大久野島

大久野島
photo by @horenchanyo
戦時中は毒ガス工場があり、地図に載らない島でした。今では多くのウサギが生息しており、ウサギ島とも呼ばれています。また、島全体が国民休暇村となっており、マリンスポーツに最適の島として人気です。

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大久野島の基本情報


【スポット】大久野島
【ふりがな】おおくのしま
【 住所 】〒729-2311 竹原市忠海町大久野島
【アクセス】JR呉線忠海駅から徒歩7分、忠海港から船12分

大久野島
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公式ページ

要塞時代を思わせる廃墟
旧陸軍の使用していた工場や発電所、研究所といった様々な建物は、今も廃墟として当時の姿を残しています。かつて大久野島が地図に乗らない島だった過去があるのですが、これらの建物が理由のひとつなんだとか。

せと温泉で極楽気分
うさぎや廃墟の他に、温泉も有名なんですよ。せと温泉が湧いているので、目一杯遊んだら疲労回復効果のある温泉でリラックスしましょう!

運動のできる環境も充実!
島内一周のウォーキングにレンタサイクル、海水浴や屋外プール、テニスコートに広い芝生などなど。体を動かせる場所が目白押しなので、アクティブな方にピッタリの島ですね。

うさぎ島での注意点
1、ストレスを感じやすいので、抱っこしたり追いかけたりしないで下さい。
2、バスや自転車に接触してしまう可能性があるので、道路や玄関先で触れ合うことは避けて下さい。
3、ウサギは目が悪いため口元で餌をあげると噛まれてしまいます。口元に手をやらないで下さい。
4、体調を崩してしまうので、お菓子やパンなど、ウサギが食べられないものはあげないで下さい。
5、ウサギの保護のために、犬を連れてこないでください。※補助犬除く

「大久野島」は心癒されるうさぎの島

「大久野島」は広島県竹原市にある小さな島です。この島は野生のウサギが多く暮らしていることから、「ウサギの島」として多くの観光客を集める人気のスポット。そのほか、戦時中に毒ガス工場があったため、「毒ガスの島」としても知られています。

「大久野島」とは

大久野島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、島の周囲は約4.3キロ。面積は0.7キロ平方メートル。

竹原市からは沖合に三キロの場所にあり、ほぼ全域が環境省の国有地です。また、この島は全域が「休暇村大久野島」となっていて、この島で暮らす人々のほとんどはこの「休暇村大久野島」の従業員となっています。

この場所は古くからの航路として知られていて、中性には村上水軍などが拠点としていた他、小早川水軍なども拠点としていたことが知られています。

明治に入ると、島には東大が作られましたが、その後は海外の船を警戒するために要塞となり、日清戦争や日露戦争の時代にはその要塞がさらに強化されることになりました。

昭和になると、陸軍の基地となりましたが、秘密を守るため、当時の一般向けの地図には大久野島の場所は描かれず、そのことから「地図から消された島」と呼ばれることもあります。戦後はアメリカ軍が接収、弾薬庫として使用されました。

昭和三十年になると大久野島はようやく日本に返還され、ちょうど高度経済成長期にあたったことから、観光や野外活動の島として生まれ変わることになりました。昭和38年、島には国民休暇村がオープン、現在は休暇村大久野島と名前は変更されましたが、現在のようにアウトドアや豊かな自然が楽しめる島として知られるようになりました。

「大久野島」はウサギの島

大久野島では、現在約700羽を超える野生のウサギが生息、そのため「ウサギの島」として知られるようになりました。島の各地にはウサギが自由に生活し、その癒しを求めて、国内だけでなく海外からも大勢の観光客が訪れています。

大久野島がウサギの島となったきっかけには諸説ありますが、1970年ごろに地元の小学校で飼われていたウサギが放されて繁殖したことが原因だと言われています。

最初は300羽程度だったウサギですが、島には天敵も少ないため数が増加、やがて2010年代に入ると、ちょうどウサギ年だったこともあり、テレビなどが大久野島をウサギの島として紹介、以前は地元の人しか知らなかった大久野島の知名度が一気に高まりました。

その後も、日本の旅行会社がウサギをテーマにした旅行プランを打ち出し、海外にも動画サイトなどで紹介されたため人気はアップ、かつては数百人だった外国人観光客も、2015年には1万5000人を突破する国内有数の観光地となっています。

