大菩薩峠

大菩薩峠
photo by @makiusanyanco
ちょっと変わった廃墟風の建物で、地元では「未完の城」「徳島のサクラダ・ファミリア」なんて呼ばれているカフェ。レンガに絡まったツタの雰囲気がどことなくジブリの名作「天空の城ラピュタ」の世界を連想させるということで観光客も訪れる人気のお店です。このカフェはオーナーの手作りで、オーナー自身がレンガを焼いて、積み上げる作業を繰り返して出来た賜物というから驚き!これからもまだまだ進化していくので目が離せないカフェですね。

大菩薩峠
photo by @lisa_np07

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大菩薩峠の基本情報


【スポット】大菩薩峠
【ふりがな】だいぼさつとうげ
【 住所 】徳島県阿南市福井町土井ケ崎
【アクセス】JR牟岐線 阿南駅 タクシー約20分
【最寄り駅】阿南駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし

大菩薩峠
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大菩薩峠
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「徳島のサクラダファミリア」「東洋のマチュピチュ」として有名な「大菩薩峠」は喫茶店です。

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レンガが造りの建物に草が生い茂った様子はどこか廃墟チックで、「天空の城ラピュタ」に出てきそうと言われています。

大菩薩峠
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ヴィンテージ風な雰囲気が冒険心をそそられます。

大菩薩峠
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随所もこだわったつくりなので見ごたえ抜群!
館内はアヴェ・マリアのようなオペラが流れていて雰囲気抜群で少し怖いという口コミもあります。

大菩薩峠
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名物の「ソーセージピザセット 950円」
ミックスピザなどのピザ類、焼きそば定食やハンバーグ定食などの定食類(800円程度)などもあります。

大菩薩峠の体験談

私は、仕事で日本の各地をよく回ります。仕事が建築関係である為、面白い建物があると聞きますと、必ず立ち寄るようにしてます。

四国の徳島県阿南市に出向いた際、「大菩薩峠」と言う、レンガ造りの喫茶店が面白いと噂を聞きました。

お店の名前からして、映画「大菩薩峠」を連想しますが、山梨県の大菩薩峠とは、どんな関係なんでしょうか、お店の名前からしてインパクトのある建物に向かってみました。

喫茶店「大菩薩峠」の場所

喫茶店「大菩薩峠」は、徳島県阿南市福井町土井ヶ崎115-10が住所です。徳島駅前のビジネスホテルに泊まった私は、海岸沿いの土佐東街道の国道55号を南に進みました。距離としては34.5㎞で、1時間20分程車を走らせました。

国道から一本中に入った道に進み、国道と並行して進みますと、すぐに存在感のある建物が見えてきました。レンガ造りの異様な建物、マチュピチュを連想する建物は、圧倒的なインパクトを与えてくれました。

喫茶店「大菩薩峠」の概要

1971年10月に開店したこの店は、自分で施工したセルフビルド建築になっています。それは、素材のレンガから自分手作りで、窯まで自分で作成されました。約10万個のレンガを5年間かけて築造されました。その後も、オーナー自身で増改築を繰り返され、未だ未完成の建物と本人は言っております。

喫茶店であります店舗部分は、2階にありまして、手作りの階段もしくは自動車用のスロープで登って行きます。その、2階の中庭的駐車場は、一面レンガが貼り廻られていて、入り口から圧倒的インパクトです。

ところで、お店の名前であります「大菩薩峠」についてなぜなのかは、とても興味がありましたので、地元の方から聞いてみました。すると、オーナーであります島さんが20代の時、家業の手伝いをしながら日本一周の旅を行ったそうです。その旅の中で立ち寄った、山梨県の大菩薩峠の雄大な景色に感銘したそうです。そしてゆくゆくは自分の山には万里の長城を作りたいとの夢を持つようになりました。

そして、コーヒー好きな島さんは、将来喫茶店のオーナーになり、その店の名前を「大菩薩峠」か「万里の長城」にするとその時から決めていたそうです。

私の場合、事前に喫茶店と事前にわかっていましたが、国道から見えるこの建物は、廃墟間漂う、ヨーロッパの古城をイメージする、徳島県阿南市のマティピチュとしての名所としてインパクトのある建物です。

喫茶店「大菩薩峠」の店舗内部

お店へのアプローチ的、回廊部分は確かに中国的な万里の長城の雰囲気もある、アプローチを歩むと、「大菩薩峠」の看板があり、その先の店舗入り口ドアは、鋼製の手作りドアになっています。

お店の中に入って感じた印象は、中世のお城の空間と言ったところでしょうか。床はレンガタイルとフローリングを場所によって使い分け、壁もレンガタイルとコンクリートの壁にレトロ感あふれる木材を枠材として使用しています。

