もの祭典と、約十におよぶ神事が一年にわたって行われています。その中でも特に大きなものでは、「初えびす」、「例祭(熱田まつり)」などがあります。

1月5日に行われる「初えびす」はその名の通りえびす様のお祭りで、商売繁盛・家内安全・漁業豊漁を祈る祭りで、特に商売を営んでいる人が多く訪れます。

6月5日に行われる「例祭(熱田まつり)」は、熱田神宮でも最も重要かつ荘厳なお祭りで、天皇陛下の勅使も訪れます。

また「献灯まきわら」と呼ばれる、たくさんの提灯を飾った神輿のようなものが出たり、花火大会も行われたりし、名古屋に夏の始まりを告げる、非常に大きな祭りとして地元市民にも愛されています。

飲食・屋台

初詣期間や、祭のある時等には各門付近に多くの屋台が出されて非常に賑わいます。また境内にも休憩所があり、お土産屋、茶屋があります。

「お休み処 清め茶屋」は営業時間、毎日9:30~16:30でオーダーストップは16:00です。

熱田神宮境内にあるその他施設

広い境内にはその他様々な施設もありますので、いくつかご紹介します。

熱田神宮文化殿
中に宝物館と、書籍を所蔵する「熱田文庫」があります。宝物館には国宝、重要文化財をはじめ約6,000点の貴重な資料が収蔵され、その中から毎月入れ替えながら展示を行っています。

宝物館拝観時間:午前9時~午後4時30分(入館は午後4時10分まで)
拝観料:大人300円 小中生150円(ただし特別展などがある場合は別料金)

熱田神宮会館
挙式・披露宴のほか、セミナー・講演会等に幅広く利用できる会館です。池に面した、杜の緑に朱塗りの唐破風屋根がひときわ目を惹く「みなも神殿」での挙式も行えます。

茶席
境内に6剣の茶席があり、毎月茶会が行われています。

熱田神宮参拝時の注意

大変厳かな神社ですから、当然参拝にはマナーが必要です。他の参拝者の迷惑になったり、施設を傷つけるような行為は慎みましょう。特に注意する禁止事項としては、

・特に厳粛な場所である御垣内、御殿内での撮影、飲食、携帯電話の使用
・参道(玉砂利部分)で、乗り物(自動車、自転車、馬等)に乗ること。
・境内での寝そべりや座込み、並びに歌唱や声高に騒ぐこと。
・境内での喫煙(喫煙指定場所を除く)。
・ペットを連れての参拝。
・境内の樹木の枝を折ったり、枝におみくじを結びつけること。
・境内の石や草木を持ち帰ること。
・境内の虫・鳥・魚・亀などを捕まえること。
・境内に危険物、生き物(鶏・魚・亀・外来の昆虫等)、並びにゴミを持ち込むこと。
・立ち入り禁止場所への侵入。
・鳥居や社殿、文化財等、建築物への落書き。
・許し無く、他の参拝者を撮影すること。

が挙げられています。

熱田神宮の参拝方法

1.各門からの道の合流地点に「手水舎(てみずしゃ)」があります。神社にお参りする際はまず、この手水舎で手と口をすすぎます。

2.鳥居をくぐり神前に向かう道を参道といい、参道の中央は神様の通り道なので、中央を避けて参道を歩くことが神様に対する礼儀とされています。鳥居をくぐる前には、やはり鳥居の中央を避け、神様に会釈します。

3.二拝二拍手一拝。良く話題になりますが、多くの神社と同様に、熱田神宮でも「二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)」が作法です。細かく言うと、以下の様です。

一、姿勢を正し腰を深く曲げて二回拝む(二拝)。
二、胸の前で両手を合わせ、右手指先を少し下げて二回拍手(二拍手)。
三、もう一度拝む(一拝)。

熱田神宮のお札・お守り

先に書いたように様々な御利益のある多くの神様が祀られている熱田神宮ですので、非常に多くのお守りが販売されています。

お守りは代替1,000円程度で販売されています。また各種お札に加え、神棚も販売されており、「卓上神殿」なんて物も販売されています。

これらは本宮右手にある「授与所」で販売されています。もちろん大きな販売所なのですが、やはり初詣の際などにはここにも長い行列ができています。

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まとめ

さて、以上のように歴史ある(本当に大変な歴史ですね!)熱田神宮には見所も本当に沢山あります。

慣れた地元の人や、慣れない遠方の人などは、まっすぐ本宮にお参りして、お札やお守りを買って、ちょこっと屋台で買い物をしたら帰ってしまう人も多いのですが、せっかくなら豊かな自然の中を散歩しながら色んな神様にお参りしたり、その歴史に触れてみたりするのも良いと思います。

ですので初詣だけでなく、それほど人の多くない時にゆっくり参拝するのも良いと思います。

また例祭はまた普段と違った熱気に包まれ盛大なお祭りですので、こちらも楽しんで頂けたらと思います。

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