ただし、ウサギの生態を壊さないためにも、エサやりなどは禁止となっているため注意が必要です。

「毒ガスの島」としての「大久野島」

大久野島は戦時中、毒ガスを製造していたことでも知られています。第一次大戦ではドイツなどで化学兵器が使用されたことから、日本でも毒ガスの研究が活発になり、日本軍は国内で毒ガスを製造するための拠点を探していました。中でも、労働力が確保しやすく、万が一の事故が起きても被害が小さくて済み、情報の管理がしやすいなどといった理由から大久野島が毒ガスの製造と研究を行う場所に選ばれました。

その当時は、約10人程度の住人が暮らしていましたが、強制退去を余儀なくされています。

終戦後はアメリカ軍が接収、毒ガスの無毒化を行いましたが、国民休暇村となったときに県が調査を行ったところ、大量の毒ガスを発見、さらに建設工事を行ったときにも、地中に埋められていた毒ガスによって被害が出るなど、その影響は長らく残ることになりました。

特に平成7年から8年にかけて環境庁が行った大規模調査では、環境基準を大きく超えるヒ素が土壌から検出、そのため、現在でも国民休暇村大久野島で使用する水は県外から船で運ばれています。島には毒ガスに関する「大久野島毒ガス資料館」が建設され、毒ガスの製造や研究についての資料が展示されているほか、当時使われた発電所や毒ガスの保管所などが廃墟として残されています。

アクティビティが楽しめる「休暇村大久野島」

現在は島のほとんど全域が国立公園で休暇村となっている大久野島。まずおすすめのアクティビティーはサイクリングです。特に大久野島は島の中では公用車を除いては車の通行は禁止となっているため、自転車は移動の足としても便利です。島はゆっくり一周しても約30分程度。海沿いのサイクリングロードは非常に快適で、ゆったりとした時間を過ごすことが可能です。

また休暇村大久野島では温泉を楽しむことも可能。大久野島にはラドンを含み、神経痛や疲労回復に効果があると言われる温泉がわき出していて、休暇村の施設での宿泊時はもちろん、日帰りでも楽しむことが可能です。

温泉は海に面した展望風呂などがあり、眺望もバツグン。疲れた身体をリラックスするのにもぴったりです。

その他にも、手ぶらでキャンプができるキャンプサイトなどもあり、アウトドアを楽しみたい人にも最適。特にキャンプの場合には、野生のうさぎと遊べることから大きな人気となっています。

大久野島での食事

大久野島での食事はキャンプでのバーベキュー以外では、休暇村に付属するレストランが唯一の飲食施設となります。

こちらのレストランは大久野島の自然の恵みがたっぷり味わえると人気です。特に、春はアワビ、夏はタコ、冬は牡蠣といった海の恵みをリーズナブルな価格で堪能できるため、食事を目当てに大久野島を訪れる人も少なくありません。また、ちょっとリッチに食事を楽しみたいという人には、会席スタイルで旬の味を提供するコースも人気。特に、ステーキやしゃぶしゃぶ、カルパッチョなど、タコの旨みがすべて味わえる夏のタコ会席のコースはファンも多く、この季節に大久野島を訪れる人も少なくありません。

その他にも、瀬戸内海の恵みを好きなだけ味わえるバイキングでは常時50種類以上という豊富なメニューが並び、出来立てのかき揚げやステーキが楽しめる屋台も登場するなど楽しみも盛りだくさん。

宿泊の場合には、こちらも豊富な種類が揃った朝食バイキングも人気です。特に休暇村大久野島では竹原の名物でもある「竹焼き塩」や、出汁をかけていただく地元の名物料理「瀬戸内のっけ丼」といったメニューもあるため、グルメを楽しみに大久野島を訪れる価値もあると言えるでしょう。

「大久野島」へのアクセスは?

大久野島へは車または電車でのアクセスが可能です。車の場合、山陽自動車道本郷インターチェンジから県道59号線経由で忠海港まで約15分、山陽自動車道河内インターチェンジからは国道185号線を経由して忠海港まで約15分となります。

電車を利用する場合、JR三島線からJR呉線を利用してJR忠海駅下車、そこから徒歩で忠海港まで約7分です。

大久野島と本土の間は橋がないため、忠海港からは休暇村客船、または大三島フェリーを利用することになります。

休暇村客船、または大三島フェリーの場合、忠海港から大久野島の桟橋までは約15分となります。

また、三原港から大久野島の間までは日曜と祝日に限り「ラビットライン」が運行しているため、こちらを利用してのアクセスも可能です。

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