そして、テーブルや椅子などのインテリアは、重厚感と共にレトロ的味わいのあるインテリアで統一されている。その為、空間そのものが独特の重厚感あふれる、そしてレトロ感あふれるまさしく中世のお城に入ったような印象になります。

喫茶店「大菩薩峠」のメニュー

外観で圧倒されながら店舗内装でも驚かされた私たちは、更なる驚きを見つけてしまいました。何気に置かれていたメニューが黒い扇子に白い文字で書かれた、これまたオリジナルなものでした。

ここまでやるかっと、思いながらそのメニューの金額を見て、またびっくりでした。この外観で、この内装のお店ですから、メニューの金額もそれなりに覚悟していましたが、価格はなんと庶民的な価格になっているにはびっくりしました。

コーヒーと紅茶は共に400円、コーラーが300円、ソーダー類が350円と庶民価格になっています。軽食メニューの方も、一番高いメニューがエビフライで1200円、焼きそばが500円でカレーライスが600円。私が頼んだ豚カツ定食は900円と、本当に良心的な価格です。

そして、料理と共に現れた伝票までもが、「大菩薩峠」の手作りであったのは、最後まで驚かせてくれました。

大菩薩峠の名前を有名にしたもの

この大菩薩峠を有名にしたのが、1913年(大正2年)から1944年(昭和19年)の32年間に渡って「都新聞」によって連載された小説によって有名になりました。

その後、1935年に映画化されました「大菩薩峠」は、三部作として庶民に注目されました。

その後1960年(昭和35年)に、大映映画として市川雷蔵が主演して、脚光を集め、さらには、1966年(昭和41年)には、仲代達也や主演を務めています。

その三部作とは、第1作が甲源一刀流の巻・第2作が大菩薩峠鈴鹿山の巻・第三作が壬生島原の巻となっています。

オーナーが感銘した大菩薩峠とは

オーナーが20代の時に、日本一周の旅に出かけ、その旅の中で感銘した大菩薩峠について、述べさせていただきます。

山梨県甲州市塩山上萩原と北都留郡小菅村鞍部の境にある、1897mの峠です。「甲斐国志」による大菩薩の名前の由来は、源義光(新羅三郎)が、峠越えの際に八幡大菩薩に祈念したとする事からとる説があります。また、他にも諸説存在しますが、その中にはかつての峠に妙見大菩薩が祀られていたとする説があります。

オーナーが感銘したその眺望は、鶏冠山・大菩薩嶺・大菩薩峠・小金沢山・湯ノ沢峠を経て、滝子山に至る山並みを大菩薩連嶺の景色の様です。

武蔵の国と甲斐の国の国境を、あの中国の万里の長城を連想されたそうです。そして、その感動がお店の名前となり、建物に存在するアプローチ的回廊の雰囲気に、中国の万里の長城を思わせる部分があります。

大菩薩トレッキングコース【山登り】

それでは、この大菩薩峠の眺望を眺めるためのトレッキングコースについて紹介させていただきます。

JR中央線本線の塩山駅から甲府市市民バスにて大菩薩峠登山口線、または二本木経由大菩薩の湯線の大菩薩峠登山口でバスを降ります。

そして、人気のあるトレッキングコースは、大菩薩峠登山口から丸川峠分岐へ、そして上日川峠・唐松尾根分岐・大菩薩峠・雷岩・大菩薩嶺へのコースです。往復8時間のコースで初心者にも十分楽しめるコースになっています。

このコースの眺望は大菩薩連嶺を見渡す素晴らしい景色を味わう事ができます。その為初心者にも人気の登山スポットになっています。

夏は可憐な山野草、秋は色豊かな紅葉と、四季折々の景色を楽しむ事ができます。そして、富士山や南アルプス、甲府盆地の眺めは誰もが感銘するものです。

大菩薩の山登りコースを味わいますと、その行程の中で確かに中国の万里の長城を連想してしまうのがわかります。直線的に連なる嶺のコースを見た時、遠くに望める景色と目の前に広がる景色は、国を分ける連嶺その物であります。

それは、時代の流れに左右される事がなく、永遠的に太古の昔から続いてきた景色なわけです。何百年も昔にこの景色を見た当時の方々の感動は、今目の当たりにしている我々が受けている感動と何の変わりがない、同じ物を共有した感動です。

徳島県阿南町の喫茶店「大菩薩峠」は、流行りの建材や商品による流行建築では無く、オーナーがレンガ一つからお手製の窯で焼き上げ、それを一つ一つ積んだり、貼ったりした建物です。

新築当時に見た人は、今見ても変わらぬ感動をするでしょうし、100年後我々の孫が見ても、同じような感動をするでしょう。正しく、四国の大菩薩峠と言われる訳が判ります。

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